【平屋・3LDK・28坪】坪単価90万円|面積を絞ってディテールに振り切った和モダン平屋(2人家族・中部エリア)|住友林業の家アカ事例

平屋・3LDK・28坪 和風住宅の事例(@ike_sumirin)|いえスタ家アカ
IK
@ike_sumirin
住友林業 ・ 2人家族 ・ 中部エリア
完成最終更新 9月2日
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家の基本情報
家タイプ平屋
間取り3LDK
延床28坪
テイスト和モダン
建築会社住友林業
エリア中部エリア
家族2人家族
編集部の解説記事 →
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間取り
上棟
完成
外観
造作
暮らし

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編集部の解説記事

延床28坪、坪単価90万円。@ike_sumirin さんの家は、面積を絞って、そのぶんを仕上げに全部つぎ込んだ平屋です。シーサンドコート、リブ突板パネル、折下げ天井、大開口。挙げられているこだわりが全部「素材」と「納まり」の話であることが、この家の性格をよく表しています。

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同じ予算で家を建てるとき、選択肢は大きく2つあります。面積を広く取って仕様を標準にするか、面積を絞って仕様を上げるか。どちらが正解ということはなく、その家族が何に価値を感じるかで決まります。

この家は明確に後者です。2人家族で28坪。平屋としてはコンパクトな部類で、収納もウォークインクローゼット1つ。そのかわり、こだわりとして挙げられている項目がすべて仕上げと納まりの話です。テレビ裏の塗り壁、天井から連続する突板パネル、キッチン扉の形状、玄関のタイル、窓から入る植栽の影。

坪単価90万円という数字を公開しているのも貴重です。「高い家」ではなく「小さくて仕様の高い家」——いえスタ編集部はこの家をそう読みました。この選び方は、2人暮らしや夫婦2人の終の住処を考えている方には特に参考になります。

目次

施主のこだわりポイント

テレビ裏のシーサンドコートイン

折下げ天井から繋がるリブ突板パネル

住友林業で坪単価90万

フォレストセレクションでのお家づくり

薄型框スプーンカット

玄関ウッドタイルとピクチャーウィンド

折下げ天井に照らされる植栽の影

大開口で開放的なリビング

— @ike_sumirin さんの投稿より、編集部が引用

編集部メモ:この家を一言で言うと

「広さを捨てて、密度を買った平屋」。

28坪という延床は、2人暮らしには十分ですが余裕はありません。3LDKなので、寝室以外に2部屋。収納はウォークインクローゼット1つ。数だけ見れば、むしろ質素な構成です。

ところが、こだわりの一覧を見ると景色が変わります。シーサンドコート(貝殻を混ぜた塗り壁)をテレビ裏に、折下げ天井から連続するリブ状の突板パネル、薄型框スプーンカットのキッチン扉、玄関のウッドタイルとピクチャーウィンド。どれも「面」と「線」の話で、機能の話がひとつも出てきません。

そして最後の一行が象徴的です。「折下げ天井に照らされる植栽の影」。照明が植栽を照らし、その影が天井に映る。これは設備でも間取りでもなく、光と影の設計です。28坪という面積を選んだ理由が、この一行に全部入っていると思います。

編集部が注目した3つのポイント

1. 「折下げ天井 × リブ突板パネル」は、視線を導く装置

折下げ天井は、天井の一部を一段下げる手法です。目的は主に3つ。①空間をゆるやかに区切る ②間接照明を仕込む ③素材を切り替えて見せ場を作る。壁を立てずに場所を分けられるので、ワンルーム的なLDKで特に有効です。

この家は、その折下げ部分から壁へリブ状の突板パネルを連続させています。天井と壁が同じ素材でつながると、視線がその面に沿って流れます。28坪という限られた空間で、視線を意図した方向へ導く——これは面積を広く見せるうえで非常に効く手法です。

採用時のポイントは、下げる高さと範囲です。下げすぎると圧迫感が出ますし、範囲が曖昧だと何を区切っているのか分からなくなります。ダイニングテーブルの真上、ソファの上といった「そこに何かがある」場所に重ねるのが定石です。

間接照明を入れるなら、光源が直接見えない納まりにしてください。折下げ天井の効果の大半は照明で決まります。昼と夜で見え方が変わる部分なので、可能なら夜のショールームや完成見学会で確認することをおすすめします。

2. 「植栽の影が天井に映る」という設計

こだわりの最後に挙げられているのが「折下げ天井に照らされる植栽の影」です。屋外の植栽をライトアップし、その影が室内の天井に映る。これは間取り図には描けない類の設計です。

