【2階建て・3LDK・31坪】アーチ階段×吹き抜け×無垢床×漆喰で仕上げる淡色の韓国風住宅(2人家族・関東エリア)|家アカ事例

2階建て・3LDK・31坪 韓国風住宅の事例(@__kano.chan)|いえスタ家アカ
KA
@__kano_chan
2人家族 ・ 関東エリア
完成最終更新 9月2日
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家の基本情報
家タイプ2階建て
間取り3LDK
延床31坪
テイスト韓国風
エリア関東エリア
家族2人家族
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間取り
上棟
完成
外観
造作
暮らし

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編集部の解説記事

こだわりとして挙げられていたのは、たった一行。「階段の側壁がゆるくアーチになっているのがポイントです」。31坪3LDKの淡色インテリア、いわゆる韓国風の家ですが、この家の完成度を決めているのは、その「ゆるいアーチ」ひとつです。

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韓国風インテリアは、いま新築でもっとも人気のあるテイストのひとつです。白とベージュの淡色、アーチ、丸みのある家具、そして質感のある壁。ただし、SNSで見るような空間を実際の住宅で再現できている例は、そう多くありません。

理由ははっきりしています。このテイストは「色」ではなく「線の柔らかさ」でできているからです。壁を白くして家具を丸くしても、建具の角が立ち、直線的な階段があると、印象は一気に日本の建売に戻ります。写真では分かりにくい部分が、実物では効いてくる。

この家が階段の側壁をアーチにしているのは、まさにその一点を押さえた判断です。もっとも直線的で、もっとも視界に入る要素を、わざわざ曲線に変えている。加えて無垢床と漆喰という質感のある素材を選び、吹き抜けで光を回している。いえスタ編集部は、この家を「淡色を成立させる条件を、素材と線の両方で満たした家」と読みました。

目次

施主のこだわりポイント

階段の側壁がゆるくアーチになっているのがポイントです☺︎

— @__kano_chan さんの投稿より、編集部が引用

編集部メモ:この家を一言で言うと

「色ではなく、線と質感で作った淡色の家」。

淡色インテリアの失敗は、たいてい同じところで起きます。壁紙を白にして、床を明るい色にして、それで終わってしまう。白は光と影が出ないと、のっぺりして安く見えます。SNSの写真が美しいのは、そこに質感と陰影があるからです。

この家は無垢床と漆喰という、どちらも表面が均一でない素材を選んでいます。漆喰は光の当たり方で表情が変わり、無垢床は木目と経年で色が動く。この2つがあるだけで、同じ白でも見え方がまったく違ってきます。

そこにアーチ。曲線は、光が当たったときにグラデーションの影を作ります。直線の壁が作る影は硬いエッジになりますが、アーチは柔らかくにじむ。淡色の空間でこの効果は大きく、写真映え以上に、実際に住んでいる時間の印象を変えます。

編集部が注目した3つのポイント

1. アーチは「側壁」に作るのが、いちばん費用対効果が高い

アーチを住宅に取り入れる方法はいくつかあります。開口部(垂れ壁)をアーチにする、ニッチをアーチにする、そして階段の側壁の上端をアーチにする。この家が選んだのは3つめです。

階段まわりは、家の中でもっとも視線が集まる場所のひとつです。玄関から入って正面に見え、リビングからも見え、2階へ上がるたびに目に入る。1か所だけアーチにするなら、視界に入る回数がいちばん多い場所を選ぶのが合理的です。

施工の面でも、側壁は比較的取り入れやすい部位です。開口部のアーチは建具や構造との調整が必要になりますが、階段の側壁は非構造の造作壁であることが多く、上端の形を変える自由度が高い。下地を曲面に組んで仕上げるだけなので、大掛かりな変更にはなりません。

依頼するときのコツは、「ゆるく」という曲率の指定を必ず伝えることです。アールがきついと洋風の装飾になり、韓国風の淡い雰囲気から離れます。可能なら現場で原寸の型紙を当てて確認させてもらってください。図面の数字だけでは、この「ゆるさ」は伝わりません。

2. 無垢床+漆喰という、淡色を成立させる素材の組み合わせ

淡色インテリアで最大の敵は「のっぺり感」です。白い壁紙と明るい床で統一すると、写真では綺麗でも、実際の空間では平坦で安っぽく見えることがあります。原因は、素材に陰影がないことです。

