【二世帯住宅・5LDK以上・約65坪】玄関だけ共有する「干渉しない二世帯」の和モダン住宅(6人家族・中部エリア)|住友林業の家アカ事例

二世帯住宅・5LDK・65坪 和モダン住宅の事例(@fufu_sumirin)|いえスタ家アカ
FU
@fufu_sumirin
住友林業 ・ 6人家族 ・ 中部エリア
建築中最終更新 9月4日
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家の基本情報
家タイプ二世帯住宅
間取り5LDK以上
延床65坪
テイスト和モダン
建築会社住友林業
エリア中部エリア
家族6人家族
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間取り
上棟
完成
外観
造作
暮らし

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編集部の解説記事

二世帯住宅でいちばん難しいのは、間取りではなく距離の取り方です。@fufu_sumirin さんの家は「お互い干渉せず、でも玄関共有で安心感を感じられるように」という一文で、その答えを言い切っています。約65坪、6人家族共有するものを1つだけに絞った二世帯です。

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二世帯住宅には大きく3つの型があります。すべてを共有する完全同居型、玄関や水まわりの一部だけを共有する部分共用型、玄関から別々の完全分離型。費用は完全同居が最も安く、完全分離が最も高くなります。

ただし、費用だけで選ぶとうまくいきません。二世帯でトラブルになるのは、たいてい「共有した場所」です。キッチンを共有すれば調理の時間帯と味付けで、浴室を共有すれば入浴の順番で、リビングを共有すればテレビと来客で、必ず調整が発生します。

この家が選んだのは、玄関だけを共有するという線引きでした。玄関は滞在時間が短く、生活習慣の差が出にくい。それでいて毎日必ず通るので、顔を合わせる機会は確保される。いちばんトラブルが少なく、いちばん安心感が得られる場所を1つだけ共有した——いえスタ編集部はこの家をそう読みました。

目次

施主のこだわりポイント

二世帯住宅でお互い干渉せず、でも玄関共有で安心感を感じれるようにした。お互いの希望間取りを取り入れ、収納場所を多く作った

— @fufu_sumirin さんの投稿より、編集部が引用

編集部メモ:この家を一言で言うと

「共有するものを1つに絞った二世帯」。

「お互い干渉せず、でも安心感を」という要望は、言葉にすると矛盾しています。距離を取りたいのに、つながっていたい。二世帯住宅の相談で最も多く、最も解きにくい要望です。

この家の答えは明快で、共有する場所を玄関1か所に限定するというものでした。玄関は「毎日通るが、長く滞在しない」場所です。すれ違えば挨拶はするが、生活のペースには干渉しない。接点の頻度は高く、接触の時間は短い——距離感として、これ以上ちょうどいい場所はありません。

そして「お互いの希望間取りを取り入れ、収納場所を多く作った」というもう一行。二世帯は物が2倍になります。ここを甘く見ると、共用部に物があふれて結局は不満の種になる。65坪という規模を、部屋の広さではなく収納の量に配分している点が、この家の実務的な強さです。

編集部が注目した3つのポイント

1. 玄関共有は「距離の取り方」として最も設計しやすい

共有する場所を選ぶときの基準は、①滞在時間が短いか ②生活習慣の差が出にくいか ③毎日通るかの3つです。玄関はこの3つすべてを満たします。

逆にキッチンは①②を満たしません。調理の時間帯、洗い物のタイミング、調味料の置き場所。滞在時間が長く、習慣の差が最も出る場所です。浴室も同様で、入浴時間帯の調整が毎日発生します。共有するなら玄関、という結論には合理的な根拠があります。

設計上のポイントは、玄関から先の分岐をどう作るかです。玄関ホールを共有したうえで、そこから親世帯側・子世帯側へ分かれる形にすると、玄関で顔を合わせつつ生活は分離できます。

あわせて検討したいのがシューズクロークを分けるかどうか。玄関を共有しても、靴と傘の置き場所が混ざると小さなストレスになります。可能なら世帯ごとに収納を分けておくと、共有の負担が減ります。「共有する」と「混ざる」は別のことです。