成立させるには3つの条件が要ります。①大開口(影が入る面積)②屋外の植栽と照明 ③影を受ける面(折下げ天井)。この家が大開口とウッドデッキ、そして折下げ天井をすべて持っているのは、この一点のために組み合わされている可能性があります。

再現するときに必要なのは、外構と照明を建物と同時に設計することです。外構を引き渡し後に別業者へ発注すると、植栽の位置も照明の向きも建物と無関係に決まってしまいます。

具体的には、ライトアップ用の屋外コンセントまたは埋設配線を、着工前に位置指定しておくこと。これがないと後付けの配線が地面を這うことになります。数千円の工事ですが、着工後では入れられません。「夜はどう見えますか」と打ち合わせで一度聞くだけで、提案の質が変わります。

3. 坪単価90万円を公開しているという価値

家づくりの情報でいちばん手に入りにくいのが、実際の金額です。カタログにも施工事例にも坪単価は書かれておらず、SNSでも伏せられることが多い。@ike_sumirin さんが90万円という数字を明示しているのは、それだけで参考価値があります。

この数字が意味するのは、28坪×90万円=約2,520万円(建物本体)という規模感です。ここに土地、外構、諸費用が加わります。フォレストセレクション(規格型のプラン集から選ぶ商品)を使ってこの単価ということも、判断材料になります。

注意したいのは、坪単価は面積が小さいほど上がるという点です。キッチン、浴室、洗面、トイレといった設備は、家が小さくても数は減りません。28坪でも45坪でも設備一式は同じなので、小さい家ほど1坪あたりの固定費比率が高くなります。

加えて平屋は、同じ延床の2階建てより基礎と屋根の面積が大きくなります。「28坪の平屋で坪単価90万」は、割高な選択をした結果ではなく、条件から自然に導かれる水準とも読めます。他社と比較する際は、坪単価ではなく総額と仕様のセットで比べてください。

この家から学べる、予算配分で後悔しない3つの判断軸

判断軸1:広さと仕様、どちらを取るかを先に決める

同じ予算なら、面積を増やせば仕様は下がり、仕様を上げれば面積は減ります。この二択を曖昧にしたまま打ち合わせを進めると、どちらも中途半端になります。

判断の目安は人数と滞在時間です。2人暮らしで来客も多くないなら、広さの追加は効きにくい。逆に子どもが複数いる家では、面積を削ると毎日の窮屈さとして返ってきます。この家が2人家族で28坪を選んでいるのは、条件に対して合理的です。

判断軸2:仕上げに使うなら「視界に入る時間が長い場所」から

予算を仕様に振る場合でも、全部を上げる必要はありません。1日で何時間そこを見ているかで優先順位をつけてください。

LDKの壁と天井、床、玄関。この3か所は在宅時間のほとんどで視界に入ります。逆に、寝室や納戸の仕上げを上げても体感の差は小さい。この家のこだわりがテレビ裏・天井・玄関に集中しているのは、その配分が正しくできているということです。

判断軸3:夜の見え方を、打ち合わせの議題に入れる

住宅の打ち合わせは昼間に行われ、図面もパースも昼の状態で描かれます。結果として、夜の見え方はほぼ検討されないまま完成します。

しかし在宅時間の多くは夜です。間接照明の位置、屋外のライトアップ、影の落ち方。この家の「植栽の影」は、そこを設計した結果です。屋外コンセントや埋設配線は着工前にしか入れられないので、早い段階で話題にしてください。

延床28坪・土地78坪という条件を読む

延床28坪の平屋に、土地78坪。建物に対して土地に大きな余裕がある配分です。この条件の意味を整理します。

28坪の平屋3LDKは、2人暮らしなら余裕がある

平屋3LDKの中心帯は25〜32坪。28坪はその下寄りですが、2人暮らしであれば十分な広さです。寝室以外の2室を書斎・客間・趣味室として使えます。

ただし収納はウォークインクローゼット1つ。2人暮らしだから成立している構成で、これを3〜4人家族でやると収納が確実に足りません。人数が増える前提なら、収納を増やすか坪数を上げる必要があります。

土地78坪あるからこそ、大開口と植栽が活きる

平屋は建築面積がそのまま延床になるため、28坪の平屋には最低でも50坪前後の土地が必要です。78坪なら建物の周囲に50坪ぶんの余白が残ります。

この余白が、この家の主題である「大開口」と「植栽の影」を成立させています。隣家が迫っていれば、大開口は視線が気になって開けられません。植栽を植えるスペースもなければ、影も生まれない。土地の余裕が、仕上げへの投資を活かしています。

