【3階建て・3LDK・30坪】スキップフロア×蔵収納×3.7m吹き抜けで広く暮らすミニマル住宅(2人家族・関東エリア)|家アカ事例

3階建て・3LDK モダン住宅の事例(@_____45.hrk_room)|いえスタ家アカ
45
@_____45.hrk_room
2人家族
完成最終更新 9月2日
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家の基本情報
家タイプ3階建て
間取り3LDK
延床30坪
テイストシンプル / ミニマル
家族2人家族
編集部の解説記事 →
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間取り
上棟
完成
外観
造作
暮らし

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編集部の解説記事

延床30坪の3階建てで、2人暮らし。数字だけ見ると「コンパクトな家」ですが、この家の中に入ると印象がまったく違います。1.5階のスキップフロア、その足元に隠れた天井高1.3mの蔵、そして高さ3.7mの吹き抜け。@_____45.hrk_room さんの家は、床面積を増やさずに「体積」を増やすという設計で、30坪という数字を裏切っています。

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都市部で3階建てを選ぶ人の多くは、土地の広さに制約があります。1フロアあたりの面積が限られるぶん、どうしても「細切れの家」になりやすい。上下移動が増え、階段が空間を食い、そのわりに収納が足りない——3階建てにありがちな不満です。

この家が面白いのは、その制約を真正面から受け止めたうえで、床面積では測れない部分に容量を逃がしている点です。スキップフロアで生まれた段差の下を蔵にし、リビングの上は3.7mまで抜く。平面図の坪数は30坪のままですが、体感としての広さと、しまえる量は、30坪の水準を明確に超えています。

いえスタ編集部では、この家を「延床を増やさずに、断面で広さを稼いだ3階建て」と読みました。同じ悩みを持つ人が真似できる部分がどこにあるのか、順に分解していきます。

目次

施主のこだわりポイント

スキップフロア、吹抜けのある家を作りたいと思い色々試行錯誤しました。

1.5階スキップフロア部分にはワークスペース、その下には延床面積に含まれない高さ1.3mの蔵スペースを作り、中を収納にしました。

リビング吹抜け部は高さ3.7mでできる限りは空間が広く見えるようにして、窓も多く設け、一日中明るい部屋になるよう設計して頂きました。

構造上どうしても必要になってしまった鉄骨階段横の柱にはエコカラットを全面に貼り、あえてこの柱を作りました風にしました。

キッチンは憧れだったグラフテクトのベトングレー×ノッティブラウン。

背面には名古屋モザイクのタイルを貼り、素材感に変化をつけました。

キッチン横には大きめのパントリーも設けています。

— @_____45.hrk_room さんの投稿より、編集部が引用

編集部メモ:この家を一言で言うと

「平面ではなく断面で広さをつくった、30坪の3階建て」。

この家の判断は一貫しています。床を増やす(=坪単価が上がる、土地に収まらない)のではなく、天井の高さと段差という「縦方向」で空間を確保する。1.5階のスキップフロアは動線を短くしながら視線を抜き、その下の蔵は延床に算入されない収納をつくり、吹き抜けは30坪の家に3.7mの余白を与えています。

そして仕上げは徹底して絞られています。シンプル/ミニマルとモダンの二本立てで、色数を抑え、素材の切り替えだけで表情をつくる。エコカラットの柱も、名古屋モザイクのタイルも、「面積は小さいが密度の高い素材」を要所だけに使う考え方です。狭さを感じさせない家は、広く見せる工夫と同じくらい、視界に入る情報量を減らす工夫でできています。

編集部が注目した3つのポイント

1. 「1.5階のワークスペース+その下の蔵」で、段差を二重に使い切る

スキップフロアは、床のレベルを半階ずらす手法です。視線が抜けて広く見える、という説明はよく聞きますが、この家が本当に得をしているのはそこではありません。半階ぶん持ち上げた床の「下」に、そのまま容積が生まれるという点です。

@_____45.hrk_room さんはその足元を天井高1.3mの蔵として使い切りました。建築基準法上、天井高1.4m以下で、かつ直下階の床面積の2分の1未満に収まる小屋裏・床下収納は、原則として延床面積に算入されません(運用の細部は自治体で差があります)。つまり坪数に乗らない収納が、家の真ん中に生まれるということです。

