
屋上庭園 × 吹き抜け × 露天風呂風のお風呂。@tyr.home さんの家は、海外のホテルに泊まっているような時間を毎日の暮らしに持ち込んだ、2階建て・3LDKの住まいです。
関西エリアでヤマト住建が手がけた、モダンテイストの2階建て・3LDK・3人家族の家。プールやBBQを楽しめる屋上庭園、坪庭を眺める露天風呂風の浴室、開放感のある吹き抜け、さらにホームシアターと書斎まで。「楽しむための空間」をこれだけ詰め込みながら、施主本人が「性能の良いお家なので吹き抜けがあっても毎日快適」と書いている点が、この家のいちばんの読みどころです。
なお延床面積・土地面積は投稿では未記載のため、本記事では面積そのものの比較は行っていません。
施主のこだわりポイント
屋上庭園・吹き抜け・露天風呂風、海外っぽホテルライクなお家。
屋上庭園は最高のプライベート空間でプールやBBQなども楽しめます。海外っぽい雰囲気の玄関ニッチは大好評でたくさんの方に真似していただきました。お風呂から坪庭が見えるように設計し、露天風呂風のお風呂を実現。性能の良いお家なので吹き抜けがあっても毎日快適です。
— @tyr.home さんの投稿より、編集部が引用
編集部メモ:この家を一言で言うと
「遊べる余白を、性能で買い支えた家」です。
屋上庭園・露天風呂風の浴室・吹き抜け・ホームシアターは、どれも「無くても暮らせる」空間です。にもかかわらず全部を入れて、しかも「毎日快適」と言い切れているのは、断熱・気密という土台に先に投資しているからだと読み取れます。楽しむための空間は、性能という足場の上でしか気持ちよく成立しない。この家はそれを分かりやすく見せてくれる事例です。
編集部が注目した3つのポイント
1. 屋上庭園という「3つ目のリビング」の作り方
屋上庭園は、単に「屋根の上を平らにする」だけでは成立しません。プールやBBQまで想定するなら、設計段階で決めておくことが3つあります。ひとつめは防水の仕様。屋上防水はシート防水・FRP防水・アスファルト防水などがあり、いずれも10〜15年程度で再施工や補修のタイミングが来ます。将来の足場代まで含めると数十万円単位の話になるので、「何年ごとにいくらかかるか」を建てる前に聞いておくのが安全です。
ふたつめは排水。プールの水を抜く、BBQのあと水を流す、ゲリラ豪雨で一気に水が来る。この3つを想定するとドレンは1か所では足りず、オーバーフロー用も含めて複数系統にしておくのが定石です。みっつめは動線と手すり。屋上へ上がる階段の位置が寝室側にあるか、LDK側にあるかで使用頻度がまるで変わります。@tyr.home さんの家は3LDKという構成のなかでこの動線を確保しているので、屋上が「たまに上がる場所」ではなく3つ目のリビングとして機能していると考えられます。
2. 坪庭 × 露天風呂風の浴室は「視線」で決まる
「お風呂から坪庭が見える」は、憧れとしてよく挙がる一方で、実際に成功している家は多くありません。理由は単純で、外から見えない状態をつくれないと、結局カーテンやブラインドを閉めっぱなしになるからです。
坪庭方式が強いのは、この視線の問題を建物側で解決できる点にあります。建物や塀で四方を囲った小さな庭に向かって窓を開けるので、隣家からも道路からも見えない。浴室の窓は断熱の弱点にもなりやすいので、坪庭側は樹脂サッシ+Low-E複層以上にしておくと、冬の冷気とカビの両方を抑えられます。夜に景色を成立させるには坪庭側の照明も必須で、足元を照らすアップライトを1灯入れるだけで露天風呂感が段違いになります。この家は浴室乾燥機も入っているので、湿気を残さない運用まで含めて設計されている印象です。
3. 吹き抜けを入れても「毎日快適」と言い切れる理由
吹き抜けは、開放感と引き換えに暖気が上に逃げる・冷房が効きにくい・音が抜けるという3つの弱点を抱えます。それでも施主本人が「性能の良いお家なので吹き抜けがあっても毎日快適」と書いているのは、断熱・気密の水準が先に確保されているからだと考えられます。
吹き抜けを検討する人が見るべき数字は、UA値(断熱性能)とC値(気密性能)のふたつです。UA値は「熱の逃げにくさ」、C値は「すき間の少なさ」。吹き抜けのある家は上下の温度差が出やすいので、この2つが甘いと「2階が暑くて1階が寒い」が起きます。逆にここが取れていれば、エアコン1〜2台で家全体をまかなうことも現実的になります。吹き抜けは、性能の裏づけがあって初めて”快適な開放感”になる——この家はその順番を守った事例です。
この家から学べる、「楽しむ空間」を諦めずに建てるときの3つの判断軸
判断軸1:特別な空間は「維持コスト」まで見て決める