漆喰は、コテの跡がわずかな凹凸を作ります。この凹凸に光が当たると、同じ白でも面の中で明暗が生まれる。無垢床も同様で、木目と節、そして経年による色の変化が、床面に情報量を持たせます。色数を増やさずに情報量を増やす——これが淡色を成立させる方法です。

実務的な注意も書いておきます。漆喰は調湿性がありにおいも吸いにくい一方、ひび(クラック)が入ることがあります。これは素材の性質で不具合ではありませんが、知らないと驚きます。補修の方法と、引き渡し後の対応を契約前に確認しておいてください。

無垢床は湿度で伸縮し、季節によって隙間が出ます。オイル仕上げなら数年ごとの塗り直しが必要です。どちらも「手をかける前提の素材」で、そのぶん経年が味になります。手間を増やしたくない人が見た目だけで選ぶと、数年で後悔する組み合わせでもあります。

3. 吹き抜けと回遊動線で、31坪を淡色のまま広く見せている

淡色の空間は、暗いと途端に濁って見えます。白い壁は光を反射することで白く見えるので、光量が足りないとグレーに沈みます。韓国風インテリアを目指すなら、色の選定と同じくらい採光計画が重要です。

この家の吹き抜けは、その役割を担っていると読めます。高い位置から光を落とせば、1階の奥まで明るさが届く。漆喰の白がきちんと白く見えるのは、この光があってこそです。吹き抜けは開放感のためだけの装置ではありません。

回遊動線も、淡色との相性が良い選択です。行き止まりがないと視線が抜け、31坪でも圧迫感が出にくい。加えて、回遊できる間取りは光の通り道も増えます。部屋が2方向で接するぶん、開口を通じて光が回り込むからです。

2人暮らしで3LDKなら、居室に余裕があります。この家が書斎・ワークスペースを確保しているのは、その余白の使い方として実利的です。淡色で統一した家は、生活感のあるものが目立ちます。作業道具や書類を置く場所を別に決めておくことは、見た目を保つうえでも意味があります。

この家から学べる、韓国風インテリアを本物にする3つの判断軸

判断軸1:色を変える前に、線を柔らかくする

韓国風を目指して壁紙と家具の色だけ変えても、たいてい思ったようになりません。このテイストの正体は色ではなく、曲線と余白だからです。

優先すべきは、直線が強く出る場所を1〜2か所だけ曲線に変えること。階段の側壁、開口部の垂れ壁、ニッチ。この家のように視界に入る回数の多い場所を1つ選ぶだけで、空間全体の印象が変わります。逆に、家中をアーチにすると装飾的になりすぎて、淡色の静けさが失われます。

判断軸2:白は「素材」で選ぶ、色番号で選ばない

同じ白でも、ビニールクロスの白と漆喰の白はまったく別物です。クロスは均一なので陰影が出ず、漆喰は凹凸があるので光で表情が変わります。写真で見た空間の質感が再現できない原因の多くは、ここにあります。

予算が限られるなら、全面を漆喰にする必要はありません。LDKと吹き抜けまわりなど、光がよく当たり長時間過ごす場所だけに絞るのが現実的です。個室はクロスでも、体感の差はほとんど出ません。

判断軸3:淡色の家ほど、生活用品の置き場を先に決める

白基調の空間は、色のあるものが強く目立ちます。カラフルなパッケージの日用品、家電のコード、書類。濃い色の家なら埋もれるものが、淡色では全部見えます。

対策は、しまう場所を先に決めることです。この家はパントリー、シューズクローク、ウォークインクローゼット、階段下収納と、出てくる場所ごとに受け皿を持っています。淡色インテリアを維持したいなら、収納計画は見た目の話と同じ優先度で詰めてください。

延床31坪・土地45坪という条件を読む

延床31坪の2階建てに、土地45坪。首都圏近郊の分譲地としては標準的なサイズです。この条件で吹き抜けと回遊動線を両立させている点を見ていきます。

31坪で吹き抜けを採ると、居室は3LDKが上限に近い

吹き抜けは、2階の床を抜くことで生まれます。つまり2階の面積がその分だけ減る。4帖の吹き抜けなら、2階の居室が4帖ぶん取れなくなる計算です。

31坪で吹き抜けを入れて4LDKを組むのは、かなり厳しくなります。この家が3LDKなのは自然な帰結で、2人暮らしだからこそ吹き抜けを選べたとも言えます。将来の部屋数が読めない場合は、吹き抜けの採用は慎重に判断してください。

