中部エリアで住友林業のナチュラルモダン×和モダンな平屋を建てる、1〜2LDK・2人家族・延床24坪・土地91坪の家。「日頃の動線を考えて、動きやすい間取りにした」という施主のこだわりを軸に、アイランドキッチン・家事ラク動線・ワークスペース・ウォークインクローゼット・太陽光+ZEHまでを、24坪というコンパクトなワンフロアに無駄なくまとめた事例です。広い土地91坪に対してあえて延床を絞り、2人の暮らしに必要なものだけを平屋に凝縮した「引き算の設計」が、この家のいちばんの読みどころです。
この記事では、家アカの写真だけでは伝わりにくい「なぜこの家がうまくいっているのか」を、いえスタ編集部の視点で読み解きます。中部エリアで住友林業の平屋を検討している方、2人家族のコンパクト平屋で動線にこだわりたい方の判断材料になればうれしいです。
この家の基本情報
| 家タイプ | 平屋 |
|---|---|
| 間取り | 1LDK / 2LDK |
| 延床面積 | 24坪 |
| 土地面積 | 91坪 |
| テイスト | ナチュラルモダン / 和モダン |
| 地域 | 中部エリア |
| 家族構成 | 2人家族 |
| 建築会社 | 住友林業 |
| 主な設備 | アイランドキッチン / タッチレス水栓 / 食洗機(ビルトイン) / タンクレストイレ |
| 収納の工夫 | ウォークインクローゼット / シューズクローク |
| 性能・エネルギー | 太陽光発電 / ZEH(ゼッチ)対応 |
| 暮らしの工夫 | 家事ラク動線 / ワークスペース付き / 書斎・ワークスペース / 宅配ボックス |
施主のこだわりポイント(投稿より引用)
日頃の動線を考えて、動きやすい間取りにしました✨
— @zawahome_ さんの投稿より、編集部が引用
編集部メモ:この家を一言で言うと
「土地91坪というゆとりのある敷地に、あえて延床24坪まで絞り込み、2人の暮らしに必要な機能だけを動線優先でまとめた住友林業のナチュラルモダン×和モダン平屋」。この家のいちばんの個性は、広い土地を持ちながら家を大きくせず、「動きやすさ」という一点に設計を集中させていることです。ワンフロアの平屋という構造を活かして階段をなくし、アイランドキッチンを中心に回遊できる家事ラク動線を作り、ウォークインクローゼットとシューズクロークで収納を要所に集約する。2人家族だからこそ個室を最小化し、LDKとワークスペースという「共有空間」に面積を振り分ける——「動きやすい間取り」という施主の言葉を、平屋という器とコンパクトな坪数で素直に形にした設計です。木質感に定評のある住友林業と、ナチュラルモダン×和モダンというテイストの相性の良さも、この家の完成度を支えています。
編集部が注目した3つのポイント(この家固有)
1. 土地91坪 × 延床24坪 — 「広い土地にあえて小さく建てる」平屋の余白設計
土地91坪に対して延床24坪という構成は、建ぺい率・容積率に大きな余裕を残した「引き算」の選択です。一般的な平屋は「土地が広くないと建てづらい」と言われますが、24坪の平屋であれば建築面積はおよそ24坪前後。91坪の敷地ならば建ぺい率を50%としても建てられる上限は45坪相当で、実際の建築面積はその半分強。つまり庭・駐車スペース・採光・将来の増築余地まで、敷地全体にゆとりを持って配置できます。
あえて家を大きくしないことには、2人家族にとって明確なメリットがあります。延床を抑えれば建築費・光熱費・固定資産税・将来のメンテナンス費がすべて下がり、掃除や管理の負担も小さくなる。広い土地を「大きな家」ではなく「庭と余白」に振り分けることで、平屋ならではの開放感と採光を確保しつつ、暮らしのランニングコストを最適化する。土地に余裕があるからこそ成立する、住友林業のような自由設計に強いメーカー向きの設計判断です。
2. 「動きやすい間取り」を平屋ワンフロアで実現する家事ラク動線
施主が挙げた「日頃の動線を考えて、動きやすい間取りにした」というこだわりは、平屋という構造と非常に相性が良いポイントです。2階建てでは洗濯や来客対応のたびに階段の上り下りが発生しますが、平屋はすべての生活動線がワンフロアで完結します。キッチン・洗面・浴室・収納を近接させれば、「料理しながら洗濯」「帰宅して手を洗い、そのままパントリーへ」といった家事の同時進行が短い移動で済みます。