屋上庭園・坪庭・ウッドデッキは、建てたあとに手がかかる空間です。屋上防水は10〜15年で補修、坪庭は年数回の手入れ、ウッドデッキは木材なら数年ごとの塗装が要ります。初期費用だけで判断すると、10年目に「使わない場所」になりがちです。逆に、維持コストを最初から見込んで納得して入れた空間は、ちゃんと使われ続けます。見積書に出てくる金額と、10年後に出ていく金額を、同じ表に並べて比べてみてください。
判断軸2:吹き抜けを入れるなら、断熱等級とC値を先に決める
順番を間違えると取り返しがつかないのがここです。断熱・気密は建てたあとに上げられませんが、家具や照明はあとから変えられます。吹き抜けを希望するなら、間取りの相談より先に「断熱等級はいくつか」「C値の実測値を出してもらえるか」を確認してください。C値は実測してくれる会社かどうかが分かれ目で、カタログ値ではなく自分の家の数値を出してもらえるかを聞くのが実務的です。
判断軸3:収納は「1か所を大きく」より「4か所を役割で分ける」
この家はウォークインクローゼット・シューズクローク・階段下収納・リビング収納の4点持ちです。大きな納戸をひとつ作るより、使う場所のすぐそばに、その場所専用の収納を置くほうが散らかりません。玄関で止めたいもの(靴・傘・ベビーカー・アウトドア用品)はシューズクロークへ、リビングで散らかるもの(書類・薬・文具・おもちゃ)はリビング収納へ。屋上やデッキを使う家は外で使う道具の置き場が要るので、シューズクロークの容量は一般的な家より余裕を持たせるのが正解です。
延床が未記載でも判断できる、3LDK・2階建ての広さの考え方
この家は延床面積が投稿では未記載のため、坪数での比較はできません。ただ、3LDK・2階建て・3人家族という条件から、広さを考えるうえでの目安は整理できます。
3LDKは「使わない部屋を作らない」サイズ
3人家族で3LDKは、子ども部屋1・寝室1・予備1という構成になり、無駄が出にくい間取りです。予備の1室を書斎やホームシアターに充てると、部屋が余る感覚がなくなります。この家に書斎・ワークスペースとホームシアターの両方があるのは、この余白の使い方がうまくいっている証拠だと言えます。
吹き抜けは「床面積を減らして体積を増やす」選択
吹き抜けを作ると、その分の2階の床は無くなります。つまり延床面積は減るのに、感じる広さは増えるという交換です。坪単価で家を比べていると損に見えますが、暮らしの体感で言えば効率のいい投資になります。逆に言うと、延床を最大化したい人には向きません。どちらを取るかを、契約前にはっきりさせておくのがおすすめです。
屋上は延床に入らない「もう1フロア」
屋上庭園は建築面積・延床面積に算入されないことが多く、数字に出ない生活空間を増やせるのが利点です。ただし構造体としての荷重・防水・手すりの安全基準は通常の床より厳しくなるので、コストは「タダで1フロア増える」ほど安くはありません。図面上の坪数だけを見て比較すると、この家の価値は正しく測れません。
3人家族 × 3LDKで、この家の設計を再現するには
同じ3人家族でも、子どもの年齢と共働きかどうかで最適な間取りは変わります。この家の設計から取り出せる考え方を、3つの状況に分けて整理します。
子どもが未就学のうちは「見える場所」に居場所を作る
吹き抜けのあるLDKは、1階と2階の気配がつながります。小さいうちは2階の子ども部屋をほとんど使わないので、リビング収納におもちゃを収める前提にしておくと、片づけが1階で完結します。この家にリビング収納があるのは、その時期を見越した配置だと読めます。
共働きなら「家事ラク動線」は玄関から測る
家事ラク動線というと洗濯まわりを指しがちですが、実際に効くのは玄関からの動線です。宅配ボックスで受け取った荷物、買い物袋、子どもの外遊び道具。これらを玄関で止められるかどうかで、リビングの散らかり方が決まります。シューズクローク+宅配ボックス+パントリーが揃っているこの家は、その導線が最初から設計されています。
「楽しむ空間」は家族の人数が少ないほど活きる
屋上庭園もホームシアターも、部屋数を確保しなければならない大家族では優先順位が下がります。3人家族・3LDKという構成だからこそ、余った1室と屋根の上を趣味に振り分けられる。家族が少ないことを、部屋を減らす方向ではなく体験を増やす方向に使ったのがこの家の面白さです。
ヤマト住建で建てるときに押さえたいこと
ヤマト住建は断熱・気密といった住宅性能を前面に出しているハウスメーカーです。吹き抜けや屋上庭園のような「性能に負荷をかける設計」と相性がいいのは、この土台があるからだと考えられます。打ち合わせで確認しておくと判断が早くなるポイントを挙げます。
- 採用する断熱等級と、UA値の目標数値を書面で出してもらえるか
