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施主自身が設計士やインテリアコーディネーターに提案を重ね、1ミリ単位まで詰めてつくった2階建てです。効率のよい間取りを目指した過程が、投稿でそのまま語られています。
家づくりの記事は仕上がった空間の話になりがちですが、この家で語られているのはつくり方のほうです。投稿では、施主側から提案を重ねたこと、1ミリ単位にこだわったことが率直に書かれています。
延床面積と土地面積は投稿では未記載のため、この記事では坪数に触れずに構成しています。ここでは、施主が主体的に関わるとどこが変わるのかという視点で、いえスタ編集部が整理しました。
施主のこだわりポイント
設計士さんやインテリアコーディネーターさんもびっくりさせる、施主側からの提案と、1ミリ単位にもこだわってつくる効率的な間取りとお家の設計で、きっとうるさい施主だと思われていました(笑) — @taromomo_kurashi さんの投稿より、編集部が引用
編集部メモ:この家を一言で言うと
施主が受け身にならなかった家です。投稿では、設計士やインテリアコーディネーターを「びっくりさせる」提案をしたこと、1ミリ単位にこだわったことが書かれています。
採用されている設備を見ると、回遊動線・家事ラク動線・階段下収納・ファミリークローゼットと、動線と収納に関わる項目が並びます。効率を軸に選んだ結果として読める組み合わせです。
編集部が注目した3つのポイント
施主が提案する側にまわっている
投稿では「施主側からの提案」という表現が使われています。プロが出した案を選ぶのではなく、自分たちから案を出したという意味です。「きっとうるさい施主だと思われていました(笑)」と、本人も率直に振り返っています。
提案側にまわると、打ち合わせの回数と検討の密度は増えます。一方で、暮らし方を一番よく知っているのは住む人なので、動線や収納の細かい部分は本人の希望が反映されやすくなります。時間を確保できるかが前提条件になる進め方です。
1ミリ単位で詰めるという基準
「1ミリ単位にもこだわってつくる効率的な間取り」と書かれています。センチではなくミリという単位が出てくるのは、家具や家電の寸法から逆算して間取りを決めた場合に起こりやすいことです。
冷蔵庫、洗濯機、ソファ、ベッドといった大きなものは、置ける場所が数センチの差で決まります。通路幅も同様です。手持ちの家具を持ち込む予定があるなら、実測値を早い段階で設計側に渡しておくと、後から「入らない」が起きにくくなります。
動線まわりの設備が揃っている
この家には回遊動線、家事ラク動線、ファミリークローゼット、階段下収納が入っています。加えてスマートホーム対応、タッチレス水栓、食洗機、タンクレストイレと、手間を減らす設備が並びます。
個々は珍しい設備ではありませんが、まとめて採用すると日々の動作数が減ります。効率を優先する方針が設備選定にも一貫している構成です。ただし設備が増えるほど初期費用と後々の更新費用も増えるため、どこまで入れるかは予算との兼ね合いになります。
この家から読み取れる、3つの判断軸
プロに任せるか、自分で詰めるか
設計を任せきると打ち合わせは軽くなりますが、細かい部分は標準的な納まりになります。逆に自分で詰めると、希望は通りやすくなるかわりに時間がかかります。どちらが向いているかは、確保できる時間と、こだわりたい範囲の広さで決まります。全部を自分で詰める必要はなく、動線だけ、収納だけと範囲を決める方法もあります。
効率を優先するか、ゆとりを優先するか
1ミリ単位で詰めると無駄は減りますが、余白も減ります。将来家具を買い替えたときに入らない、という事態は詰めた家ほど起こりやすくなります。動かす可能性のある場所には数センチの余裕を残す、という考え方もあります。どこを詰めてどこを緩めるかを分けておくと、後々の自由度が残ります。
設備で手間を減らすか、構造で減らすか
この家は動線の設計と設備の両方で手間を減らしています。設備は後から追加できるものもありますが、動線は建ててからでは変えられません。予算に限りがあるなら、先に動線を確定させ、設備は優先順位をつけて絞るという順序が取りやすくなります。
延床の記載がない場合、どこを見て比較するか
この家は延床面積と土地面積が投稿では未記載です。坪数がわからないときでも、間取りと採用設備から傾向は読み取れます。
3LDKで吹き抜けを入れているということ
吹き抜けは床面積を減らします。3LDKを確保したうえで吹き抜けを取っているので、必要な部屋数を先に固めてから、余った面積を縦方向に使った構成と考えられます。部屋数を優先するか開放感を優先するかは、多くの家で最初にぶつかる選択です。
回遊動線を成立させる条件
回遊動線は、行き止まりをつくらずぐるりと回れる間取りです。壁を減らすぶん収納が取りにくくなるため、ファミリークローゼットや階段下収納のようにまとめて収納する場所とセットで考えるのが一般的です。この家はその両方を入れています。
坪数が不明でも比較できること
