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住友林業
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延床33坪の平屋で、リビングの天井をリブ仕上げにし、そのまま外の軒天までつなげた家です。中庭とウッドデッキで視線を外に抜き、床は無垢のアッシュでそろえて継ぎ目を減らしています。
平屋は、2階建てと同じ延床でも「広く感じるかどうか」が設計で大きく変わります。33坪という数字だけを見ると特別大きな家ではありませんが、@gonsans_house さんの家では、天井・床・視線の3つを整理することで広がりをつくっています。
この記事では、投稿で語られている内容をもとに、平屋・3LDK・33坪という条件でどこに手を入れたのかを、いえスタ編集部が整理しました。土地は61坪で、そこに中庭とウッドデッキを取り込んでいます。
施主のこだわりポイント
リビングのリブ天井、リブ天井から繋がる軒天、あらわし梁、妻の書斎、猫のお世話スペース、あまり事例のないキッチンハウスのプレミアムホワイト等、たくさんお気に入りの場所があります!
1番は、家族が集まる時間が長くなるであろうリビングには予算を気にせず、したいことを全て詰め込みました!
玄関・パントリー・リビング、そこに隣接する部屋は無垢床アッシュを採用し、継ぎ目の少ないデザインにすることでノイズをできるだけ減らしたのも大きな工夫点です! — @gonsans_house さんの投稿より、編集部が引用
編集部メモ:この家を一言で言うと
予算のかけどころを「家族が集まる時間が長い場所」に寄せた平屋です。投稿では、リビングについて「予算を気にせず、したいことを全て詰め込みました」と書かれています。一方で床材は複数の部屋で同じ無垢のアッシュにそろえ、見た目の情報量を減らす方向に整理しています。
足し算と引き算が同時に入っているのがこの家の特徴で、33坪という延床を実際より広く感じさせる方向に働く組み合わせです。
編集部が注目した3つのポイント
リブ天井を室内で止めず、軒天までつなげている
投稿によると、リビングのリブ天井は、そこから続く軒天ともつながっています。天井の仕上げが窓の外側まで続くと、室内と屋外の境目が視覚的に弱くなります。
平屋は上に空間を伸ばせないぶん、横と外への広がりで補う設計が取りやすい形式です。天井面を外までつなげる方法は、面積を増やさずに奥行きを出したい場合の参考になります。窓の高さや軒の出とセットで検討する項目です。
床を無垢のアッシュでそろえ、継ぎ目を減らしている
玄関・パントリー・リビングと、それに隣接する部屋を同じ無垢床アッシュでそろえたと書かれています。本人の言葉では「継ぎ目の少ないデザインにすることでノイズをできるだけ減らした」という意図です。
床材を切り替えると、その線で空間が区切られて見えます。逆に同じ材でつなぐと、視線が止まらず奥まで抜けます。玄関からリビングまでが一続きに見えるかどうかは、体感の広さに関わる部分です。予算配分の観点では、面積が増えるぶんコストは上がるため、どこまでそろえるかの線引きが必要になります。
中庭とウッドデッキで、外に視線を逃がしている
この家には中庭とウッドデッキ・テラスがあります。土地61坪に対して延床33坪なので、建物の外に使える面積が残る配分です。
平屋で中庭を取ると、外周だけでなく内側からも採光と通風が確保できます。一方で外壁面が増え、庭のぶん建物の形が複雑になるためコストは上がりやすくなります。土地に余裕がある場合に検討しやすい方法です。
この家から読み取れる、平屋づくりの3つの判断軸
キッチンを独立型にするか、見せる型にするか
この家はセパレートキッチン(独立型)です。近年の実例ではアイランドキッチンが多数派で、いえスタの掲載事例でも独立型は少数にあたります。独立型は手元や調理中の様子がリビングから見えにくく、においや音も区切りやすい形式です。一方で家族との距離は離れます。投稿ではキッチンハウスのプレミアムホワイトを採用したことが「あまり事例のない」ものとして挙げられており、設備そのものにもこだわりが向いています。どちらが正解という話ではなく、リビングを主役にするなら生活感をどこに置くかという判断になります。