平屋+小面積は、坪単価が上がる条件が重なる

平屋は基礎と屋根の面積が2階建てより大きく、坪単価が上がります。加えて、面積が小さいほど設備費の比率が高まり、これも坪単価を押し上げます。この家の坪単価90万円は、その2つが重なった数字と読むのが正確です。

他社と比較する際は、坪単価ではなく「総額 ÷ 満足度」で考えてください。28坪で欲しい仕様が全部入っているなら、40坪で仕様を諦めた家より満足度は高くなります。数字だけを他社と並べても、判断材料になりません。

2人暮らしが、この家の設計を再現するには

2人で28坪3LDK。人数に対して部屋数に余裕がある構成です。長く住むことを前提にした注意点を挙げます。

余る2室は「今の用途」と「将来の用途」を両方決める

2人暮らしで3LDKなら、寝室以外に2室残ります。今は書斎と客間でも、10年後は介護のための部屋や、片方が体調を崩したときの別寝室になるかもしれません。

平屋は上下移動がないぶん、将来の変化に強い形式です。その利点を活かすには、各室に最低限の広さ(4.5帖以上)と、ベッドが置ける形を確保しておくこと。細長い部屋にすると、用途変更が効きません。

収納1つで足りるのは「物を増やさない前提」

ウォークインクローゼット1つという構成は、2人暮らしでも物が少ない家庭でないと厳しい。28坪で仕上げに予算を振るという判断は、同時に「物を持たない暮らし」を選んだということでもあります。

これから同じ構成を目指すなら、入居前に持ち物を減らしておくことが前提になります。仕上げの美しい家に段ボールが積まれていては、投資が台無しになります。

大開口は、性能と防犯をセットで確認する

大開口は熱の出入りが大きく、断熱性能が伴わないと冬に寒く夏に暑くなります。この家がZEH対応であることは、その前提として重要です。

もう一点、平屋の大開口は防犯上の弱点にもなります。2階がないぶん、すべての開口が地上レベルにあるからです。シャッター、防犯ガラス、センサーライト。土地に余裕がある郊外ほど、この対策は必要になります。植栽で目隠しをする場合も、死角を作らない配置を意識してください。

住友林業で建てるときに押さえたいこと

住友林業は木質構造と設計提案力を強みとする住宅会社です。この家が使っているフォレストセレクション(規格型のプラン集から選ぶ商品)を含め、確認したい点を挙げます。

規格型と自由設計の違いを、費用と自由度の両面で聞く

フォレストセレクションは、あらかじめ用意されたプランから選ぶ商品です。設計の手間が減るぶんコストを抑えやすい一方、間取りの自由度には制約があります。どこまで変更できるのか、変更するとどれだけ費用が上がるのかを、最初に確認しておいてください。

この家のように仕上げに予算を振る戦略なら、間取りは規格、仕上げは自由という組み合わせは理にかなっています。

仕上げ材のグレードと差額を一覧で出してもらう

シーサンドコート、突板パネル、ウッドタイル。いずれも標準仕様か、オプションか、いくら上がるのかを一覧にしてもらうと、予算配分の判断がしやすくなります。

「この部屋のこの面だけ」といった部分採用ができるかも重要です。全面に使う必要はなく、視界に入る時間の長い面から採用すれば費用対効果が高くなります。

折下げ天井と間接照明の納まりを、実物で確認する

折下げ天井の効果は照明で決まります。光源が直接見えない納まりになっているか、調光できるか。図面では判断できないので、完成見学会やショールームで、できれば夜の状態を見せてもらってください。

あわせて、ライトアップ用の屋外コンセント・埋設配線の位置指定ができるかも確認しておきます。

  • フォレストセレクションで変更できる範囲と、変更時の追加費用
  • 仕上げ材(塗り壁・突板・タイル)の標準/オプションと差額の一覧
  • 部分採用(この面だけ)が可能か
  • 折下げ天井と間接照明の納まり、調光の可否
  • 屋外コンセント・埋設配線の位置指定(ライトアップ用)
  • 外構と照明を建物と同時に設計してもらえるか
  • UA値・C値の実測値とZEH基準に対する余裕
  • 大開口の防犯対策(シャッター・防犯ガラス・センサーライト)