この蔵が効くのは、置き場所です。屋根裏収納だと3階のさらに上、床下収納だと1階の足元になりますが、1.5階の蔵は家のちょうど真ん中の高さにあります。3階建てで最もつらいのは「使うたびに階段を2フロアぶん往復する」ことなので、真ん中に大物置き場があるのは、上下移動の回数そのものを減らします。

さらにその上はワークスペースです。リビングから半階上がっただけで、視線は繋がったまま音と気配だけ少し遠ざかる。個室にすると使わなくなり、リビングの一角だと集中できない——在宅ワークの定番の失敗を、半階という距離感で回避しています。

2. 吹き抜け3.7mと「窓を多く」をセットで設計している

リビングの吹き抜けは高さ3.7m。一般的な天井高が2.4m前後であることを考えると、1.3mぶん余分に上へ伸びている計算です。ただ、吹き抜けは高くしただけでは「暗くて寒い縦穴」になります。この家が同時にやっているのは、窓を多く設けて、その高さぶんを光の取り込み量に変換することです。

3階建ての1階リビングは、隣家に囲まれて日中でも暗くなりがちです。吹き抜けで上階の高い位置に窓を取れば、隣家の屋根より上から光を落とせる。「一日中明るい部屋になるよう設計してもらった」という言葉は、高さと窓を別々ではなく一続きで考えた結果です。

体感の広さという観点でも、3.7mという数字には意味があります。人が「広い」と感じるのは床面積そのものより、視線が止まらずに抜ける距離です。30坪の3階建てでは水平方向に長い視線は取りづらい。そのぶんを垂直方向で確保したのがこの吹き抜けで、リビングに立ったときの体積が、同じ坪数の総2階建てより明確に大きくなります。

注意点も書いておきます。吹き抜けは冷暖房負荷が上がる要素です。この家がZEH対応であることは偶然ではなく、断熱・気密の水準が伴っているからこそ3.7mを選べた、と読むのが正確です。

3. 消せない柱を「消さずに、主役にする」判断

鉄骨階段の横に、構造上どうしても必要な柱が残った。ここでの選択肢は3つあります。隠す、目立たない色にする、あるいは意図してそこに立てたように見せる。@_____45.hrk_room さんが選んだのは3つ目で、柱の全面にエコカラットを貼っています。

これは家づくりの中でかなり実践的な判断です。構造上の制約は、打ち合わせの後半になって出てくることが多い。そのとき「仕方なく残す」と、完成後もずっとその一本が気になり続けます。逆に素材を変えて面として立たせてしまえば、制約はアクセントに変わります。

素材の選び方も理にかなっています。エコカラットは調湿・脱臭機能を持つ内装材ですが、この家では機能より陰影のある面をつくることが主目的でしょう。白基調のミニマルな空間で、面積の小さい柱に凹凸のある素材を貼ると、光の当たり方で表情が変わり、視線の起点になります。

同じ考え方はキッチンにも表れています。グラフテクトのベトングレー×ノッティブラウンという色の組み合わせに、背面は名古屋モザイクのタイル。色数は増やさず、素材の質感だけを切り替える。ミニマルな家が味気なくならないのは、この使い分けができているかどうかで決まります。

この家から学べる、30坪の3階建てを狭く見せない3つの判断軸

判断軸1:床を増やす前に、断面図を描いてみる

広さが足りないと感じたとき、多くの人はまず平面図を見て「もう1坪増やせないか」と考えます。しかし都市部の3階建てでは、その1坪が土地の制約や斜線制限に引っかかり、増やせないことが珍しくありません。

そこで有効なのが断面での検討です。この家のように、半階ずらす(スキップフロア)、天井を抜く(吹き抜け)、床下に潜らせる(蔵)という3つの操作は、いずれも延床面積をほとんど変えずに使える体積を増やします。打ち合わせの段階で「平面はこれ以上広げられないので、断面で解決できませんか」と一度言えるかどうかが、完成後の体感を大きく分けます。