土地45坪なら、隣家との距離を前提に窓を決める

45坪の土地に31坪の2階建てを建てると、1階の建築面積は16〜18坪程度。周囲に残る空地は限られ、隣家との距離は2〜3mというケースが多くなります。

この距離だと、1階の窓は視線が気になってカーテンを開けにくくなります。淡色インテリアにとって、これは致命的です。光が入らなければ白は白く見えません。吹き抜けの上部から採光するというこの家の構成は、この土地条件に対する回答として理にかなっています。

無垢床と漆喰は、面積に比例して費用が増える

どちらも一般的なクロス・複合フローリングより単価が高い仕上げです。31坪=約102㎡の全面に採用すると、差額はまとまった金額になります。

優先順位は、光がよく当たり長く過ごす場所から。LDK、吹き抜けまわり、玄関ホール。個室や2階の廊下は標準仕様でも、暮らしの印象はほとんど変わりません。予算配分に迷ったら、「1日で何時間そこにいるか」で判断してください。

2人暮らしが、この家の設計を再現するには

2人で31坪3LDK。居室に余裕があり、吹き抜けを採る判断ができる規模です。ただし将来の変化も含めて考えておきたい点があります。

余る1室は「見せない用途」に割り当てる

淡色インテリアの家では、生活感のあるものが目立ちます。ワークスペース、書類、季節家電、通販の段ボール——これらをリビングに置くと、空間の印象が一気に落ちます。

この家が書斎・ワークスペースを確保しているのは、見せたくないものの行き先を作ったとも読めます。2人暮らしで部屋が余るなら、「片付ける前の一時置き場」として1室を確保しておくと、淡色を維持しやすくなります。

吹き抜けは冷暖房計画とセットで判断する

吹き抜けは暖気が上に逃げるため、断熱性能が伴わないと1階の足元が冷えます。この家の性能値は投稿からは分かりませんが、採用するならUA値・C値と、吹き抜けを含めた冷暖房計画を図面で確認してください。

シーリングファンで空気を撹拌する、床下エアコンや全館空調で足元から暖める、といった方法があります。「吹き抜けは寒い」ではなく「性能が足りない吹き抜けは寒い」というのが正確な理解です。

漆喰と無垢床のメンテナンスを、2人のうちどちらがやるか決める

漆喰のひび、無垢床の再塗装。どちらも数年に一度の作業です。「そのうちやろう」で先送りにすると、素材の良さが出る前に劣化だけが進みます。

おすすめは、入居時に「何を、どのくらいの周期で、誰がやるか」を決めておくこと。手をかけることが好きな人にとっては楽しい作業ですが、そうでない場合は最初から業者に頼む前提で費用を見込んでおくほうが現実的です。

建築会社を選ぶときに押さえたいこと

この家は投稿に建築会社の記載がありませんでした。そこで、アーチ・漆喰・無垢床という仕様を実現したい場合に、依頼先へ何を確認すべきかを整理します。

アーチ造作の実例写真を見せてもらう

アーチは、曲率と仕上げの精度で印象が決まります。「できます」ではなく、実際に作った写真を見せてもらってください。アールがきつすぎないか、仕上げの縁が綺麗に出ているか。写真がない会社は、初めての施工になる可能性があります。現場で原寸の型紙を確認できるかも聞いておくと安心です。

漆喰の種類と、ひび割れへの対応方針を聞く

ひとくちに漆喰と言っても、本漆喰、既調合漆喰、漆喰調の塗り壁と幅があります。調湿性能とコスト、そして仕上げの表情がそれぞれ違います。どれを標準にしているか、コテのパターンは選べるかを確認してください。あわせて、クラックが出た場合の補修が保証に含まれるかも聞いておきます。

吹き抜けを含む断熱・冷暖房の数字を出してもらう

UA値・C値の実測値と、吹き抜けを含めた冷暖房計画。この2つを図面と数字で出せる会社なら、性能面は信頼できます。「うちは暖かいです」という説明しか返ってこない場合は、他社と比較したほうが安全です。

  • アーチ造作の実例写真と、曲率の打ち合わせ方法
  • 漆喰の種類(本漆喰/既調合/漆喰調)と標準仕様
  • クラック補修の保証範囲
  • 無垢床の樹種と仕上げ(オイル/ウレタン)、再塗装の周期
  • UA値・C値の実測値
  • 吹き抜けを含む冷暖房計画と想定光熱費
  • 31坪で吹き抜け+回遊動線を成立させたプラン実例
  • 1階の窓と隣家との距離、採光のシミュレーション

