【2階建て・3LDK・28坪】収納アドバイザーの設計士と作った28坪|回遊動線×パントリー×書斎を収めた飽きのこない家(4人家族・中部エリア)|家アカ事例

2階建て・3LDK・28坪 シンプル/ミニマル住宅の事例(@moyori_no_ie)|いえスタ家アカ
@moyori_no_ie
4人家族 ・ 中部エリア
完成最終更新 9月2日
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家の基本情報
家タイプ2階建て
間取り3LDK
延床28坪
テイストシンプル / ミニマル
エリア中部エリア
家族4人家族
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編集部の解説記事

「決して大きくはないですが」——@moyori_no_ie さんの投稿は、この前置きから始まります。延床28坪、4人家族3LDK。そこにパントリー、シューズクローク、回遊動線、書斎、ウッドデッキが入っている。28坪にこれだけ収まるのか、というのがこの家の第一印象です。

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28坪で4人家族。数字だけを見れば、余裕のある広さではありません。一般的には「削る」話になるサイズです。

ところがこの家の申告には、パントリー、シューズクローク、造作洗面台、回遊動線、書斎・ワークスペース、ウッドデッキ、そしてZEH対応まで並んでいます。削られた形跡がない

その理由が、投稿の中にはっきり書かれています。「主婦で収納アドバイザー資格を持っている設計士さんがずっと担当していただけていた」。つまりこの家は、間取りを描く人と、収納を考える人と、日々家事をする人が、同じ一人の中にいた状態で設計されています。

28坪という面積の中で、これは決定的な差になります。小さい家ほど、誰が設計したかがそのまま結果になる——いえスタ編集部はこの家をそう読みました。

目次

施主のこだわりポイント

決して大きくはないですが、いつまでも飽きのこないシンプルでミニマルなデザインの家になっています。
主婦で収納アドバイザー資格を持っている設計士さんがずっと担当していただけていたので、今も未来も使いやすいように、家事ラク動線や収納、その他使い勝手を細かに配慮してこだわって設計していただいた自慢の家です!
— @moyori_no_ie さんの投稿より、編集部が引用

編集部メモ:この家を一言で言うと

一言でいえば、「面積ではなく設計で解いた家」です。

28坪に必要なものを全部入れようとすると、普通は部屋が狭くなるか、通路が増えるか、どこかが破綻します。それが起きていないのは、ひとつの場所に複数の役割を持たせる設計ができているからだと考えられます。回遊動線は通路を通路のまま終わらせない仕組みですし、パントリーやシューズクロークは「その場で完結させる」ための収納です。面積を増やすかわりに、面積あたりの働きを増やしている家です。

編集部が注目した3つのポイント

ポイント1:担当した設計士が「収納の専門知識を持つ主婦」だったということ

この家アカでいちばん固有性が高いのは、間取りでも設備でもなく設計者の背景です。主婦であり、収納アドバイザーの資格を持ち、そして最初から最後まで同じ人が担当した。この3つが揃っています。

家づくりでは、収納は往々にして間取りが決まったあとの調整項目になります。部屋の配置を決めて、余ったところにクローゼットを入れる。だから「収納は足りているけれど、使う場所から遠い」という結果になりがちです。

設計者自身が日々収納を使う人であれば、この順番が変わります。どこで何を出して、どこにしまうかを先に想定したうえで、部屋の配置が決まる。パントリー、シューズクローク、造作洗面台という申告は、それぞれ「モノを置く場所」を使う場所のそばに作った結果として読めます。担当が変わらなかったという点も重要で、途中で人が代わると、この一貫性は簡単に失われます。

ポイント2:28坪で回遊動線を成立させている

暮らしの工夫として回遊動線の家家事ラク動線の両方が挙がっています。回遊動線とは、行き止まりを作らず、ぐるりと回れる間取りのことです。

一般に回遊動線は、面積に余裕がある家のものだと思われがちです。回るためには通路が二重に必要になるからです。28坪でこれを成立させるには、通路を通路として作らないことが条件になります。

たとえば、洗面室の両側に扉をつけて廊下とホールをつなぐ。パントリーを通り抜けてキッチンから玄関に出られるようにする。収納やサービス空間そのものを通路として使う——こうすると、専用の廊下を増やさずに回遊できます。この家の申告にパントリーとシューズクロークが並んでいることを考えると、その方向で組まれている可能性は高いと思います。