- C値は実測してくれるか、実測値の平均はいくつか
- 吹き抜けを入れた場合の冷暖房計画(エアコン台数・設置位置・全館空調の要否)
- 屋上庭園の防水仕様と、再施工の推奨周期・概算費用
- 坪庭を設ける場合の浴室サッシの断熱グレードと、結露・カビ対策
- 標準仕様に含まれる範囲と、オプション扱いになる範囲の線引き
性能を売りにする会社は、数値を出すことに慣れています。「実測値を出せますか」と聞いて言葉を濁す担当者かどうかは、それだけで会社選びの判断材料になります。
関西エリアでモダン × 高性能の家を検討する人へ|編集部メモ
関西エリアは夏の蒸し暑さと、冬の底冷えの両方が出るエリアです。夏は日射をどう切るか、冬は熱をどう逃がさないかの両面が要ります。吹き抜けや大開口を採用するなら、南面は軒やシェードで夏の日射を遮り、冬は取り込む——という季節ごとの切り替えができる設計かどうかを確認してください。
屋上庭園については、夏の照り返しと表面温度の上昇が課題になります。デッキ材やタイルを敷く、パラソルやシェードを立てられるようアンカーを仕込んでおく、といった対策を設計段階で仕込んでおくと後付けより安く済みます。@tyr.home さんの家のように屋上を日常的に使いたいなら、この一手間が使用頻度を大きく左右します。
よくある質問
Q. 屋上庭園はメンテナンスが大変ではありませんか?
防水層の点検と補修が定期的に必要で、目安は10〜15年です。加えて、落ち葉やゴミで排水ドレンが詰まると雨漏りの原因になるため、年に数回の掃除は前提になります。逆に言えば、この2つを続けられるなら屋上は長く使えます。使う予定がはっきりしないまま「あったら楽しそう」で入れると、掃除だけが残るので注意してください。
Q. 吹き抜けがあると光熱費は上がりますか?
断熱・気密の水準しだいです。性能が低い家に吹き抜けを入れると暖房費は確実に上がりますが、断熱等級とC値が確保されていれば、吹き抜けがあっても大きくは変わりません。この家の施主が「毎日快適」と書いているのは、その前提が満たされているからだと考えられます。判断したいなら、契約前に冷暖房費のシミュレーションを出してもらうのが確実です。
Q. お風呂から坪庭が見える設計は、寒くありませんか?
浴室の窓は熱が逃げやすい場所なので、サッシと窓ガラスのグレードで結果が変わります。樹脂サッシ+Low-E複層ガラス以上にしておくと、冬の冷気と結露をかなり抑えられます。加えて浴室乾燥機があると湿気が残らず、カビの発生も抑えられます。窓を大きくするほど断熱への投資が必要になる、という関係だけ押さえておいてください。
Q. 3LDKでホームシアターや書斎まで作れるものですか?
3人家族なら現実的です。子ども部屋1・寝室1で足りるので、残る1室を趣味や仕事に充てられます。ただし将来子どもが増える可能性がある場合は、その1室を後から個室に戻せる設計にしておくと安全です。扉・窓・コンセントの位置を「個室として使える状態」にしておけば、用途変更が容易になります。
Q. 同じヤマト住建の事例をもっと見るには?
いえスタでは建築会社ごとに家アカ事例をまとめています。同じ会社でもテイストや間取りによって仕上がりは大きく変わるので、複数の事例を並べて見ると、標準仕様で実現できる範囲がつかめます。
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編集後記
@tyr.home さんの家は、やりたいことを削らずに全部入れた家です。屋上庭園、露天風呂風の浴室、吹き抜け、ホームシアター、書斎。ふつうなら「予算の都合でどれかを諦める」場面ですが、この家は諦めていません。
それが成立している理由は、たぶん順番です。断熱・気密というあとから変えられないものに先に投資して、その上に楽しむ空間を積んでいる。だから吹き抜けを入れても寒くならないし、屋上を使っても後悔していない。家づくりで迷ったときは、この順番を思い出すと判断が早くなります。変えられないものから決める。それだけで、選択肢はずいぶん整理されます。
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屋上庭園/吹き抜け/露天風呂風
海外っぽホテルライクなお家♡屋上庭園は最高のプライベート空間でプールやBBQなども楽しめます!海外っぽい雰囲気の玄関ニッチは大好評でたくさんの方に真似していただきました✨お風呂から坪庭が見えるように設計し、露天風呂風のお風呂を実現!性能の良いお家なので吹き抜けがあっても毎日快適です!
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