予算を薄く広げるか、1か所に寄せるか
投稿では、リビングに「予算を気にせず、したいことを全て詰め込みました」と書かれています。家全体に均等に予算を配ると、どこも標準的な仕上がりになりやすくなります。逆に1か所へ寄せると、その部屋の満足度は上がる一方、他の部屋は割り切ることになります。滞在時間の長い場所はどこかを先に決めておくと、打ち合わせでの判断が速くなります。
仕上げの種類を増やすか、そろえるか
床材を複数の部屋で統一する判断は、選ぶ楽しさとは逆方向の決め方です。素材を増やすほど見どころは増えますが、視覚的な情報量も増えます。この家では床をそろえたうえで、天井のリブとあらわし梁に見どころを集めています。どこで変化をつけ、どこをそろえるかを分けて考える方法は、テイストが散らかりやすいと感じている場合の参考になります。
延床33坪の平屋で、何ができて何を諦めるか
いえスタに掲載されている平屋の実例は、延床25〜36坪あたりが中心です。33坪はその中でも上のほうにあたりますが、2階建ての同じ延床と比べると使い方は変わります。
廊下と階段のぶんが、そのまま部屋に回せる
平屋には階段がありません。2階建てでは階段と上下の廊下で2〜3坪前後を使うことが多く、そのぶんを居室や収納に回せるのが平屋の利点です。この家では広いリビングとファミリークローゼット、書斎、シューズクロークが同時に成立しています。
一方で、屋根と基礎の面積は増える
同じ延床なら、平屋は2階建てより屋根と基礎が広くなります。坪単価が上がりやすいのはこのためです。33坪の平屋を建てるには相応の土地も必要で、この家の土地は61坪です。土地から探す場合、建物の広さより先に土地の条件で選択肢が絞られます。
3LDKという部屋数の意味
4人家族で3LDKなので、子ども部屋の使い方は将来の検討事項になります。平屋は増築や間仕切りの追加が2階建てより計画しやすい形式ですが、屋根や構造に関わるため、可変性を求めるなら設計段階で相談しておくほうが確実です。
4人家族+ペットで、この間取りがどう働くか
投稿には「猫のお世話スペース」と「妻の書斎」が挙げられています。4人家族の3LDKに、この2つを別に確保している構成です。
猫のお世話スペースを、居室と分けて取る
トイレやフード、爪とぎの置き場所を最初から決めておくと、リビングに道具が出てこなくなります。においや砂の飛び散りを考えると、換気と掃除のしやすさが選定の基準になります。この家ではペットスペースが独立した項目として挙がっています。後から場所を探すより、設計段階で1畳前後を確保しておくほうが収まりは良くなります。
書斎を「妻の」と明記していること
投稿では書斎が「妻の書斎」と書かれています。家族の誰の場所かがはっきりしていると、広さや設備の仕様を決めやすくなります。共用の書斎にすると、結局どちらも使いにくいという状態になりがちです。1人分と決めるなら、2〜3畳でも用途がはっきりします。
家事ラク動線とファミリークローゼットの組み合わせ
この家には家事ラク動線とファミリークローゼットの両方があります。洗う・干す・しまうが1か所にまとまると、洗濯物を各部屋へ配る作業がなくなります。平屋は上下移動がないぶん、この動線を短くしやすい形式です。
住友林業で建てるとき、事前に見ておきたいこと
いえスタには住友林業の実例が複数掲載されていて、延床28〜34坪あたりが中心です。平屋の事例も多く、この家もその一つにあたります。以下は、住友林業に限らず、木の質感を前面に出す会社を検討する際に確認しておきたい項目です。
木の見せ方をどこまで求めるか
この家ではあらわし梁とリブ天井が採用されています。構造材や天井を見せる仕上げは、標準仕様の範囲か追加になるかで金額が変わります。写真で見た仕上がりが標準なのか、オプションなのかは早い段階で確認しておくと予算計画がぶれません。