2. 「お互いの希望間取りを取り入れる」は、実は最難関

二世帯住宅の打ち合わせでは、意見が2つの世帯から出ます。意思決定者が2組いる状態で、通常の家づくりとは進め方が根本的に違います。

よくある失敗は、遠慮の応酬で決まらないか、片方の意見だけで決まってしまうかのどちらかです。前者は打ち合わせが長期化し、後者は住み始めてから不満として出てきます。

うまくいく進め方は、「共有部は一緒に決める、専有部は各世帯が単独で決める」と最初にルールを決めることです。この家のように共有が玄関だけなら、一緒に決める範囲は玄関とその周辺だけ。残りはそれぞれが自由に決められます。

共有する場所を減らすことは、意思決定のコストを減らすことでもあります。「お互いの希望間取りを取り入れ」られたのは、玄関以外を分けたからだと読むのが自然です。二世帯を検討している方は、間取りの前に「どこを一緒に決めるか」を家族で確認してください。

3. 二世帯は物が2倍になる。収納の量が満足度を決める

二世帯住宅で見落とされがちなのが、物の総量です。食器も鍋も掃除用具も来客用布団も、世帯ごとに必要になります。親世帯は長年の持ち物があり、子世帯は子どもの成長で増えていく。

この家が「収納場所を多く作った」と明記しているのは、その現実を織り込んだからでしょう。65坪という延床は、居室を広くするためではなく、2世帯分の物をしまうために必要な数字という側面があります。

計画するときのコツは、共有部に共有の収納を置かないことです。玄関やホールに「みんなで使う棚」を作ると、誰の物か分からない物が溜まり、片付ける責任者がいなくなります。

収納は世帯ごとに、それぞれの生活圏の中に。共有部は通り道として空けておく。この分け方にしておけば、10年後も玄関がすっきりした状態を保てます。二世帯の収納は「量」と同じくらい「所属」が大事です。

この家から学べる、二世帯で失敗しない3つの判断軸

判断軸1:共有する場所は「滞在時間が短い順」に選ぶ

玄関、廊下、来客用の和室——このあたりは共有してもトラブルになりにくい。逆にキッチン、浴室、洗面、リビングは滞在時間が長く、生活習慣の差が直接ぶつかります。

予算の都合で水まわりを共有せざるを得ない場合は、洗面だけ2か所にするなど、朝の時間帯が重なる場所から優先的に分けてください。全部を分ける必要はありませんが、順番を間違えると毎日の小さな不満になります。

判断軸2:将来「1世帯になる日」を織り込んでおく

二世帯住宅は、いつか一世帯分の空間が余ります。親世帯の居住スペースが空いたとき、どう使うかを最初に想定しておくと、そのときに慌てません。

賃貸に転用するなら玄関を分けておく必要がありますし、子世帯が広く使うなら間の壁を撤去できる構造にしておく必要があります。玄関共有型は賃貸転用が難しい一方、家族で広く使い直すのは容易です。どちらを想定するかで、選ぶ型が変わります。

判断軸3:意思決定のルールを、間取りより先に決める

二世帯の打ち合わせは、意思決定者が2組います。「どこを一緒に決めて、どこを各自で決めるか」を最初に合意しておくだけで、打ち合わせの速度と満足度が変わります。

費用の負担割合も同様です。共有部は折半、専有部は各自——といったルールを先に決めておけば、仕様を上げたい場面で遠慮が生じません。お金の話を先にするほど、間取りの話が自由になります。

延床約65坪・土地約90坪という条件を読む

延床65坪、土地90坪。二世帯住宅としては標準的〜やや余裕のある規模です。数字の意味を整理します。

二世帯は「1世帯30坪+共有部」で考える

一般的な4人家族の家が30〜35坪。二世帯なら単純計算で60〜70坪が必要になります。65坪という数字は、両世帯にほぼ標準的な広さを確保したうえで玄関を共有した結果と読めます。

逆に言えば、50坪台で二世帯を組むと、どちらかの世帯が明確に狭くなります。その場合は共有する場所を増やして面積を圧縮するか、親世帯側をコンパクトにするかの判断が必要です。

玄関共有は「完全分離」より数坪安く済む

完全分離型は玄関・階段・水まわりをすべて2セット持つため、面積も費用も増えます。玄関と階段を1つにするだけで、数坪ぶんの面積とその建築費が浮きます。

この家が65坪で5LDK以上を確保できているのは、その効果もあるでしょう。ただし完全分離型は将来の賃貸転用や売却で有利になるため、目先の費用と将来の選択肢のどちらを取るかという判断になります。