判断軸2:収納は「量」ではなく「高さの位置」で決める

3階建ての収納計画で失敗しやすいのは、量だけを見て配置してしまうことです。3階の一番奥に大きな納戸をつくっても、season家電や来客布団を出し入れするたびに2フロアぶんの階段を上ることになり、結局使われなくなります。

この家は蔵を1.5階、ウォークインクローゼットとシューズクローク、階段下収納をそれぞれ使う場所の近くに割り振っています。「どこにしまうか」ではなく「どこから運ぶか」で置き場所を決める。3階建てでは、この一点だけで収納の稼働率が変わります。

判断軸3:ミニマルは「引き算」だけでは成立しない

シンプル/ミニマルを目指した家が、住み始めてから物足りなく見えてくることがあります。原因の多くは、色も素材も引き算しすぎて、視線が止まる場所がなくなってしまうことです。

この家は色数を絞る一方で、エコカラットの柱、名古屋モザイクのタイル、グラフテクトのカラー配色という「面積の小さい濃い要素」を3か所だけ置いています。引き算した空間に、密度の高い点を少数だけ打つ。これがミニマルを保ちながら退屈にしない方法で、逆にこうした点を10か所つくると、それはもうミニマルではなくなります。

延床30坪・3階建てという条件をどう読むか

30坪を3層に分けると、1フロアあたりは単純計算で10坪=約33㎡です。この数字をどう受け止めるかで、間取りの組み方は変わります。(土地面積は投稿者未記載のため、ここでは延床から読める範囲で整理します。)

1フロア10坪は「用途を1つに絞る」サイズ

10坪のフロアに、リビング・ダイニング・キッチンをすべて入れると窮屈になります。逆に言えば、各階の役割を1つに決めてしまえば十分に成立する広さです。1階を玄関+水まわり+LDKの一部、2階をLDKの主要部、3階を寝室とウォークインクローゼットといった具合に、フロアごとに機能を割り切る発想が3階建てには向いています。

この家が1.5階にワークスペースを置いたのも、同じ理屈です。ワークスペースのために1フロア割くのは30坪では贅沢すぎる。しかし段差の上なら、独立した場所を「0.5フロアぶん」で確保できます。

階段は3階建て最大のコストであり、最大の資源

3階建ては階段が2つぶん必要です。1か所あたり約2坪と見ると、30坪のうち4坪=13%前後が階段に消える計算になります。これは無視できません。

だからこそ、階段まわりを「移動するだけの場所」で終わらせない工夫が効きます。この家は階段横の柱をエコカラットで見せ場に変え、鉄骨階段という抜けのある形式を選ぶことで、階段を視線の通り道として使っています。階段下収納があるのも同じ発想で、消える4坪から少しでも回収しにいっています。

蔵は「延床に乗らない収納」として計画に入れられる

天井高1.4m以下という条件を満たす小屋裏・床下収納は、原則として延床面積に算入されません。この家の1.3mの蔵はまさにそれで、数字上の30坪に、実質的な収納を上乗せしていることになります。

注意すべきは、認定の細部が自治体ごとに異なる点と、居室として使えないという点です。日常的に長時間過ごす場所にはできませんが、季節ものや使用頻度の低い大物の置き場としては非常に有効です。土地に余裕がなく坪数を増やせないケースでは、最初から検討テーブルに載せておく価値があります。

2人暮らしが、この家の設計を再現するには

2人家族3LDK・30坪という構成は、部屋数に対して人数が少ない配分です。余った部屋を物置にしてしまうか、暮らしの質に変えられるかは、最初の割り当てで決まります。

余る個室は「用途の名前」をつけてから使い始める

2人で3LDKなら、寝室以外に2部屋残ります。ここで「とりあえず空き部屋」にすると、数か月で段ボール置き場になります。入居前に「書斎」「ゲスト+衣類」のように名前を決め、その名前に合う家具を先に入れてしまうのが確実です。

この家はワークスペースをスキップフロアに独立させているので、残る個室を寝室・衣類・予備として素直に使えます。働く場所を先に確保しておくと、部屋の使い道が自然に決まっていきます。