ポイント3:28坪・4人家族に、書斎とワークスペースを入れている

申告にはワークスペース付き書斎・ワークスペース、そして子ども部屋がある家が並んでいます。4人家族で3LDKの28坪に、働く場所まで入っている。

28坪で個室として書斎を1部屋取るのは現実的ではないので、階段ホールの一角、寝室の一部、リビングの隅といった「部屋未満の場所」を使っている可能性が高いと考えられます。

実はこれは、小さい家では非常に有効な考え方です。部屋にすると扉と壁が必要になり、使わない時間は死んだ面積になります。部屋にしなければ、通路や他の部屋と面積を共有できる。「今も未来も使いやすいように」という言葉のとおり、子どもの成長に合わせて宿題スペースにも作業机にも転用できます。面積を専有させないという判断が、28坪に多機能を収めた要因のひとつです。

この家から読み取れる、小さい家を成立させる考え方

「飽きのこないデザイン」は、足すのではなく引いて作る

投稿にある「いつまでも飽きのこないシンプルでミニマルなデザイン」という一文は、テイストの説明であると同時に、判断基準の宣言でもあります。

家づくりの打ち合わせでは、選ぶものが次々に出てきます。アクセントクロス、ニッチ、飾り棚、照明の意匠。ひとつずつは魅力的で、断る理由も特にありません。ただ、それを積み重ねた家は「その時期の流行が全部残った家」になります。10年後に真っ先に古く見えるのは、たいていそこです。

シンプルを選ぶというのは、消極的な選択ではなく「入れない」という判断を打ち合わせのたびに繰り返す作業です。しかもそれは、28坪という面積とも相性がいい。装飾を減らせば、視界に入る情報が減り、同じ面積でも広く感じられます。飽きないことと、広く感じることが、同じ判断でまとめて手に入っているのがこの家です。

小さい家ほど、設計者との相性が結果を決める

40坪の家なら、多少配置が悪くても面積が吸収してくれます。使いにくい収納があっても、別の場所でカバーできる。28坪にその余裕はありません。一つひとつの判断が、そのまま毎日の使い勝手になります。

だから小さい家では、会社のブランドや設備のグレードより、実際に図面を引く人が自分の暮らしをどれだけ具体的に想像できるかのほうが効いてきます。この家が「自慢の家です!」と書けているのは、そこが噛み合ったからです。

会社を選ぶときは、担当設計者が誰になるのか、途中で変わらないのかを聞いてみてください。あまり聞かれない質問ですが、コンパクトな家を建てる場合には、標準仕様の一覧より重要かもしれません。

延床28坪・4人家族という広さの読み方

28坪は、4人家族の家としては小さめです。ただ「小さい=狭い」ではありません。何にどう配るかで、体感はかなり変わります。

28坪を2階建てで割ると、1フロア約14坪

28坪の2階建てなら、単純計算で1フロア14坪=28畳ほど。ここから階段と廊下が引かれるので、1階に使えるのは実質24〜25畳前後というイメージです。LDKに16〜18畳、水まわりに残り——という配分が現実的な線になります。

2階は寝室と子ども部屋。3LDKという部屋数を考えると、各室はコンパクトになります。だからこそ、1階の使い勝手がこの家の満足度をほぼ決めます。回遊動線や家事ラク動線が申告されているのは、その1階を最大限に働かせるための工夫だと読めます。

廊下と階段に何坪使うかが、そのまま部屋の広さになる

コンパクトな家では、廊下は面積を食うだけの存在になりがちです。だからこそ「廊下を廊下として作らない」という発想が効きます。

回遊動線は、まさにその考え方です。通路が単なる通路で終わらず、収納や洗面といった機能と重なる。専用の廊下を1坪減らせれば、その分をLDKや収納に回せます。プランを比較するときは、部屋の畳数だけでなく「移動のためだけに使われている面積」を数えてみてください。同じ28坪でも、そこに2坪の差が出ることは珍しくありません。

