【2階建て・3LDK・29坪】30坪の土地に中庭と吹き抜けをつくる(3人家族・無垢床×黒キッチン)|MITAS COMPANYの家アカ事例

KU
@kur0_home
MITAS COMPANY株式会社 ・ 3人家族
入居後最終更新 9月7日
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家の基本情報
家タイプ2階建て
間取り3LDK
延床29坪
テイストナチュラルモダン
建築会社MITAS COMPANY株式会社
家族3人家族
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編集部の解説記事

土地は30坪。広いとは言えない敷地に、吹き抜けと中庭を両方つくった家です。埼玉の工務店MITAS COMPANY株式会社が手がけた延床29坪・3LDK2階建てを、@kur0_home さんの投稿をもとに見ていきます。

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家づくりの打ち合わせで「広い家にしたい」と伝えると、多くの場合それは床面積の話として扱われます。ただ、実際に暮らして広いと感じるかどうかは、面積だけで決まるものではありません。天井の高さ、視線が抜ける方向、窓の外に何が見えるか。こうした要素の組み合わせで体感は変わります。

今回紹介する @kur0_home さんの家は、土地30坪・延床29坪の2階建て3LDKです。数字の上では大きな家ではありません。そのうえで、吹き抜けとリビング横の中庭という、どちらも床面積を消費する要素を2つとも採用しています。

限られた面積のなかで何を残し、何を削るか。この家の構成は、同じくらいの敷地で計画を進めている方が参考にできる部分があります。以下、投稿に書かれている内容と、そこから考えられる設計上の組み立て方を整理していきます。

目次

施主のこだわりポイント

30坪とあまり広くない土地ですが、開放感のあるリビングになるようにしました。具体的には、小さめですが吹き抜けを作ったことと、リビング横に中庭を作ってもらったことです。
LDKにあるキッチンは対面式で、存在感のあるものに。無垢床の柔らかさの中に、黒いキッチンで締まった印象もつくっています。
鉄骨階段を採用し、かっこよさと開放感を出しました。 — @kur0_home さんの投稿より、編集部が引用

編集部メモ:この家を一言で言うと

この家を一言でいうと、面積を足すのではなく、抜けをつくって広さを感じさせた家です。

投稿では「30坪とあまり広くない土地ですが、開放感のあるリビングになるようにしました」と書かれ、その手段として吹き抜けと中庭の2つが挙げられています。どちらも床面積の上ではマイナスに働く要素です。そのうえで両方を採用している点が、この家の構成上の特徴です。

さらに仕上げでは、無垢床に黒いキッチン、そして鉄骨階段。素材の対比と、光や視線が通る部材の選び方が重なっています。開放感という言葉を、間取りと仕上げの両方から支えている家だと言えます。

編集部が注目した3つのポイント

吹き抜けは「小さめ」で入れている

投稿では、吹き抜けについて「小さめですが吹き抜けを作った」と書かれています。大きさを抑えたうえで採用している、という点に注目できます。

一般に、吹き抜けは面積が大きいほど2階の床が減り、冷暖房の負荷も上がります。一方で、視線が上に抜ける効果は面積に比例して増え続けるわけではありません。天井が上まで続いている感覚が生まれれば、小さな吹き抜けでも体感は変わります。延床29坪という規模で開放感を確保する場合、この「小さめに入れる」という選び方は現実的な方法のひとつです。窓を吹き抜けの上部に取れば、隣家が近い敷地でも視線を気にせず光を取り込めます。

リビングの横に中庭を置いている

もうひとつの手段として挙げられているのが、リビング横の中庭です。投稿では「リビング横に中庭を作ってもらった」と書かれています。

中庭は、外に対して閉じながら内側に開くための手法です。土地30坪という条件では隣家との距離が近くなりやすく、道路や隣地に向けて大きな窓を取ると、結局カーテンを閉めたままになることがあります。中庭に向けて窓を取れば、視線を気にせず外を見られます。リビングの床面積そのものは増えませんが、窓の外に屋外空間があることで奥行きが生まれます。ウッドデッキ・テラスも申告されており、屋内と屋外をつなぐ使い方が想定できる構成です。

黒いキッチンと無垢床、そして鉄骨階段

仕上げについては、投稿に「LDKにあるキッチンは対面式で、存在感のあるものに。無垢床の柔らかさの中に、黒いキッチンで締まった印象もつくっています」「鉄骨階段を採用し、かっこよさと開放感を出しました」とあります。キッチンの形状はペニンシュラキッチンです。

無垢床は木目と色ムラがあり、面として見たときにやわらかい印象になります。そこに黒の面を置くと、コントラストで空間が引き締まります。鉄骨階段は木製の箱型階段に比べて部材が細く、段板のあいだから光と視線が通ります。吹き抜けや中庭と同じく、視線の抜けをつくる部材として働きます。やわらかい素材とハードな素材を組み合わせる構成は、ナチュラルモダンというテイストの基本的な組み立て方です。

