【平屋・3LDK・25坪】キャットウォーク×回遊動線で猫と暮らすコンパクトな和モダン平屋(3人家族・中部エリア)|酒向建築の家アカ事例

酒向建築の平屋・3LDK・25坪 和モダン住宅の事例(@bima.jyo)|いえスタ家アカ
@bima_jyo
酒向建築 ・ 3人家族 ・ 中部エリア
完成最終更新 9月2日
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タイムライン部屋別
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家の基本情報
家タイプ平屋
間取り3LDK
延床25坪
テイスト和モダン
建築会社酒向建築
エリア中部エリア
家族3人家族
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フィード3件の投稿

編集部の解説記事

延床25坪の平屋に、3LDK。この数字だけ見ると、かなり切り詰めた家です。ところが中には造作のキャットウォークと猫ニッチがあり、独立型キッチンにはこだわりが詰まっている。@bima_jyo さんの家は、「削る場所」と「削らない場所」の線引きが、最初からはっきりしていた家です。

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25坪の平屋で3LDKというのは、平屋としてはかなりコンパクトな部類です。一般的な平屋3LDKは25〜32坪が中心帯なので、その下限にあたります。しかも平屋は建築面積がそのまま延床になるため、25坪という数字は「ぎりぎりまで無駄をなくした結果」でなければ成立しません。

本人の言葉にもそれが表れています。「余分な空間を無くして、コンパクトで住みやすいおうち」。廊下を削り、使わない部屋を作らず、回遊動線で移動を最短にする。ここまでは、限られた面積を活かす定石です。

面白いのはその先で、削ったぶんを猫のための造作と、キッチンに振っている点です。キャットウォークも猫ニッチも、人間の生活面積を1ミリも増やしません。それでも作った。コンパクトにする目的が、我慢することではなく、大事なものに寄せることだった——この家はそう読めます。

目次

施主のこだわりポイント

ペットと暮らす

キャットウォークを造作

猫ニッチ作成

余分な空間を無くして、コンパクトで住みやすいおうち

こだわりキッチン

— @bima_jyo さんの投稿より、編集部が引用

編集部メモ:この家を一言で言うと

「人の面積を削って、猫とキッチンに寄せた25坪」。

面積を削る家づくりは、たいてい設備や仕上げも一緒に削ることになります。この家はそうなっていません。独立型キッチンにこだわり、食洗機とパントリーを備え、スマートホームにも対応し、太陽光まで載せている。削ったのは面積であって、中身ではないという構成です。

その差を生んでいるのが、平屋という選択と回遊動線です。平屋は階段が要らないので、2階建てなら消える4坪前後がそのまま浮きます。さらに回遊動線で廊下を圧縮すれば、25坪でも3LDKが組める。面積の節約は、仕上げではなく構成で作る——この家が示しているのはその方法です。

そして、キャットウォークと猫ニッチ。壁の上部と、壁の厚みの中。どちらも人間が使っていない空間です。床面積を1坪も使わずに猫の居場所を増やしている点は、狭さと折り合いをつける工夫として非常によくできています。

編集部が注目した3つのポイント

1. キャットウォークと猫ニッチは、床面積を使わずに居場所を増やす

猫と暮らす家でよく起きるのが、猫グッズにリビングを占領される問題です。キャットタワーは幅60cm前後で高さもあり、置くと存在感が大きい。25坪の家では、これだけで空間が窮屈になります。

造作のキャットウォークは、この問題を根本から回避します。使うのは壁の上部、つまり人間が誰も使っていない空間です。床は1平方センチも減りません。猫ニッチも同様で、壁の厚み(一般的な間仕切りなら10cm前後)に窪みを作るだけなので、部屋の面積に影響しません。

猫にとっての快適さも上がります。猫は上下移動を好み、高い場所から見下ろせることを安心材料にする動物です。床の広さより、垂直方向の移動経路のほうが満足度に直結します。25坪という数字は、猫の視点ではあまり関係がありません。

造作するなら押さえたい点が3つあります。幅は20cm前後(歩きやすく、落ちにくい)、素材は滑らないもの、そして必ず降りられるルートを作ること。登ったはいいが降りられない配置は、事故と鳴き声の原因になります。掃除のために手が届く高さかどうかも、事前に確認しておいてください。

2. 「余分な空間を無くす」を、平屋+回遊動線で実装している

25坪で3LDKを成立させるには、廊下をほぼゼロにする必要があります。一般的な家では、廊下と階段で延床の12〜18%が消えます。25坪なら3〜4.5坪。これは6帖の部屋がまるまる1つ分です。