この家ではアイランドキッチンを採用しており、キッチンの周囲を回遊できる動線が作りやすい配置です。アイランドは四方向からアクセスできるため、配膳・片付け・ゴミ出しの動きが一方通行にならず、2人で同時にキッチンに立っても動きがぶつかりません。さらにウォークインクローゼットとシューズクロークで「しまう場所」を玄関と生活空間の要所に置くことで、「洗う→しまう」「帰る→片付ける」の動線が短縮されます。家事ラク動線は本来、面積を増やして実現することも多いのですが、この家は24坪という限られた延床の中で動線を磨いている点が見どころです。
3. ナチュラルモダン × 和モダン × アイランドキッチン — 住友林業の木質感を活かしたテイストMIX
ナチュラルモダンと和モダンという2つのテイストを掛け合わせている点も、この家固有の魅力です。ナチュラルモダンは「木の質感+すっきりした直線」、和モダンは「畳・格子・障子などの和の要素+現代的な構成」。この2つは「木と自然素材を活かす」という共通項で繋がっており、混在させても破綻しにくい組み合わせです。平屋は天井までの抜けや軒の深さなど和の意匠を取り入れやすく、ナチュラルモダン×和モダンというテイストとの相性が良い構造でもあります。
そして木質感に定評のある住友林業は、この方向性を実現するのに適したメーカーです。無垢・挽板フローリングや木質パネルなど、木の見せ方の引き出しが多く、アイランドキッチンの面材や造作とテイストを揃えやすい。アイランドキッチンはLDKの中心に立つ「見せる設備」なので、ナチュラルモダン×和モダンの内装トーンと素材を合わせることで、空間全体の統一感が一段上がります。テイスト・設備・メーカーの強みが噛み合った設計です。
この家から学べる、平屋を建てるときの3つの判断軸
判断軸1:平屋は「土地の広さと建ぺい率」から逆算する
平屋を建てる際にまず確認したいのが、敷地の広さと建ぺい率です。延床24坪の平屋なら建築面積も24坪前後必要で、駐車場・庭・隣地との距離まで含めると、目安として45〜60坪以上の土地があると無理なく計画できます。今回の91坪は平屋にとって余裕十分なサイズで、配置の自由度が高い。土地から検討する場合は「建てたい平屋の坪数 ÷ 建ぺい率」で必要な敷地面積を概算し、駐車台数や庭の希望も足して逆算するのがおすすめです。
判断軸2:2人家族の平屋は「個室を最小、共有を最大」に振る
2人家族で平屋を建てるなら、個室を増やすより共有空間に面積を振るのが定石です。寝室は最小限にして、LDK・ワークスペース・収納にゆとりを持たせると、コンパクトな延床でも暮らしの満足度が上がります。1LDK/2LDKという間取りは、まさにこの「共有重視」の考え方。将来ライフスタイルが変わったときに間仕切りで部屋を足せるよう、可変性を残しておくと安心です。
判断軸3:ワンフロアの動線は「水回り集約」で決まる
平屋の動線設計は、キッチン・洗面・浴室・洗濯機・収納をどれだけ近接させるかでほぼ決まります。水回りを1か所にまとめると配管も短くコストも下がり、家事の移動距離が最小になります。アイランドキッチンを採用する場合は、回遊できる幅(通路90cm前後)を確保し、背面収納・パントリーとの距離も含めて「洗う→しまう→使う」の流れを設計士と図面上で歩いて確認しておくのがおすすめです。
平屋の坪数別 間取り比較|20坪・24坪・28坪・32坪の違い
同じ「平屋」でも、坪数が変わるとLDKや個室の取り方、収納と動線の余裕が大きく変わります。2人〜小家族で検討されやすい4サイズを比較しました。
20坪 平屋(1LDK〜2LDK)
夫婦2人のミニマムサイズ。LDK14〜16畳+寝室+水回りの構成が中心。個室を増やすより、LDKと収納に面積を集中させるのが心地よく住むコツ。徹底的にコンパクトに暮らしたい2人世帯向け。
24坪 平屋(1LDK〜2LDK/本記事の事例)
2人家族にちょうど良いゆとりサイズ。LDK16〜18畳+寝室+ワークスペース+ウォークインクローゼット・シューズクロークといった収納の工夫まで取り込める。今回の事例のように家事ラク動線とアイランドキッチンを両立させやすく、「コンパクトだが窮屈ではない」バランスの取れた坪数です。