収納は「量」より「位置」で効かせる

28坪では、大きな納戸をひとつ作るような余裕はありません。そのかわり、この家にはパントリー(キッチン)、シューズクローク(玄関)という、使う場所に密着した収納が入っています。

収納は、総量が同じでも位置で使われ方が変わります。使う場所から3歩以内にあるかどうかが、片づくかどうかの分かれ目です。買ってきた食品を置く場所がキッチンの隣にあれば床に置かれないし、傘やベビーカーの居場所が玄関にあれば玄関が散らかりません。小さい家ほど、この「位置の設計」の効き目が大きくなります。

4人家族で3LDK・28坪という選択

4人家族に3LDK。子ども2人であれば、いずれ部屋の分け方を考える必要が出てきます。

「今も未来も使いやすいように」という言葉が意味すること

投稿の中の「今も未来も使いやすいように」という一文は、この家の設計方針そのものだと思います。今の暮らしに最適化するだけなら難しくありません。難しいのは、子どもの成長で変わっていく使い方に耐えることです。

3LDKで4人家族なら、子どもが小さいうちは1部屋を共有し、大きくなったら分ける、という形が一般的です。将来仕切れるようにドアと窓と照明を2つずつ用意しておくという手法もあります。28坪で部屋数を増やすのは現実的でないぶん、こうした可変性の作り込みが効いてきます。

子どもがいる家で、回遊動線が効く場面

回遊動線は、見た目の面白さではなく朝の混雑で効きます。4人が同じ時間帯に動く家では、行き止まりがあるとそこで人が詰まります。洗面所、トイレ、玄関——朝はこの3か所で渋滞が起きます。

回れる間取りなら、待たずに逆方向から抜けられる。浴室乾燥機やビルトイン食洗機といった時短設備が並んでいることも合わせて考えると、この家は「朝と夜の忙しい時間」を強く意識して設計されていることが分かります。子育て中の家では、この時間帯の設計が満足度に直結します。

建築会社は未記載。だからこそ「担当者の選び方」から考える

この投稿では建築会社名は記載されていません。ただ、この家に関しては会社名よりも「誰が設計したか」のほうが重要だということが、投稿の内容からはっきり読み取れます。

コンパクトな家では、担当設計者が結果を決める

住宅会社を選ぶとき、多くの人は工法・標準仕様・価格帯・保証といった会社単位の条件で比較します。もちろん重要ですが、実際に毎日の使い勝手を決めるのは、その会社の中で自分の家を担当する一人の設計者です。

とくに28坪のようなコンパクトな家では、面積の余裕がないぶん、設計の巧拙がそのまま暮らしに出ます。同じ会社・同じ坪数でも、担当者が違えば別の家になります。この家の投稿が設計士さんの話から始まっているのは、本人がその差を実感しているからだと思います。

打ち合わせの前に確認しておきたいこと

会社を比較する段階で、「担当設計者は誰になるのか」「途中で交代する可能性はあるか」「その人の過去のプランを見せてもらえるか」を聞いてみてください。営業担当と設計担当が別で、設計は着工前の短期間しか関わらない、という体制の会社もあります。

この家のように最初から最後まで同じ設計者が担当する体制であれば、要望のニュアンスが積み上がっていきます。逆に人が入れ替わると、伝えたはずのことが毎回リセットされます。コンパクトな家ほど、この差は大きく出ます。

  • 担当設計者が誰になるか、着工まで交代しない体制か
  • その設計者が手がけた、同じくらいの坪数のプラン実例を見せてもらえるか
  • 収納の量だけでなく「位置」まで一緒に検討してくれるか
  • 回遊動線にした場合、通路として増える面積がどれくらいか
  • 書斎・ワークスペースを個室にする案と、部屋にしない案の両方を出してもらう
  • 子ども部屋を将来仕切る前提にする場合の、ドア・窓・照明の数
  • UA値・断熱等級とZEH基準への適合可否、利用できる補助制度
  • 打ち合わせの回数と、間取り変更が可能な期限

坪数が小さいほど、削れるものは少なくなります。だからこそ「入れるか入れないか」ではなく「どこに置くか」を一緒に考えてくれる相手を選ぶことが重要になります。上のチェックリストは、その見極めのための質問集として使ってみてください。