ナチュラルモダンを29坪で成立させる3つの視点

素材の種類を増やしすぎない

ナチュラルモダンは、木の質感とモダンな要素を同居させるテイストです。面積が限られる家では、視界に入る素材の種類が多いほど落ち着きにくくなります。この家では床が無垢材、キッチンが黒、階段が鉄骨と、役割ごとに素材が振り分けられています。一般論として、素材は3〜4種類に絞り、それぞれに担当させる場所を決めておくとまとまりやすくなります。

黒は「面」で使い、量を決めておく

黒は少量でも効果が強い色です。壁一面や建具など広い面に使うと空間が締まりますが、点在させると散らかって見えることがあります。この家ではキッチンという大きな面に黒が入っています。打ち合わせでは「どこに黒を入れるか」ではなく「黒はどれだけの面積を占めるか」を先に決めておくと、仕上げ全体の判断がしやすくなります。

視線が止まる場所をつくらない

吹き抜け、中庭、鉄骨階段。この3つはいずれも、視線が先へ抜けるための仕掛けです。壁で仕切れば個室は増えますが、その分だけ視線は止まります。面積が限られる家で開放感を優先する場合、どこで視線を止めてどこで抜くかを、間取りの段階で決めておく必要があります。

延床29坪・3LDKという規模で考えること

延床29坪は、3LDKとしては標準的な広さです。ここでは、この規模で計画するときに検討しやすい論点を整理します。

29坪で3LDKは、部屋数として無理のない構成

一般に、2階建てで延床29坪ほどの場合、1階にLDKと水回り、2階に個室3室という配分が取りやすくなります。この家も2階建て3LDKで、子ども部屋がある家として申告されています。個室を増やすほど1部屋あたりは小さくなるため、部屋数と1室の広さのどちらを優先するかは早い段階で決めておく論点です。

吹き抜けと中庭は、面積を使う選択である

吹き抜けは2階の床を減らし、中庭は建物が建てられる面積を減らします。どちらも延床面積の観点からは不利に働きます。それでも採用する場合、削る場所を別に確保しておく必要があります。廊下を短くする、階段の位置を動線の中心に置く、収納を分散させず1か所にまとめるといった方法が、一般的な調整の手段です。

回遊動線と家事ラク動線を同時に成立させる

この家は回遊動線の家、家事ラク動線の両方が申告されています。回遊動線は行き止まりをつくらない計画で、面積が小さいほど効果が出やすい一方、通路として使う床が増えます。家事の移動距離を短くする計画と組み合わせる場合、洗う・干す・しまうの3つが近い位置にまとまっているかを図面で確認しておくと判断しやすくなります。

3人家族と3LDKの関係

3人家族で3LDKという構成は、部屋の割り当てに余裕が生まれます。この家の申告内容から、想定できる使い方を整理します。

個室3室をどう振り分けるか

3人家族で個室が3室あると、寝室、子ども部屋、そしてもう1室という配分になります。この家は書斎・ワークスペースが申告されており、余った1室の使い方として想定しやすい構成です。子どもの成長に合わせて役割を入れ替えられるよう、コンセントや照明の位置を複数の使い方に対応させておくと、後の変更がしやすくなります。

書斎・ワークスペースの置き場所

働く場所を家の中に持つ場合、独立した個室にするか、LDKの一角に設けるかで性格が変わります。個室にすれば集中しやすく、LDK内なら家族の様子が分かります。この家は吹き抜けと中庭で視線が抜ける構成のため、完全に閉じない置き方とも相性があります。音を遮る必要があるかどうかが、判断の分かれ目になります。

ファミリークローゼットで衣類を1か所に

収納はシューズクローク、ファミリークローゼット、リビング収納の3つが申告されています。ファミリークローゼットは家族の衣類を1か所にまとめる収納で、洗濯物を各部屋に配らずに済みます。洗う場所と干す場所からの距離が近いほど効果が出るため、水回りとの位置関係が計画上の要点になります。

MITAS COMPANY株式会社という選択肢

この家を手がけたのは、埼玉県越谷市に本社を置く工務店、MITAS COMPANY株式会社です。公式サイトに記載されている内容をもとに、特徴を整理します。

建築家とつくる進め方

公式サイトによると、同社は建築家とのコラボレーションによる設計を特徴として掲げ、建築家デザインのR+houseネットワークに加盟しています。規格プランから選ぶ進め方とは異なり、敷地の条件に合わせて設計する形になります。今回の家のように、土地30坪という条件のなかで吹き抜けと中庭を両立させる計画は、この進め方と相性があります。

標準仕様に含まれるもの

公式サイトでは、標準仕様として天然無垢材の床、フルハイトドア、特殊な窓ガラス、高気密・高断熱が挙げられています。今回の家の投稿にも無垢床が登場します。標準仕様に何が含まれるかは総額に直結するため、比較検討の段階で各社の標準範囲を並べて確認しておくと差が見えやすくなります。

