和モダンテイストの2階建てを建てた、@kota_kurasi さんの新潟の家。34.5坪・3LDK・2人家族で、土地80坪というゆとりある敷地に、「Japandi house(ジャパンディ・ハウス)」というシンプルな1語で表現される設計思想を詰め込んでいます。Japandiは”Japan(日本)” × “Scandinavian(北欧)”の造語で、日本のわびさび × 北欧のヒュッゲを融合した、現代的で静謐なテイスト。新潟という雪国で34.5坪・2人家族の暮らしを”Japandi”で組み立てた1軒です。
この記事では、家アカの写真だけでは伝わりにくい「なぜこの家がうまくいっているのか」を、いえスタ編集部の視点で読み解きます。Japandi(ジャパンディ)テイストを取り入れたい方、新潟県で家を建てる予定の方の参考になればうれしいです。
この家の基本情報
| 家タイプ | 2階建て |
|---|---|
| 間取り | 3LDK |
| 延床面積 | 34.5坪 |
| 土地面積 | 80坪 |
| テイスト | 和モダン(Japandi) |
| 地域 | 新潟県 |
| 家族構成 | 2人家族 |
| 主な設備 | アイランドキッチン |
| 収納の工夫 | リビング収納 |
| 暮らしのこだわり | 家事ラク動線 / Japandiインテリア |
施主のこだわりポイント(投稿より引用)
japandi house🪵🤍
— @kota_kurasi さんのInstagramより
編集部メモ:この家を一言で言うと
「新潟で叶える Japandi(ジャパンディ)テイストの34.5坪、雪国の暮らしと美意識の融合」。Japandi という1語に、日本の静けさと北欧の温もりを両立させた家づくりのコンセプトが凝縮されています。家アカ業界でJapandiは2020年以降に急速に広まったキーワードで、@kota_kurasi さんの設計はその先進的な好例。
編集部が注目した3つのポイント(この家固有)
1. 「Japandi(ジャパンディ)」とは何か、その3つの構成要素
Japandiは”Japan + Scandinavian”の造語で、日本のわびさび(不完全美・経年美)と北欧のヒュッゲ(居心地のよさ)を融合したインテリアスタイル。両文化が共有する価値観があります:(a) シンプルで機能的、(b) 自然素材を尊重する、(c) 余白と静けさを愛する、の3点。
Japandiの具体的な要素は、(a) 木材(オーク・チーク・ウォルナットなど無垢材)、(b) 白・ベージュ・グレー・黒の落ち着いた配色、(c) 装飾を最小化したクリーンなライン、(d) 陶器・リネン・ウールなどの自然素材テキスタイル、(e) 植物や石などの有機的なアクセント、の5要素。北欧家具と日本の建具・畳の組み合わせ、白漆喰と無垢の床、というように「両文化の共通項を主役にする」のがJapandiの真髄です。@kota_kurasi さんの家は、和モダンを軸にこの要素を組み込んだ設計だと推察します。
2. 34.5坪・3LDK・2人家族のJapandiに合うサイズバランス
Japandiは“余白”が主役のテイスト。詰め込みすぎると、テイストの本質が失われます。34.5坪・3LDK・2人家族は、まさに余白を確保しやすいサイズ感。1部屋あたりの面積に余裕があり、家具や物の量を意識的に絞れば、Japandi特有の静けさが空間に生まれます。
2人家族なら、3LDKは”使い切らない部屋”が許容できる構成。(a) 主寝室8〜10帖、(b) 書斎/趣味部屋6〜8帖、(c) 来客用 or 将来用5〜6帖、というように”使い切らないことを前提にした余裕のある配置”が、Japandiにはぴったり。“余白=贅沢”という発想を持てるかどうかが、Japandiの完成度を決めます。@kota_kurasi さんの家のJapandi感は、こうした余白の確保があってこそ成立しています。
3. 新潟という”雪国”でJapandiが映える理由
新潟県は日本有数の豪雪地帯で、冬は雪に閉ざされる時間が長くなります。Japandiの「家の中の静けさ・温もり」が映えるのは、雪国の暮らしと文化的に親和性が高いから。北欧諸国も同じく雪と長い冬を持つ地域で、ヒュッゲ(hygge)という”心地よさ”の概念は、こうした気候風土の中で育ちました。日本の雪国文化(雁木・囲炉裏・障子・畳)とも本質的に通じる部分があります。