28坪 平屋(2LDK〜3LDK)
2〜3人家族のゆとりサイズ。LDK18〜20畳+寝室+個室1室+ファミリークローゼットや書斎の余裕が出てくる。来客や趣味の部屋を1室足したい層に向きます。
32坪 平屋(3LDK)
3〜4人家族でも対応できるボリューム。LDK20畳+寝室+子ども部屋2室など、用途を増やせるサイズ。土地に余裕があり、平屋で家族全員分の個室を確保したい層向け。建築面積が増えるぶん、相応に広い敷地が必要になります。
平屋 1〜2LDK と 3LDK|家族構成別のおすすめと選び方
平屋を検討する際、1〜2LDKか3LDKかで迷うケースは多いものです。家族構成と将来の暮らしから逆算して選びましょう。
1〜2LDK 平屋が向いている人
夫婦2人世帯、または将来も個室をあまり増やさない見込みの世帯。LDK+寝室+(書斎やワークスペース)の構成で、延床20〜25坪に抑えて建築コスト・光熱費・メンテ費用を最適化したい人に向きます。今回の事例のように「共有空間を広く、個室は最小」という考え方と相性が良い間取りです。
3LDK 平屋が向いている人
3〜4人家族、または来客・趣味・在宅勤務で個室を複数使い分けたい世帯。LDK+主寝室+個室2室の構成で、延床28〜32坪が中心。平屋で全員分の個室を取るとそのぶん建築面積が増えるため、広めの土地と予算を確保できる人向けです。
住友林業と比較したいハウスメーカー
同じ平屋でも、メーカーによって構法・木質感・価格帯・自由度が大きく異なります。住友林業を検討するなら、比較しておきたい代表的な選択肢を整理しました。
一条工務店|高気密・高断熱を最優先する選択肢
超高気密・高断熱と全館床暖房が標準クラスの強み。平屋でも性能の安定感が高く、太陽光・ZEHとの相性も良い。意匠の自由度は規格寄りですが、「冬の寒さ・光熱費を最優先したい」層向け。住友林業の木質感・設計自由度とは方向性が異なります。
積水ハウス・セキスイハイム|大手の安定感とブランド力
鉄骨・木造の選択肢があり、平屋商品のラインナップも充実。耐震・保証・アフターの安心感が強み。価格帯は住友林業と近い上位ゾーンで、「大手の安心感と提案力を取りたい」層向け。木の質感を最重視するなら住友林業、システム化された品質を取るなら積水系という比較軸になります。
地場工務店・ローコスト系|コストと自由度の選択肢
地場工務店は地域の気候に合った設計と柔軟な対応が強み、タマホームなどローコスト系は価格を抑えやすいのが魅力。住友林業より価格は下げやすい一方、木質感や標準仕様の幅は会社差が大きい。「コストを抑えたい」「地域密着で建てたい」層向け。
比較する際のチェックリスト
- 平屋の標準仕様(窓・サッシ・断熱等級・換気・サニタリー)の範囲
- アイランドキッチン・ウォークインクローゼット・シューズクロークの標準/オプション区分
- 太陽光・蓄電池・ZEHの標準/オプションと補助金対応
- 家事ラク動線・回遊動線など間取り提案の柔軟性
- ナチュラルモダン×和モダンの内装・造作への対応力と木質感の見せ方
1社で決め切らず、最低3社で同条件相見積もりを取ってから判断するのが後悔しないコツです。
中部エリアで建てる人へ|編集部メモ
中部エリアは都市部と郊外で土地価格の差が大きく、郊外であれば今回のように80〜90坪クラスのゆとりある敷地で平屋を建てやすい地域です。土地91坪に24坪の平屋を建てる今回の構成は、駐車スペース・庭・採光をたっぷり取りつつ、建ぺい率・容積率に大きな余裕を残した現実的な選択。住友林業のような木質感と自由設計に強いメーカーは、平屋の開放感や軒の深さ、木の見せ方を活かしやすく、中部エリアの広めの敷地と好相性です。
比較するときは、必ず同じ条件(延床・LDK・断熱等級・アイランドキッチン・収納計画の有無)で見積もりを取り、坪単価だけで判断しないこと。平屋は基礎・屋根の面積が2階建てより大きくなるため、同じ延床でも坪単価が上がりやすい構造です。標準仕様に何が含まれるかでトータル金額が数百万円単位で変わるため、見積もりに含まれる範囲を細かく確認しておきたいところです。中部エリアは冬の寒さ・積雪も地域差が大きいので、断熱等級と暖房計画もあわせて検討しておくと安心です。