家事動線は「階をまたがない」ことを最優先に

3階建てで暮らしの満足度を最も左右するのは、洗濯です。洗う・干す・しまうが別の階に分かれると、毎日2フロアぶんの往復が発生します。

この家は浴室乾燥機を備えています。洗う場所と乾かす場所が同じ階で完結すれば、あとは「しまう」をどこに置くかだけの問題になります。2人暮らしなら、思い切って衣類を洗面まわりに集約してしまうのも有力です。ウォークインクローゼットを寝室ではなく水まわり側に寄せる判断は、人数が少ないほど取りやすくなります。

設備は「毎日触るもの」から入れる

この家の設備リストは、タッチレス水栓、食洗機、造作洗面台、タンクレストイレ、浴室乾燥機、パントリー。派手なものはなく、すべて毎日触るもので構成されています。

2人暮らしは家事の総量が少ないぶん、1回あたりの手間が体感に直結します。食洗機とタッチレス水栓はキッチンに立つ時間そのものを短縮し、パントリーはまとめ買いを可能にして買い物の回数を減らす。回数を減らす設備から順に入れるという優先順位は、家族が何人でも有効です。

建築会社を選ぶときに押さえたいこと

この家は投稿に建築会社の記載がありませんでした。そこで、同じような3階建て・スキップフロア・蔵を実現したい場合に、依頼先へ何を確認すべきかを整理します。

3階建ての実績を「棟数」で聞く

3階建ては構造計算(許容応力度計算)が必須で、2階建てとは設計・確認申請の手間がまったく違います。得意・不得意がはっきり出る領域なので、年間の3階建て着工棟数を具体的に聞くのが最も早い判別法です。数字を即答できる会社は、日常的に扱っています。

蔵・スキップフロアの「自治体対応」を確認する

天井高1.4m以下の収納が延床に算入されるかどうかは、建築確認を出す自治体の運用に左右されます。スキップフロアも、階数の数え方で解釈が分かれることがあります。その自治体で実際に確認申請を通した実績があるかを聞いてください。「できます」ではなく「通しました」と言えるかが分かれ目です。

吹き抜けと断熱をセットで見積もる

3.7mの吹き抜けを快適に保てるかどうかは、断熱等級・気密(C値)・冷暖房計画で決まります。ZEH水準の性能があるかを確認し、あわせて吹き抜けを含めた冷暖房の計画(どの機器で、どの範囲を、どう賄うか)を図面に落としてもらうこと。ここを曖昧にしたまま吹き抜けを採用すると、夏冬の光熱費で後悔します。

  • 年間の3階建て着工棟数(実績を数字で)
  • 建てる自治体での蔵・小屋裏収納の申請実績
  • スキップフロアを含む場合の階数・容積の解釈
  • UA値・C値の実測公表の有無、ZEH水準への対応
  • 吹き抜けを含む冷暖房計画の図面化
  • 鉄骨階段など既製品以外の造作に対応できるか
  • グラフテクトなど施主支給・指定メーカーの受け入れ可否

建築会社が特定できない事例では、同じ仕様を別の会社で再現できるかどうかが焦点になります。上のチェックリストをそのまま持って複数社に当たると、対応できる会社とできない会社が短時間で分かれます。

関東エリアで30坪の3階建てを検討する人へ|編集部メモ

関東エリア、とくに都市部で3階建てが選ばれる理由は、土地の面積と価格です。建ぺい率の制約で1フロアを広く取れない一方、容積率には余裕がある——という敷地条件のとき、上に伸ばすのが合理的な選択になります。この家の30坪という延床も、その延長線上にある数字と読めます。

一方で、関東の市街地は隣家との距離が近く、日照と視線の確保が課題になります。この家が「窓を多く設けて一日中明るく」を強く意識しているのは、その裏返しでしょう。低い位置の窓で光を取ろうとせず、吹き抜けの上部から落とすという考え方は、密集地の3階建てでほぼ普遍的に効きます。土地探しの段階で、南側の建物の高さと、自分の家の2階・3階の窓の高さを重ねて確認しておくと、間取りの検討が早くなります。