この家は平屋なので、まず階段の2坪が丸ごと不要になります。そのうえで回遊動線を採り、部屋と部屋を2方向でつなぐことで、専用の廊下を持たない構成にしている。移動のためだけの面積を、限りなくゼロに寄せる——25坪という数字は、この2つの組み合わせで初めて現実的になります。

ただし、回遊動線には副作用があります。部屋の出入口が増えるため、壁が減り、家具が置きにくくなるのです。25坪という規模では、これは無視できません。

対策は、回遊させる範囲を絞ることです。家全体を一周させるのではなく、水まわりとキッチンまわりだけ回れるようにする。この家が「家事ラク動線」と併記していることから、回遊の目的が家事に絞られていると読めます。寝室まで回遊させる必要はありません。回遊は目的から逆算して範囲を決める。これが狭小での使い方です。

3. コンパクトな家で、あえて独立型キッチンを選んでいる

25坪の家では、普通は空間をつなげます。LDKを一体にして、視線を抜いて、広く見せる。それが定石です。この家はその逆で、キッチンを独立させています。

理由は「こだわりキッチン」という一言に表れています。独立させると、キッチンをキッチンとして最適化できます。作業台の高さ、収納の量、家電の置き場、そして見た目を気にしなくていい自由。リビングから見える前提だと、この最適化はどこかで妥協することになります。

面積の観点でも、実は独立型が不利とは限りません。オープンキッチンは、リビングから見える範囲を美しく保つために「隠すための収納」が余分に必要になります。独立型ならその収納が要りません。パントリーを1つ持てば足ります。

猫との相性という点でも、独立型には利点があります。調理中に猫をキッチンに入れないという管理が、扉一枚でできる。玉ねぎやチョコレートなど猫に有害な食品を扱う場所を物理的に区切れるのは、安全面で意味があります。この家の独立型キッチンは、こだわりと安全の両方に効いていると読めます。

この家から学べる、コンパクトな家を窮屈にしない3つの判断軸

判断軸1:削るのは「移動」、削らないのは「滞在」

面積を減らすとき、どこから削るかで住み心地がまったく変わります。原則は単純で、移動のための面積から削り、滞在する場所は削らない。廊下・階段・玄関ホールは移動、LDKと寝室は滞在です。

この家が平屋+回遊動線を選んだのは、この原則そのものです。逆に、LDKを16帖から12帖に削って廊下を残すと、毎日過ごす場所が狭くなり、削った実感だけが残ります。同じ「25坪」でも、どこを削ったかで満足度は正反対になります。

判断軸2:壁の上と壁の中は、まだ使われていない

キャットウォークは壁の上部、猫ニッチは壁の厚みの中。どちらも床面積を消費しない領域です。この発想は猫に限りません。

壁厚を使うニッチ収納(キーや小物、トイレの備品)、階段がない平屋なら天井付近の吊り棚、扉の上のデッドスペース。コンパクトな家では、「床を増やす」より「床を使わない場所を探す」ほうが効率的です。構造上できない場所もあるので、プランの段階で「壁の中と上に何か作れませんか」と聞いてみてください。

判断軸3:コンパクトの目的を、我慢ではなく配分に置く

面積を減らす理由が「予算がないから」だけだと、住み始めてから不満が出ます。逆に「その代わりにこれをやる」という配分の話になっていれば、狭さは選んだ結果として納得できます。

この家は25坪に抑えたうえで、太陽光、スマートホーム、独立型キッチン、造作のキャットウォークを入れています。面積を削って浮いた予算が、明確に別の場所へ移っている。コンパクトな家を検討するなら、「削った結果どこに寄せるのか」を先に決めてください。そこが決まっていれば、打ち合わせで迷いません。

延床25坪・土地71坪という条件を読む

延床25坪の平屋に、土地71坪。建物に対して土地がかなり広い配分です。この組み合わせが何を可能にしているかを整理します。

25坪の平屋3LDKは、平屋としては下限に近い

平屋3LDKの中心帯は25〜32坪。25坪はその下限です。LDKを16帖取ると、残りは寝室+2室と水まわりでほぼ埋まります。余裕はほとんどないので、廊下を削れるかどうかが成否を分けます。

逆に言えば、廊下を削り切れれば成立します。この家が回遊動線を採っているのは、選択ではなく必然に近い。25坪クラスの平屋を検討するなら、最初のプラン依頼から「廊下を最小にしてほしい」と伝えるのが確実です。