新潟の冬は外が真っ白でモノクロームになるので、家の中も“無彩色寄りの色調(白・ベージュ・グレー・木目)”が自然と馴染みます。Japandiの配色は、まさにこのモノクロ寄りの色調。雪国でJapandi住宅を建てるのは、文化的にも気候的にも理にかなった選択です。新潟は冬の暖房負荷が大きいので、断熱等級6以上+全館空調を仕込めば、Japandiの心地よさが冬も持続します。
この家から学べる、Japandiテイストの家を建てるときの3つの判断軸
判断軸1:家具・素材は”日本×北欧”の共通項に絞る
Japandiを成立させるなら、(a) 北欧家具(ハンス・J・ウェグナー、フィン・ユール、HAYなど)と、(b) 日本的な要素(畳、障子、無垢材の建具)を組み合わせる。両者の共通項は”自然素材”と”クリーンなライン”。逆に、和過ぎる装飾品(過剰な書画・置物)や、北欧の過剰なポップカラーは避ける。“引き算”の発想が、Japandiの完成度を左右します。
判断軸2:配色は「白・ベージュ・グレー・黒・木目」の5色以内
Japandiの配色ルールは、“無彩色+木目”の5色以内。具体的には、(a) ベース色=白orベージュ(70%)、(b) 補助色=グレーor木目(25%)、(c) アクセント色=黒or深いグリーン(5%)、という比率。派手な色を使わず、素材のテクスチャで深みを出すのが定石。観葉植物のグリーンは唯一の”生きた色”として機能します。
判断軸3:雪国の家でJapandiを成立させるなら断熱と窓計画
雪国でJapandiの暮らしを快適に保つには、(a) 断熱等級6以上、(b) 樹脂サッシ・トリプルガラス、(c) 全館空調または床暖房、(d) 大開口でも結露しないサッシ仕様の4点が肝。Japandiは大窓・採光重視のテイストですが、雪国では断熱対策がそのまま暮らしの質に直結します。新築時に決め切るのが大事です。
新潟県で和モダンの戸建てを検討する人へ|編集部メモ
新潟県は地場の自由設計工務店が活発なエリア。フォレストコーポレーション、ハーバーハウス、住宅情報館、土屋ホームなど、寒冷地仕様の住宅を得意とするビルダーが多くあります。和モダン × Japandi対応なら、“自由設計力 × 寒冷地施工実績”のあるビルダーが選択肢の中心。
大手HM(住友林業、積水ハウス)も対応していますが、坪単価は地場ビルダーより上振れします。比較するときは、必ず同じ条件(延床34.5坪・3LDK・断熱等級・標準仕様・Japandi対応)で見積もりを取り、過去のJapandi系・和モダン系の施工事例を確認するのがおすすめです。
よくある質問
Q. Japandiと和モダンの違いは何ですか?
A. 和モダンは”日本的要素を現代化”したスタイル、Japandiは”日本×北欧の融合”。和モダンは畳・障子・木質感が中心ですが、Japandiはこれに北欧家具・テキスタイルを加えた”折衷”スタイル。実用上は明確に区別されないこともありますが、Japandiは“より無彩色寄り・より装飾を絞った”スタイルとして位置付けられます。
Q. Japandiの家具・インテリア予算はどのくらい?
A. 本物のJapandi家具・インテリアを揃えると、家具・照明・テキスタイル合計で100〜400万円程度が現実的なレンジ。北欧の本物家具(ハンス・J・ウェグナー、フリッツハンセンなど)は1脚10〜30万円、ソファは30〜80万円のレンジ。最初は IKEA・無印・ACTUS で揃えて、長く使う1〜2点を本物のJapandiブランドに、というのが現実的な揃え方です。
Q. 雪国でJapandiの家は冬に寒くなりませんか?
A. 断熱等級6以上+トリプルガラス+床暖房または全館空調なら、Japandiの大開口でも冬の寒さは抑えられます。新潟の場合は断熱等級7(HEAT20 G2.5以上)を目指すと、さらに快適性が上がります。雪国でJapandiを成立させる肝は、意匠と性能の両立です。
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編集後記
@kota_kurasi さんの家は、“Japandi”という1語に、雪国の暮らしと現代美意識を凝縮した事例。和モダンの中でもJapandiは特に解像度の高い表現で、家アカ業界でも注目されているスタイル。新潟県という雪国でJapandiを実践する選択は、文化的にも気候的にも美しい融合です。Japandiテイストを本気で目指したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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