よくある質問

Q. 蔵(天井高1.3m)は本当に延床面積に入らないのですか?

天井高1.4m以下で、かつ直下階の床面積の2分の1未満という条件を満たす小屋裏・床下収納は、原則として延床面積に算入されません。ただし運用の細部は自治体ごとに異なり、固定階段の設置可否や換気の条件が付くこともあります。計画に組み込む前に、建てる自治体での申請実績を建築会社に確認してください。なお居室としては使えないため、長時間過ごす部屋の代わりにはなりません。

Q. 3.7mの吹き抜けは、冬に寒くありませんか?

断熱・気密の水準次第です。暖かい空気は上へ抜けるため、性能が低い家で吹き抜けをつくると、足元が冷える典型的な失敗になります。この家はZEH対応で、性能が伴っているからこそ3.7mを選べたと読むのが正確です。吹き抜けを検討するなら、UA値・C値と、吹き抜けを含めた冷暖房計画の図面をセットで確認してください。シーリングファンや床下・全館空調で対処する方法もあります。

Q. スキップフロアは階段が増えて生活しづらくなりませんか?

半階ぶんの段差が増えるのは事実なので、将来の身体状況を含めて考える必要があります。一方でこの家のように、上がった先を毎日長く滞在する場所(ワークスペース)にすれば、上下移動の回数は増えません。逆に、あまり使わない用途をスキップフロアに置くと段差だけが残ります。「1日に何回そこへ行くか」を基準に用途を決めるのが安全です。

Q. 2人暮らしで3LDK・30坪は広すぎませんか?

持て余すかどうかは、部屋の使い道を決めているかで変わります。この家のようにワークスペースを別に確保していれば、残る個室は寝室・衣類・予備として無理なく埋まります。逆に用途を決めないまま入居すると、1〜2部屋が数か月で物置になります。将来の家族計画や在宅勤務の有無を含め、入居前に各部屋の名前を決めておくことをおすすめします。

Q. 建築会社が分からない事例でも参考になりますか?

なります。この家で再現価値が高いのは、スキップフロアと蔵の組み合わせ、吹き抜けと窓計画の連動、素材を絞ってアクセントを3か所に限定する設計判断で、いずれも特定の会社に依存しない考え方です。本文中のチェックリストを持って複数社に相談すれば、対応可能な会社は絞り込めます。

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編集後記

@_____45.hrk_room さんの投稿で印象に残るのは、「構造上どうしても必要になってしまった柱」に、あえてエコカラットを全面に貼ったという一文です。設計の途中で出てきた制約を、なかったことにせず、主役の側へ移した。

家づくりでは、思いどおりにならない場面が必ず来ます。柱が消せない、窓が取れない、天井が下がる。そのときに「妥協した箇所」として記憶するか、「そこにあってよかったもの」に変えるかで、住んでからの見え方はまったく違ってきます。制約が出てきたときこそ、設計の腕とオーナーの覚悟が問われます。

断面で広さを稼ぐという発想も、根は同じです。平面が広げられないという制約を出発点にして、段差・吹き抜け・蔵という答えにたどり着いている。30坪という数字だけでは伝わらない密度が、この家にはあります。


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  • ウォークインクローゼット | シューズクローク | 階段下収納
  • ZEH(ゼッチ)対応
  • ワークスペース付き | 吹き抜けのある家 | 広いリビングの家 | 書斎・ワークスペース
  • 2人家族
  • スキップフロア、吹抜けのある家を作りたいと思い色々試行錯誤しました。
    1.5階スキップフロア部分にはワークスペース、その下には延床面積に含まれない高さ1.3mの蔵スペースを作り、中を収納にしました。
    リビング吹抜け部は高さ3.7mでできる限りは空間が広く見えるようにして、窓も多く設け、一日中明るい部屋になるよう設計して頂きました。
    構造上どうしても必要になってしまった鉄骨階段横の柱にはエコカラットを全面に貼り、あえてこの柱を作りました風にしました。

    キッチンは憧れだったグラフテクトのベトングレー×ノッティブラウン。
    背面には名古屋モザイクのタイルを貼り、素材感に変化をつけました。
    キッチン横には大きめのパントリーも設けています。

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