土地71坪に建物25坪なら、庭と駐車に余裕が出る

建ぺい率60%の土地71坪なら、建築面積は42坪まで建てられます。そこを25坪に抑えているので、46坪ぶんが屋外として残る計算です。駐車2台と庭、物置を置いてもまだ余ります。

平屋の弱点は、必要な土地が広くなることです。この家は土地に余裕があるからこそ平屋を選べた、という順序でしょう。平屋を検討するなら、間取りより先に土地の面積と建ぺい率を確認する——これは何度でも言う価値があります。

25坪の平屋は坪単価が上がりやすい

平屋は基礎と屋根の面積が大きく、同じ延床の2階建てより坪単価が上がります。さらに建物が小さいほど、水まわりや設備といった固定費の比率が高まるため、25坪という規模では坪単価がもう一段上がります。

「小さいから安い」という前提で資金計画を立てると、ずれます。坪単価ではなく、総額で比較する。そのうえで、階段がなく上下移動もない平屋の価値をどう評価するかで判断してください。

猫と暮らす家として、この設計を再現するには

キャットウォークと猫ニッチを造作する場合、見た目より先に決めておくべきことがあります。あとから直せない項目を中心に整理します。

キャットウォークは「降りられるか」で設計する

登るのは簡単でも、降りるのは猫にとって難しい動作です。高い場所から一気に飛び降りると関節に負担がかかり、高齢になるほど事故につながります。ステップの間隔は20〜30cm程度に抑え、必ず段階的に降りられるルートを作ってください。

幅は20cm前後が目安。滑らない素材を選び、掃除のために手が届く高さかどうかも確認しておきます。造作は後から高さを変えられないので、この2点は着工前に決め切る必要があります。

猫トイレの場所と換気を、間取りに書き込む

キャットウォークは目に見えるので忘れませんが、実際の生活で効いてくるのは猫トイレの置き場所です。25坪の家では、リビングに置くとにおいと砂が気になり、洗面所に置くと洗濯の動線とぶつかります。

おすすめは、専用のニッチや床下の一角を作り、そこに換気を回すことです。新築時なら排気ファンを1つ追加するだけで済みます。あとからだと配線と穴あけが必要になり、費用も見た目の犠牲も大きくなります。プランの段階で「猫トイレはここ」と図面に書いてもらってください。

脱走防止は玄関と窓で決まる

平屋は掃き出し窓が多く、玄関からの動線も短いため、2階建てより脱走のリスクが高い間取りです。対策は建築時のほうが安く確実にできます。

具体的には、玄関とリビングの間に扉を1枚設ける、網戸をペット用の強度のあるものにする、窓のストッパーを標準で入れる。この家が独立型キッチンを持っていることも、区切れる場所が多いという点で脱走対策に有利です。実際にこの家では玄関とリビングの間に扉があり、閉めておけば猫が玄関側に出られない構成になっています。ドアの数は、猫と暮らす家では単純にプラスに働きます。

建築会社を選ぶときに押さえたいこと

この家を手がけたのは酒向建築です。同じように25坪前後の平屋でこの構成を実現したい場合に、依頼先へ何を確認すべきかを整理します。

25坪クラスの平屋の実績を、坪数で聞く

平屋を得意とする会社でも、実績の中心が35坪前後というケースは珍しくありません。25坪前後の平屋を何棟建てているかを具体的に聞いてください。小さい平屋は廊下の削り方にノウハウが要るので、実績の有無がプランの質に直結します。

造作(キャットウォーク・ニッチ)の対応範囲と費用を確認する

造作は会社によって得手不得手がはっきり分かれます。キャットウォークの施工実績、下地補強の方法、費用の目安を初期段階で確認してください。「できます」ではなく「こう作ります」と説明できるかが判断材料になります。壁厚を使うニッチは、構造壁では作れない場合があるため、位置の自由度も併せて聞いておきましょう。

スマートホーム対応の中身を具体的に聞く

「スマートホーム対応」という言葉の範囲は会社ごとに違います。照明・鍵・カメラ・エアコンのどれが対象か、どのメーカーの規格か、あとから機器を替えられるか。特定メーカーに固定される仕様だと、10年後の買い替えで詰みます。汎用規格で組めるかを確認してください。

  • 25坪前後の平屋の施工棟数
  • 廊下を最小にしたプランの実例を見せてもらう
  • キャットウォーク・猫ニッチの施工実績と費用
  • 猫トイレの置き場所と、専用換気の可否
  • 脱走防止(玄関の扉・窓ストッパー・ペット用網戸)の標準対応
  • 独立型キッチンにした場合の採光と配膳距離
  • 太陽光の想定発電量と、平屋の屋根形状との整合
  • スマートホームの対象機器と、将来の交換可否