よくある質問
Q. 2人家族に平屋24坪は狭くないですか?
A. 個室を最小限にして共有空間に面積を振れば、2人家族にとって24坪は十分に快適なサイズです。1〜2LDKであればLDK16〜18畳に加えて寝室・ワークスペース・収納を確保でき、ワンフロアで動線が完結するぶん、同じ坪数の2階建てより体感的な使い勝手は良くなります。今回の事例のように家事ラク動線とアイランドキッチン、ウォークインクローゼット・シューズクロークを組み込めば、「コンパクトだが窮屈ではない」暮らしが実現できます。将来の家族構成の変化に備えるなら、間仕切りで部屋を足せる可変性を残しておくのがおすすめです。
Q. 平屋は2階建てよりコストが高いと聞きますが本当ですか?
A. 同じ延床面積で比べると、平屋は2階建てより基礎面積と屋根面積が大きくなるため、坪単価は上がりやすい傾向があります。ただし、平屋には階段がない・外壁面積が抑えやすい・足場や工期の条件が変わるといった要素もあり、トータルでは一概に「平屋=割高」とは言い切れません。今回のように延床を24坪に抑えれば、平屋でも総額をコントロールしやすくなります。比較する際は坪単価ではなく、同条件での総額と標準仕様の範囲で判断するのがおすすめです。
Q. 土地が広いと平屋の維持管理は大変になりませんか?
A. 建物自体はコンパクトな平屋なので掃除・メンテの負担は小さい一方、91坪のような広い敷地では庭や外構の管理が課題になります。対策としては、植栽を最小限にする・防草シートや砂利・タイルで管理しやすい外構にする・将来の用途(駐車増設、家庭菜園、増築)を見越してゾーニングしておく、といった方法があります。広い土地は「余白」として開放感や採光に活きる一方、手をかけすぎない外構計画を最初に決めておくと、暮らし始めてからの負担を抑えられます。
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編集後記
@zawahome_ さんの家は、写真だけ見ると「木目の効いたナチュラルモダンな平屋」ですが、こだわりポイントを読み解くと、「動きやすさ」という一点に設計を集中させた判断が見えてきます。広い土地を持ちながらあえて家を大きくせず、2人の暮らしに必要なものだけをワンフロアに凝縮する——足し算ではなく引き算で完成度を上げた家です。家アカは「写真の雰囲気」だけで判断されがちですが、こうやって背景を分解すると、自分が建てるときに何を優先するかが見えてきます。2人家族でコンパクトな平屋を考えている方、動線にこだわりたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ハウスメーカー・工務店を比較したい方へ
中部エリアで動線にこだわった平屋を建てるなら、木質感・自由設計に強い会社と高気密高断熱に強い会社を複数比較してから決めるのが安全です。希望条件に合う間取りプランを複数社から無料でもらえるサービスの活用がおすすめです。条件(平屋・ナチュラルモダン・1〜2LDK・予算)を入力するだけで、ハウスメーカー・工務店から具体的な間取り案が届きます。
- 平屋
- 1LDK / 2LDK
- 24坪
- 91坪
- ナチュラルモダン | 和モダン
- アイランドキッチン | タッチレス水栓 | 食洗機(ビルトイン) | タンクレストイレ
- ウォークインクローゼット | シューズクローク
- 太陽光発電 | ZEH(ゼッチ)対応
- 家事ラク動線 | ワークスペース付き | 宅配ボックス | 書斎・ワークスペース
- 長野県
- 住友林業
- 2人家族
-
日頃の動線を考えて、動きやすい間取りにしました✨


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