土地90坪なら、駐車4台と庭を両立できる

二世帯は車の台数も増えます。両世帯で2台ずつなら4台分の駐車スペース(約20坪)が必要です。建ぺい率60%の土地90坪なら建築面積54坪まで建てられますが、駐車と外構を引くと余裕はそれほど残りません。

二世帯で土地を探す場合、建物より先に駐車台数を確定させるのが実務的です。ここを後回しにすると、完成後に路上駐車や近隣の月極を借りることになります。

6人家族(二世帯)が、この家の設計を再現するには

6人が同じ建物で暮らすということは、生活時間帯が6通りあるということです。設計で先回りできる点を挙げます。

音の対策は、上下階の重なりで決まる

二世帯でいちばん多い不満は音です。とくに親世帯の寝室の真上に、子世帯のリビングや子ども部屋が来る配置は避けたいところです。

プランを見るときは、1階と2階を重ねて、寝室の上に何があるかを必ず確認してください。間取り図を2枚重ねるだけでできる確認ですが、これをやっていない家は驚くほど多いです。床の遮音等級を上げるより、配置で解くほうが確実で安価です。

来客の動線を、世帯ごとに想定しておく

玄関が共有ということは、どちらの世帯の来客も同じ玄関から入るということです。親世帯にお客さんが来ているときに子世帯が出入りする、という場面が日常的に起きます。

対策は、玄関ホールから各世帯へできるだけ早く分岐させること。ホールを広く取って応対スペースにすると、かえって滞留します。「通過する場所」として設計するほうが、お互い気を遣わずに済みます。

書斎・ワークスペースは、二世帯でこそ効く

6人が同じ建物にいると、一人になれる場所が貴重になります。この家が書斎・ワークスペースを持っているのは、その意味でも実用的です。

広さは1.5〜2畳で十分。大事なのは広さより「扉があるか」です。在宅勤務のオンライン会議、集中したい作業、単に一人になりたいとき。二世帯住宅では、この小さな個室の価値が一般の家より高くなります。

住友林業で建てるときに押さえたいこと

住友林業は木質構造と設計提案力を強みとする住宅会社です。二世帯住宅のように条件が複雑な計画では、提案力の差が仕上がりに直結します。確認したい点を挙げます。

二世帯(部分共用型)の実績プランを見せてもらう

二世帯は型が3つあり、それぞれ設計の勘所が違います。「玄関共有の部分共用型で建てた実例プランを見せてください」と具体的に頼んでください。玄関からの分岐、上下階の重なり、収納の配分。図面を見れば経験値が分かります。

上下階の音対策を、配置と仕様の両方で聞く

床の遮音仕様を上げる話だけで終わる会社と、「寝室の上には水まわりを置かない配置にします」と提案してくる会社では、住んでからの差が出ます。配置で解けるものは配置で解くのが基本です。

木造は鉄骨・RCに比べて音が伝わりやすい面があるため、この確認はとくに重要です。

税制・登記の扱いを確認しておく

二世帯住宅は、構造や登記の形式によって不動産取得税・固定資産税の軽減、住宅ローン控除、将来の相続(小規模宅地等の特例)の扱いが変わることがあります。玄関共有型は「区分登記」ができないケースが多く、それが有利にも不利にも働きます。

制度は改正されるため、必ず建築会社と税理士の双方に、着工前の最新情報を確認してください。間取りを決めたあとでは変更が効かない項目です。

  • 玄関共有(部分共用型)の実績プラン
  • 玄関ホールからの分岐と、シューズクロークの世帯分け
  • 1階・2階を重ねたときの寝室の真上の用途
  • 床の遮音仕様と、配置による音対策の提案
  • 世帯ごとの収納量と、共有部に共有収納を置かない設計
  • 駐車台数(4台想定)と外構の配分
  • 登記形式・税制上の扱い(税理士にも要確認)
  • 将来1世帯になったときの使い方(転用・間仕切り撤去の可否)

二世帯は「両世帯の話を別々に聞いてくれるか」も見るべき点です。同席の打ち合わせだけだと、遠慮が働いて本音が出ません。個別ヒアリングを提案してくる会社は、二世帯に慣れています。