エリアなどの事情で同じ会社に依頼できない場合は、同じ仕様を別の会社で再現できるかどうかが焦点になります。上のチェックリストを持って複数社に当たると、対応できる会社が短時間で絞り込めます。

中部エリアでコンパクトな平屋を検討する人へ|編集部メモ

中部エリアは土地の価格帯に幅があり、郊外であれば70坪前後の土地が現実的な選択肢になります。この家が71坪の土地に25坪の平屋という配分を取れているのは、その条件が背景にあると考えられます。平屋は土地の広さがそのまま可否を決めるため、エリア選定の段階から平屋前提で探すと効率的です。

気候面では、夏の暑さと冬の底冷えの両方に備える必要があります。平屋は屋根からの日射の影響を受けやすい一方、屋根面積が大きいぶん太陽光発電には有利です。この家が太陽光を載せているのは理にかなっています。断熱等級と、屋根の断熱仕様を必ず数字で確認してください。加えて、猫と暮らす場合は夏場の室温管理が留守中も必要になります。スマートホーム対応でエアコンを外出先から操作できることは、この家では快適装備ではなく安全装備として機能しているはずです。

よくある質問

Q. キャットウォークは幅と高さをどれくらいにすればいいですか?

幅は20cm前後が目安です。狭すぎると歩きにくく、広すぎると圧迫感が出ます。ステップの間隔は20〜30cm程度にして、一気に飛び降りずに段階的に降りられるルートを必ず作ってください。高齢になると高い場所からの着地が関節の負担になります。掃除のために手が届く高さかどうかも、先に確認しておくと後が楽です。

Q. 25坪の平屋で3LDKは狭くないですか?

廊下を削れているかどうかで体感がまったく変わります。一般的な家では廊下と階段で延床の12〜18%が消えます。平屋で階段がなく、回遊動線で専用の廊下を持たない構成にできれば、25坪でも3LDKは成立します。逆に、通常どおり廊下を取ると、居室のどこかが明確に狭くなります。プラン依頼の時点で「廊下を最小にしてほしい」と伝えてください。

Q. 猫がいる家で、床材は何を選べばいいですか?

爪による傷と、滑りにくさの両方を見ます。滑る床は猫の関節を痛めるため、光沢の強いフローリングやタイルは猫の生活範囲では避けたいところです。傷を許容できるなら無垢材、避けたいならペット対応の硬質フローリング、あるいは主要な動線だけタイルカーペットを敷く方法もあります。粗相の可能性も考えると、防水性のある仕上げが現実的です。

Q. 猫トイレはどこに置くのが正解ですか?

においと砂の飛散を考えると、専用のニッチや一角を作り、そこに換気を回すのが最善です。新築時なら排気ファンを1つ追加するだけで済みます。リビングは目に付きやすく、洗面所は洗濯動線とぶつかるため、25坪クラスではどちらも一長一短。プランの段階で図面に「猫トイレ」と書き込んでもらってください。あとから決めると、置ける場所が残っていないことがあります。

Q. 酒向建築に依頼できないエリアでも参考になりますか?

なります。この家で再現価値が高いのは、平屋+回遊動線で廊下を削るという構成、壁の上と壁の中を使って床面積を消費せずに猫の居場所を作る発想、そしてコンパクト化の目的を「我慢」ではなく「配分」に置く考え方です。いずれも特定の会社に依存しない設計判断です。本文中のチェックリストを持って複数社に相談すれば、対応可能な会社は絞り込めます。

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編集後記

@bima_jyo さんが投稿に挙げていたこだわりは、猫まわりの造作(キャットウォーク・猫ニッチ)、余分な空間を無くしたコンパクトな住まい、そしてキッチンの3つでした。

コンパクトな家の話は「何を削るか」に寄りがちですが、この家で削られているのは廊下や使わない部屋のほうです。キャットウォークは壁の上、猫ニッチは壁の厚みの中。どちらも人が使っていない場所なので、床面積を増やさずに猫の居場所を増やせます。独立型キッチンも、25坪という条件の中でそのまま残っています。

延床25坪は、平屋3LDKとしては下限に近いサイズです。同じくらいの面積で検討している方は、削る場所を探す前に、残したいものを先に並べてみると考えやすくなります。@bima_jyo さんの投稿は、その並べ方の実例として参考になります。


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