仕上げに予算を振る家では、「その面積でいくら上がるか」を即答できる担当者かが重要になります。部分採用の提案が出てくれば、コスト感覚のある担当者です。

中部エリアで平屋を検討する人へ|編集部メモ

中部エリアは土地に比較的余裕があり、78坪といった敷地が現実的に手に入る地域です。平屋は建築面積がそのまま延床になるため、この土地事情は大きな追い風になります。同じ計画を都市部で実現しようとすると、土地代が大きく変わります。

気候面では、夏の暑さと冬の底冷えの両方に備える必要があります。大開口を採るなら、冬の日射取得と夏の日射遮蔽を同じ窓で両立させる設計——軒の出、庇、Low-Eガラスの種類——を確認してください。和モダンの深い軒は、実はこの両立にとても合理的な形です。加えて、ウッドデッキと植栽は手入れが前提になります。10年後も手をかけ続けられる範囲で計画するのが、この家のような仕上げ重視の住まいを長く保つコツです。

よくある質問

Q. 坪単価90万円は高いですか?

単純に高い/安いでは判断できません。坪単価は面積が小さいほど上がり、平屋は2階建てより上がります。キッチンや浴室といった設備費は家の大小に関わらずほぼ一定なので、28坪の平屋という条件では自然に高くなる数字です。比較するなら坪単価ではなく、総額と仕様のセットで見てください。

Q. 面積を絞って仕様を上げる、という選び方は正解ですか?

人数と滞在時間次第です。2人暮らしで来客も多くないなら、広さを足しても体感の差は小さく、仕上げに回したほうが日々の満足度は上がります。逆に子どもが複数いる家では、面積を削ると毎日の窮屈さとして返ってきます。この二択を曖昧にしたまま進めると、どちらも中途半端になります。打ち合わせの初期に決めてください。

Q. 折下げ天井は狭い家でも使えますか?

使えます。むしろ壁を立てずに場所を区切れるので、コンパクトな家ほど有効です。注意点は下げる高さと範囲で、下げすぎると圧迫感が出ます。ダイニングテーブルの真上やソファの上など、「そこに何かがある」場所に重ねるのが定石です。間接照明を仕込むなら、光源が直接見えない納まりにしてください。

Q. 植栽のライトアップは後からでもできますか?

できますが、配線が地面を這うことになります。屋外コンセントや埋設配線は着工前にしか綺麗に入れられません。費用は数千円程度なので、可能性があるなら先に位置を指定しておくことを強くおすすめします。あわせて、外構を建物と同じタイミングで設計してもらうと、植栽の位置と窓の関係が整います。

Q. 同じ住友林業の事例をもっと見るには?

いえスタでは施工会社別に事例を絞り込めます。住友林業の家アカ一覧から、間取り・坪数・テイスト別に比較できます。同じ会社でも規格型と自由設計で仕上がりが違うので、複数見比べると判断材料が増えます。

同じ条件の家アカをもっと見る

編集後記

@ike_sumirin さんが挙げたこだわりは8項目。そのうち7つが素材と納まりの話で、間取りや設備の話がほとんど出てきません。

これは珍しいことです。家づくりの投稿は「回遊動線にしました」「パントリーを付けました」といった機能の話が中心になりがちで、仕上げの話まで具体的に書く人は多くありません。シーサンドコート、リブ突板パネル、薄型框スプーンカット——固有名詞で書けるということは、それだけ選ぶ過程に時間をかけたということです。

そして最後の一行、「折下げ天井に照らされる植栽の影」。これはお金をかければ手に入るものではありません。大開口があって、植栽があって、照明の向きが合っていて、影を受ける面がある。全部が揃って初めて成立します。

28坪という数字だけ見れば、コンパクトな平屋です。でもこの一行が示しているのは、広さとは別の軸で家の質を決めたということだと思います。

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住友林業

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  • 平屋
  • 3LDK
  • 28坪
  • 78坪
  • モダン | 和風
  • タッチレス水栓 | 食洗機(ビルトイン) | パントリー(食品庫)
  • ウォークインクローゼット
  • ZEH(ゼッチ)対応
  • 広いリビングの家 | ウッドデッキ・テラス
  • 住友林業
  • 2人家族
  • ・テレビ裏のシーサンドコートイン
    ・折下げ天井から繋がるリブ突板パネル
    ・住友林業で坪単価90万
    ・フォレストセレクションでのお家づくり
    ・薄型框スプーンカット
    ・玄関ウッドタイルとピクチャーウィンド
    ・折下げ天井に照らされる植栽の影
    ・大開口で開放的なリビング

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