中部エリアで二世帯住宅を検討する人へ|編集部メモ

中部エリアは土地に比較的余裕があり、90坪前後の敷地が現実的に手に入る地域です。二世帯住宅は延床60坪超・駐車4台が前提になるため、この土地事情は大きな追い風になります。同じ計画を都市部で実現しようとすると、土地代が大きく変わります。

気候面では、夏の暑さと冬の底冷えの両方に備える必要があります。二世帯では親世帯と子世帯で快適と感じる温度が違うことが多く、これはよく揉める点です。全館空調にすると温度は均一になりますが、世帯ごとの好みは反映できません。空調は世帯ごとに独立させ、光熱費も分けられるようにしておくのが実務的な解です。電気の子メーターを世帯別に付けておくと、光熱費の負担割合で悩まずに済みます。着工前に相談しておいてください。

よくある質問

Q. 玄関共有と完全分離、どちらがいいですか?

目的によります。費用を抑え、家族としてのつながりを保ちたいなら玄関共有。将来の賃貸転用や売却を視野に入れるなら完全分離です。玄関共有は玄関・階段を1つにできるぶん数坪ぶんの面積と費用が浮きますが、区分登記ができないケースが多く、税制上の扱いも変わります。この点は税理士にも確認してください。

Q. 二世帯で最も揉めやすいのはどこですか?

経験的には音、温度、来客、そして光熱費の負担です。音は上下階の配置で、温度は空調を世帯ごとに独立させることで、来客は玄関から早く分岐させることで、それぞれ設計段階で先回りできます。光熱費は電気の子メーターを世帯別に付けておくと、あとで揉めません。いずれも着工前なら安く解決できます。

Q. 二世帯住宅の収納はどれくらい必要ですか?

単純に2世帯分です。加えて、親世帯は長年の持ち物があり、子世帯は子どもの成長で増えます。重要なのは量より「所属」で、共有部に共有の収納を作らないこと。誰の物か分からない物が溜まり、片付ける責任者がいなくなります。収納は各世帯の生活圏の中に配置してください。

Q. 将来、親世帯のスペースが空いたらどうしますか?

玄関共有型の場合、賃貸への転用は難しいものの、子世帯が広く使い直すのは容易です。趣味室、子どもの独立後の個室、来客用として使えます。間仕切り壁を撤去して大きな空間にする可能性があるなら、構造上抜ける壁かどうかを設計時に確認しておいてください。耐力壁だと後から撤去できません。

Q. 同じ住友林業の事例をもっと見るには?

いえスタでは施工会社別に事例を絞り込めます。住友林業の家アカ一覧から、間取り・坪数・テイスト別に比較できます。二世帯以外の事例も含めて見比べると、この会社の設計の傾向がつかめます。

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編集後記

@fufu_sumirin さんのこだわり文は2行です。「お互い干渉せず、でも玄関共有で安心感を感じれるようにした」「お互いの希望間取りを取り入れ、収納場所を多く作った」。

この2行に、二世帯住宅で必要なことがほぼ全部入っています。距離の設計と、意思決定の設計。そして物理的な収納。おそらく打ち合わせの初期段階で、家族の間でこの合意ができていたのだと思います。

二世帯住宅がうまくいくかどうかは、間取りの巧拙よりも「どこまで一緒で、どこから別々か」を家族で言語化できているかで決まります。それが決まっていれば、設計者はその線に沿って図面を引けます。決まっていないと、図面を何枚描いても着地しません。

これから二世帯を検討する方は、住宅会社を回る前に、まずこの一行を家族で書いてみてください。「共有するのは○○だけ」——ここが決まれば、残りはずっと簡単になります。


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  • 建築中
  • 2階建て | 二世帯住宅
  • 5LDK以上
  • 約65坪
  • 約90坪
  • 和モダン
  • タッチレス水栓 | 食洗機(ビルトイン) | パントリー(食品庫)
  • リビング収納
  • 広いリビングの家 | 子ども部屋がある家 | 書斎・ワークスペース
  • 住友林業
  • 6人家族
  • 二世帯住宅でお互い干渉せず、でも玄関共有で安心感を感じれるようにした。お互いの希望間取りを取り入れ、収納場所を多く作った

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