対応エリア

公式サイトに記載されている対応エリアは、川口市、春日部市、草加市、越谷市、八潮市、吉川市、北葛飾郡松伏町です。地域工務店は対応範囲が限られる代わりに、その地域の地盤や条例、気候に関する経験が蓄積されています。候補に入れる場合は、まず建築予定地が対応エリアに含まれるかを確認するところからになります。

  • 標準仕様に含まれる範囲(床材・断熱・サッシ・設備)はどこまでか
  • 建築家との打ち合わせは何回まで含まれ、追加になるのはどこからか
  • 吹き抜けや中庭を入れた場合、断熱・冷暖房計画はどう変わるか
  • 建築予定地が対応エリアに含まれるか
  • 太陽光発電やZEH仕様は標準か、オプションか
  • 完成後のメンテナンスと保証の範囲

ここに挙げた項目は、同社に限らず地域工務店を比較するときに共通して効く確認事項です。1社だけで判断せず、同じ質問を複数社に投げて回答を並べると、価格の違いが何によって生まれているのかが見えやすくなります。

関東で建てるときに確認しておきたいこと

この家は関東で建てられています。関東の平野部は住宅密集地が多く、土地の価格が高いぶん敷地が小さくなりやすい地域です。今回のように土地30坪という条件は珍しくありません。隣家との距離が近い場合、窓の位置と視線の抜け方が住み心地に直結します。中庭や高い位置の窓は、その条件に対する一般的な解決策のひとつです。

あわせて確認したいのが、用途地域と斜線制限です。北側斜線や高さ制限によって2階の形が決まることがあり、吹き抜けの取り方にも影響します。また、防火地域・準防火地域に指定されていると、窓やサッシの仕様が変わり費用も変動します。土地を検討する段階で、その敷地にどこまでの建物が建てられるのかを設計者に確認しておくと、後の手戻りを減らせます。

よくある質問

土地30坪でも吹き抜けは入れられますか

この家では、投稿に「小さめですが吹き抜けを作った」と書かれています。大きさを抑えれば、限られた面積でも採用できます。ただし2階の床が減るため、必要な部屋数と広さが確保できるかを先に確認してください。冷暖房の効き方も変わるので、断熱性能と空調計画をセットで検討することになります。

中庭をつくると家が狭くなりませんか

建物が建てられる面積という意味では狭くなります。一方で、窓の外に視線が抜ける屋外空間ができるため、室内の体感は変わります。どちらを取るかは優先順位の問題です。この家では、リビング横という位置に中庭を置くことで、いちばん長く過ごす場所に効果が出る配置になっています。

無垢床と黒いキッチンの組み合わせは難しくありませんか

一般論として、やわらかい素材とハードな素材を組み合わせる場合、それぞれの面積配分が決まっていれば散らかりにくくなります。黒を広い面に集中させ、床は木の質感で通すという整理は、ナチュラルモダンでよく使われる構成です。サンプルを見るときは、小片ではなく実際に近い面積で確認すると印象を掴みやすくなります。

鉄骨階段は費用が上がりますか

一般に、木製の既製品階段と比べると鉄骨階段は費用が上がる傾向があります。金額は形状、手すりの仕様、施工方法によって変わるため、採用を検討する場合は早い段階で見積もりに含めてもらってください。小さな子どもがいる家庭では、段板の間隔や手すりの間隔についても設計者と確認しておくと安心です。

MITAS COMPANY株式会社はどのエリアで建てられますか

公式サイトには、川口市、春日部市、草加市、越谷市、八潮市、吉川市、北葛飾郡松伏町が対応エリアとして記載されています。最新の対応範囲や条件は変わることがあるため、実際の検討にあたっては公式サイトまたは同社へ直接ご確認ください。

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編集後記

この家で使われている手段は、吹き抜け、中庭、鉄骨階段の3つです。どれも特別に珍しいものではありません。ただ、土地30坪・延床29坪という条件のなかで3つとも採用したことで、それぞれの効果が重なっています。

面積を増やせない条件のもとで開放感をつくる方法は、視線をどこに抜くかという設計に集約されます。同じくらいの敷地で検討している方は、間取り図を見るときに部屋の広さだけでなく、立っている位置からどこまで見通せるかを意識してみてください。

@kur0_home さんのInstagramでは、この家の写真が投稿されています。実際の質感や光の入り方は写真のほうが伝わるので、あわせてご覧ください。

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  • ・30坪とあまり広くない土地ですが、開放感のあるリビングになるようにしました。具体的には、小さめですが吹き抜けを作ったことと、リビング横に中庭を作ってもらったことです。
    ・LDKにあるキッチンは対面式で、存在感のあるものに。無垢床の柔らかさの中に、黒いキッチンで締まった印象もつくっています。
    ・鉄骨階段を採用し、かっこよさと開放感を出しました。

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