中部エリアで28坪の家を建てるということ

中部エリアは、都市部と郊外で土地の条件が大きく変わる地域です。名古屋市内や主要駅の周辺では敷地が限られる一方、少し離れれば土地に余裕のあるエリアも多い。28坪という延床は、どちらの条件でも成立させやすいサイズです。

気候の面では、夏の暑さと冬の冷え込みの両方に対応する必要があります。この家がZEH(ゼッチ)対応であることは、その点で理にかなっています。ZEHは断熱・省エネ・創エネを組み合わせて年間のエネルギー収支をおおむねゼロに近づける基準で、冷暖房費の抑制に直結します。

また、コンパクトな家は性能を上げやすいという利点もあります。外皮の面積が小さいぶん、同じ断熱仕様でも熱が逃げにくく、冷暖房する体積も小さい。28坪という選択は、光熱費という観点でもプラスに働きます。ウッドデッキで外とのつながりを持たせているのも、室内面積に頼らず暮らしの幅を広げる工夫として読めます。

よくある質問

4人家族に28坪は狭くないですか?

広くはありませんが、成立します。ポイントは移動のためだけに使う面積をどれだけ減らせるかと、収納を使う場所のそばに置けるかの2点です。この家は回遊動線とパントリー・シューズクロークでその両方に対応しています。逆に、廊下が長く収納が遠い28坪は、実際よりずっと狭く感じます。

回遊動線は狭い家でも作れますか?

作れます。ただし専用の通路を増やすのではなく、収納や洗面といった機能と通路を重ねるのが条件です。洗面室の両側に扉をつける、パントリーを通り抜けにするといった方法があります。単純に回れるようにするだけだと面積を余分に使うので、設計者と面積の増減を確認しながら進めてください。

書斎やワークスペースは、個室にすべきですか?

コンパクトな家では、個室にしないほうが有利な場合が多いです。個室にすると壁・扉・窓が必要になり、使わない時間は面積が遊びます。階段ホールや寝室の一角に机を作る形なら、他の用途と面積を共有でき、子どもの成長に合わせて使い方も変えられます。集中や通話の必要度に応じて判断してください。

シンプルなデザインだと、味気なくなりませんか?

装飾を減らすぶん、素材・照明・窓からの光の入り方で表情を作ることになります。手が抜けるという意味ではなく、判断の対象が変わるということです。流行の要素を減らしておくと年数が経っても古びにくく、家具やファブリックで雰囲気を変える余地も残ります。

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編集後記

「決して大きくはないですが」という前置きから始まって、最後は「自慢の家です!」で終わる。この投稿の書き出しと締めくくりの落差が、いちばん印象に残りました。

家づくりの情報を見ていると、坪数はどうしても比較の材料になります。40坪はうらやましくて、28坪は控えめに書く。でも実際に暮らしの質を決めているのは、その数字ではありません。朝、洗面所で誰かを待たずに済むか。買ってきたものを床に置かずに済むか。数年後に子どもの部屋をどうするか、今から考えられているか

この家には、それを一緒に考えてくれる人がいました。しかも、自分でも毎日その作業をしている人が。設計士さんの話から投稿が始まっているのは、たぶん偶然ではありません

これから会社を探す人に、この家アカから持ち帰ってほしいのは、間取りのアイデアよりも「誰と作るかを、条件として比較していい」ということです。設備の一覧やモデルハウスの写真は比べやすい。でも、いちばん効くのは比べにくいところにあります。


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  • 2階建て
  • 3LDK
  • 28坪
  • シンプル / ミニマル
  • 食洗機(ビルトイン) | 浴室乾燥機 | 造作洗面台 | タンクレストイレ | パントリー(食品庫)
  • シューズクローク
  • ZEH(ゼッチ)対応
  • 家事ラク動線 | ワークスペース付き | 回遊動線の家 | 子ども部屋がある家 | 書斎・ワークスペース | ウッドデッキ・テラス
  • 4人家族
  • 決して大きくはないですが、いつまでも飽きのこないシンプルでミニマルなデザインの家になっています。

    主婦で収納アドバイザー資格を持っている設計士さんがずっと担当していただけていたので、今も未来も使いやすいように、家事ラク動線や収納、その他使い勝手を細かに配慮してこだわって設計していただいた自慢の家です!

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