デザイン性の高い仕様は、実績のある会社とない会社で仕上がりの差が大きく出ます。上のチェックリストは、その差を短時間で見極めるために使えます。

関東エリアで淡色インテリアの家を検討する人へ|編集部メモ

関東エリア、とくに首都圏近郊では、45坪前後の土地に2階建てというのが標準的な組み合わせになります。隣家との距離が近いため、1階の窓から十分な光を取りにくいのが共通の課題です。淡色インテリアは光量が足りないと白がグレーに沈むので、この点は最初に押さえておく必要があります。

解決策は、この家のように高い位置から採光することです。吹き抜けの上部、階段室の窓、ハイサイドライト。隣家の屋根より上から光を取れれば、視線も気になりません。土地を検討する段階で、南側の建物の高さと、自分の家の2階の窓の高さを重ねて確認しておくと、間取りの検討が早くなります。加えて、関東は夏の日射が強いため、採光を増やすなら日射遮蔽(庇・軒・外付けブラインド)もセットで計画してください。光は入れたいが熱は入れたくない、というのが淡色の家では特に重要になります。

よくある質問

Q. 階段の側壁をアーチにすると、費用はどれくらい上がりますか?

階段の側壁は非構造の造作壁であることが多く、下地を曲面に組んで仕上げる程度の追加工事で済むケースが一般的です。開口部(垂れ壁)のアーチと比べれば、建具や構造との調整が少ないぶん取り入れやすい部位と言えます。具体的な金額は会社と形状によるので、見積もりを「アーチあり/なし」で分けて出してもらうのが確実です。

Q. 漆喰はひび割れると聞きますが、大丈夫ですか?

ひび(クラック)は素材の性質で、不具合ではありません。木造住宅は乾燥や地震でわずかに動くため、塗り壁にはその影響が出ます。重要なのは、契約前に補修の方法と保証範囲を確認しておくことです。「出ません」と言う会社より、「これくらい出ます、こう直します」と説明できる会社のほうが信頼できます。

Q. 韓国風インテリアは飽きませんか?

色そのものは主張しないため、飽きにくい部類です。むしろ問題になるのは、装飾的な要素を増やしすぎた場合。アーチをいくつも作り、丸い造作を並べると、数年で「やりすぎた」と感じやすくなります。この家のようにアーチを1か所に絞り、あとは素材の質感で見せる構成にすると、長く保ちます。

Q. 31坪で吹き抜けを作ると、部屋が足りなくなりませんか?

吹き抜けの面積だけ2階の床が減るため、31坪で吹き抜けを入れると3LDKが上限に近くなります。2人暮らしや、将来の部屋数が読めている家庭なら問題ありませんが、子ども部屋を2室以上確保したい場合は、延床を増やすか吹き抜けを諦めるかの判断になります。先に必要な部屋数を確定してから、吹き抜けの可否を決めてください。

Q. 建築会社が分からない事例でも参考になりますか?

なります。この家で再現価値が高いのは、アーチを1か所に絞る判断、淡色を素材の質感で成立させる考え方、そして高い位置から採光するという構成です。いずれも特定の会社に依存しません。本文中のチェックリストを持って複数社に相談すれば、アーチや漆喰に対応できる会社は絞り込めます。

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編集後記

@__kano_chan さんがこだわりとして挙げたのは、階段の側壁がゆるくアーチになっていること。それだけです。無垢床のことも漆喰のことも書いていません。

でも、この一行がいちばん本質を突いていると思います。素材は選べば手に入りますが、「ゆるく」というさじ加減は、伝えて、確認して、現場で見て、はじめて手に入るものだからです。図面には「R」としか書けません。きつすぎれば洋風になり、浅すぎれば気づかれない。その間のどこかにある正解を取りにいった、という話です。

家づくりで本当に難しいのは、仕様を決めることではなく、こういう数字にならない部分を最後まで詰め切ることです。1か所でもそれができた家は、写真で見たときの説得力が違います。この家の階段は、たぶんそういう階段です。


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  • 2階建て
  • 3LDK
  • 31坪
  • 45坪
  • 韓国風
  • 食洗機(ビルトイン) | 浴室乾燥機 | 造作洗面台 | タンクレストイレ | パントリー(食品庫)
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  • 吹き抜けのある家 | 回遊動線の家 | 書斎・ワークスペース
  • 2人家族
  • 階段の側壁がゆるくアーチになっているのがポイントです☺︎

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