無垢床の樹種と面積
この家は無垢床アッシュを、玄関からリビング、隣接する部屋まで広く使っています。無垢材は樹種によって価格差が大きく、使う面積で総額が変わります。どこまで無垢にするかは、早めに面積で相談しておくと判断しやすくなります。
太陽光とZEHの扱い
この家は太陽光発電を載せ、ZEH(ゼッチ)対応です。搭載容量や断熱仕様は建てる地域の条件で変わるため、標準でどこまで含まれるかを見積書で確認しておく項目です。
- あらわし梁・リブ天井は標準仕様か、追加費用か
- 無垢床の樹種ごとの単価と、どこまでの面積に使うか
- 中庭をつくった場合の外壁面積とコストの増加分
- 独立キッチンにした場合の、配膳と片付けの動線
- 太陽光の搭載容量と、ZEH基準を満たすための断熱仕様
- 平屋に必要な土地の広さと、建ぺい率の上限
同じ会社で建てても、仕様の選び方で総額は大きく変わります。複数社の見積もりを取ると、その会社の標準がどのくらいの水準にあるかを比べる基準ができます。
九州・沖縄エリアで平屋を建てるとき
この家は九州・沖縄エリアに建てられています。都道府県は投稿では選択されていないため、ここではエリアまでの記載にとどめます。
平屋は土地の広さが前提条件になるため、都市部より郊外のほうが選択肢が広がります。中庭やウッドデッキを取り込む場合はさらに土地に余裕が必要です。またこのエリアは台風の影響を受ける地域を含むため、軒の出や屋根形状、開口部の仕様を地域の条件に合わせて検討する必要があります。地元の施工実績が多い会社と、全国展開の会社の両方から話を聞くと、その土地で標準とされている仕様が見えてきます。
よくある質問
平屋の33坪は、2階建ての33坪より狭く感じますか?
階段と上下の廊下がないぶん、居室に使える面積は平屋のほうが増えます。ただし部屋がすべて横に並ぶため、天井高や窓の取り方で体感は変わります。この家のように天井を外までつなげたり、中庭で視線を抜いたりする方法は、その差を埋める工夫にあたります。
中庭をつくると寒くなりませんか?
開口部が増えるため、断熱と窓の仕様が重要になります。この家はZEH(ゼッチ)対応で、断熱性能を確保したうえで中庭を採用しています。中庭を検討する場合は、窓の性能と暖房計画をセットで相談してください。
独立キッチンにして後悔しませんか?
配膳と片付けの往復が増えるのが主なデメリットです。パントリーの位置やダイニングとの距離で軽減できます。一方で調理中の音やにおいが区切れる、手元が見えないという利点があります。生活のどこを優先するかで評価が変わる部分です。
無垢床は手入れが大変ですか?
樹種と塗装の種類によります。オイル塗装は質感が出る一方で定期的な塗り直しが必要になり、ウレタン塗装は手入れが軽くなります。広い面積に使う場合は、この差が後々の負担に効いてきます。
あらわし梁は誰の家でもできますか?
構造の考え方によります。構造材をそのまま見せる場合と、化粧材を後から付ける場合があり、費用も見た目も変わります。どちらの方式かは会社によって異なるため、打ち合わせで確認する項目です。
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編集後記
この家で目を引くのは、足したところと引いたところがはっきり分かれている点です。リビングには予算と手数をかけ、床材は逆にそろえて情報量を減らしています。
延床33坪という数字は、平屋としては標準的な範囲です。同じ坪数でも、天井をどう扱うか、視線をどこへ逃がすか、素材を何種類使うかで印象は変わります。@gonsans_house さんの家は、その3つを意識的に選んだ例として参考になります。
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- 平屋
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