同じ3LDKでも、LDKの広さ、廊下の量、収納の総量で使い勝手は変わります。実例を見るときは坪数だけでなく、どの部屋にどれだけ配分されているかを見ると、自分の希望との距離が測れます。
3人家族で、この構成がどう働くか
3人家族の3LDKは、部屋数に余裕がある構成です。1室を予備として持てるため、使い方の選択肢が広がります。
いま使う部屋と、あとで使う部屋
子どもが小さいうちは個室を使わないことも多く、その間は納戸や在宅ワークの部屋として使う例があります。将来の用途を決めておくと、コンセントや照明の位置を先に合わせられます。
ファミリークローゼットと3人家族
人数が少ないほど、衣類を1か所にまとめる方式は成立しやすくなります。各部屋にクローゼットを分散させるより、まとめたほうが洗濯後の動線が短くなります。
スマートホーム対応の使いどころ
照明や施錠を自動化すると、外出と帰宅の手間が減ります。導入するなら配線が関わるため、設計段階で決めておく項目です。後付けできる機器と、事前配線が必要な機器を分けて確認してください。
アイ工務店で建てるとき、事前に見ておきたいこと
いえスタにはアイ工務店の実例が複数掲載されていて、延床33〜41坪あたりが中心です。以下は、施主主導で進めたい場合に確認しておきたい項目です。
間取りの変更にどこまで応じてもらえるか
会社によって、規格の範囲内で調整する方式と、一から設計する方式があります。1ミリ単位で詰めたい希望があるなら、どこまで動かせるかを最初に聞いておくと、後半での手戻りが減ります。
打ち合わせの回数と、その後の変更期限
提案を重ねる進め方は打ち合わせの回数が増えます。標準の回数を超えた場合の扱いと、仕様を確定させる期限を確認しておくと、スケジュールが読めます。
太陽光と蓄電池の扱い
この家は太陽光発電と蓄電池を採用しています。搭載容量と蓄電池の種類で金額が変わるため、標準に含まれる範囲を見積書の内訳で確認する項目です。
- 間取りをどこまで自由に変更できるか(規格か自由設計か)
- 標準の打ち合わせ回数と、超えた場合の扱い
- 仕様を確定させる期限(変更が効かなくなる時期)
- 手持ちの家具・家電の実測値をいつ渡すか
- 吹き抜けを入れた場合の冷暖房計画
- スマートホーム機器のうち、事前配線が必要なもの
施主主導で進めたい場合ほど、会社ごとの進め方の違いが効いてきます。複数社で打ち合わせの流れを聞き比べると、自分たちのやり方に合う相手が見えてきます。
中部エリアで建てるとき
この家は中部エリアに建てられています。都道府県は投稿では選択されていないため、ここではエリアまでの記載にとどめます。
中部エリアは、内陸の寒暖差が大きい地域と、比較的温暖な沿岸部が混在します。吹き抜けを採用する場合、その土地の冬の冷え込みに合わせた断熱・暖房計画が必要です。太陽光の発電量も日照条件で変わるため、同じエリア内で建てた人の実績を聞けると判断しやすくなります。
よくある質問
施主から提案しても嫌がられませんか?
会社や担当者によりますが、要望が具体的なほど設計は進めやすくなる面もあります。投稿の書き手も「うるさい施主だと思われていました(笑)」と振り返りつつ、提案を通しています。伝え方としては、要望だけでなく理由を添えると検討されやすくなります。
1ミリ単位で詰めると後で困りませんか?
家具の買い替えや家族構成の変化で、寸法が合わなくなることはあります。動かす可能性の低い場所は詰め、可能性がある場所は余裕を残すという分け方が現実的です。
吹き抜けと3LDKは両立しますか?
この家は両方を採用しています。吹き抜けのぶん床面積は減るため、必要な部屋数を先に確保したうえで、残りをどう使うかという順序になります。
回遊動線にすると収納が減りませんか?
壁と行き止まりが減るぶん、収納の壁面は減ります。ファミリークローゼットのようにまとめて確保する方法や、階段下のようなデッドスペースを使う方法で補うのが一般的です。
スマートホーム対応は後からできますか?
機器によります。照明のスイッチや電動シャッターなど配線が関わるものは、設計段階で決めておくほうが確実です。スマートスピーカーやセンサーのように後付けできるものもあります。
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編集後記
この家の投稿で印象に残るのは、仕上がりの自慢ではなく進め方の話が中心だったことです。「うるさい施主だと思われていました」という一文には、それだけ手を動かしたという事実が含まれています。
提案する側にまわるかどうかは、時間と関心の配分で決まります。@taromomo_kurashi さんの家は、施主が能動的に関わった場合に何が起きるかを示す例として参考になります。
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設計士さんやインテリアコーディネーターさんもびっくりさせる、施主側からの提案と、1ミリ単位にもこだわってつくる効率的な間取りとお家の設計で、きっとうるさい施主だと思われていました(笑)
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