31坪でも22.5帖LDKを実現|奈良の2階建てコンパクトハウス事例

家づくり実例写真

奈良県で建てられた、2階建て3LDK・延床31坪のシンプル&ミニマル住宅。注目すべきは、コンパクトな31坪の中で22.5畳という大型LDKを確保し、勾配天井で視覚的な広さまで作っている点です。”コスパ良くシンプルに”というキーワードに集約された施主の方針は、注文住宅の足し算病から距離を置いた合理的な判断。LDK重視の家づくりを考えている人にとって参考になる事例です。

目次

この家の基本情報

エリア奈良県
家のタイプ2階建て
間取り3LDK
延床面積31坪
家族構成4人家族
テイストシンプル/ミニマル
キッチン・水回りタッチレス水栓/浴室乾燥機
性能太陽光発電
収納WIC/階段下収納/リビング収納
こだわり22.5畳LDK/勾配天井で広見せ/家事ラク動線/宅配ボックス/コスパ良くシンプル

施主のこだわりポイント(投稿より引用)

31坪のコンパクトハウスながら22.5畳のLDKを確保できたこと。勾配天井で広見せ。コスパ良くシンプルを意識した。

3つの判断軸が1行ずつ整理されている、明快な施主コメントです。”コンパクトハウス×大型LDK×コスパ”という、本来両立しにくい3要素を1つの家に着地させた事例として、間取り設計のセオリーが詰まっています。

編集部メモ:この家を一言で言うと

LDKに延床の37%を投じた、ボリューム配分が極端に上手い家」。22.5畳は約11坪。31坪のうち11坪がLDKという計算で、これは延床の約37%にあたります。一般的な3LDK住宅のLDKは延床の25〜30%程度なので、本事例はLDK比率を意図的に大きく振った間取り設計です。シンプル&ミニマルというテイストは、見た目だけでなく”配分の編集”の表れだと感じます。

編集部が注目した3つのポイント(この家固有)

  • 1. 31坪×22.5畳LDK=面積を”集中”させる間取り判断

    同じ31坪でも、LDK16畳+廊下2畳+トイレ1畳+洗面2畳+浴室1.5畳+玄関2畳+階段2畳+WIC2畳+寝室6畳+子ども部屋6畳×2=平均的な間取りに対し、本事例はLDKを6.5畳も大きく取る代わりに、廊下を最小化し、寝室・子ども部屋をコンパクトに削っているはずです。”全部に普通の広さを与える”のではなく、LDKに集中投資する、という判断です。家族が一緒に過ごす時間を価値の中心に置く家づくり、と読めます。

  • 2. 勾配天井=床面積を増やさず体感の広さを増やす

    勾配天井(天井を屋根勾配に合わせて斜めに上げる)は、最高部で2.7〜4.0m程度の天井高を取る手法です。フラット天井(2.4m)と比べて空間体積が約1.4〜1.6倍になり、22.5畳LDKは”面積以上に大きく感じる”効果が出ます。床面積はそのまま、体感は20〜30%広くなる、という視覚マジック。本事例のシンプル&ミニマルというテイストとも相性が良く、装飾より空間で勝負する設計判断です。

  • 3. “コスパ良くシンプル”=オプション足し算病の回避

    注文住宅で総額が膨らむ最大の原因は、打ち合わせを重ねるうちに足されていくオプションの累積です。本事例の設備リストは、タッチレス水栓・浴室乾燥機・太陽光・WIC・宅配ボックスという必要最小限の構成。造作・タンクレス・食洗機・全館空調といった盛り盛りオプションを意図的に絞っている可能性が高い。”何を入れないか”の決定が、コスパ重視家づくりの本質です。

この家から学べる、コンパクトハウスで大型LDKを取る3つの判断軸

同じく「コンパクトな延床でも、LDKだけは広く取りたい」と考えている人向けに、本事例から抽出できる判断軸を3つ整理します。

  • 判断軸1:何を犠牲にしてLDKを取るかを最初に決める

    LDKを大きくする原資は、(1)寝室・子ども部屋を6畳→4.5畳に、(2)廊下を最小化、(3)和室・書斎を省略、(4)2階の床面積を削る(吹き抜けや勾配天井で体感拡張)、のいずれかです。本事例は(2)+(4)の組み合わせ、と推察します。”全部に広さを与える”発想を捨てる判断ができれば、コンパクト×大型LDKは現実的に成立します。

  • 判断軸2:勾配天井を採用するなら登り梁デザインの是非を考える

    勾配天井は構造として登り梁(屋根を支える斜めの梁)を見せるか、隠すかで雰囲気が変わります。木の質感を活かすナチュラル系なら見せる、シンプル&ミニマルなら隠す(梁を天井裏に納めて平滑な勾配天井にする)、というのが定石です。後者はコストが少し上がりますが、ミニマルの世界観を維持するには重要な判断点です。

  • 判断軸3:22畳超のLDKを冷暖房する空調計画

    22.5畳の大型LDKに勾配天井で空間体積が増えると、冷暖房負荷が15〜20%増加します。エアコンは20畳用1台では能力不足になりやすく、(1)エアコンを20畳用+シーリングファン併用、(2)エアコンを2台分散配置、(3)床暖房との併用、のいずれかが現実的。空調計画は間取り段階で同時に決めると、配管経路・電源容量に無理が出ません。

奈良県でコスパ重視の家づくりを検討する人へ|編集部メモ

奈良県は大阪・京都へのアクセスが良い割に地価が比較的落ち着いているエリアで、土地+建物総額のバランスが取りやすい県です。地場工務店も多く、コスパ重視の家づくりは選択肢が豊富。一方、奈良県は冬の冷え込みが奈良盆地でやや強く、夏は内陸部で猛暑になる気候です。コスパ重視であってもサッシ(樹脂サッシまたはアルミ樹脂複合)と断熱(断熱等級5以上)はケチらないのが安全策。設備のグレードは標準域で抑え、”効くところに集中投資”という本事例の方針が、奈良の気候とも相性が良いと整理できます。並行して、近畿圏の大手HM(積水ハウス、住友林業、ダイワハウスなど)と地場工務店を比較すると、坪単価とコスパの相場感が掴めます。

よくある質問

Q. 31坪の3LDKで22.5畳LDKは現実的ですか?
A. 廊下を最小化し、寝室・子ども部屋をコンパクト化(4.5〜6畳)すれば成立します。本事例のように2階の床面積を勾配天井で削ったり、ロフトで補ったりする工夫を組み合わせれば、31坪でも22畳超のLDKが取れます。間取りプランの段階で実寸を必ず確認することが安全な進め方です。
Q. 勾配天井のデメリットはありますか?
A. (1)高所の照明・シーリングファン交換が大変、(2)冷暖房負荷が増える、(3)構造補強で建築費が若干上がる、の3点が主なデメリットです。電動式の昇降機能付き照明、エアコン分散配置、構造費の事前見積もり——この3点を打ち合わせ段階で確認しておけば、デメリットは管理可能な範囲に抑えられます。
Q. “コスパ良く”を実現するために、削るべきオプションは?
A. (1)使用頻度が低い設備(食洗機を使わない家庭、タンクレストイレの修理コストを気にする家庭など)、(2)流行のテイスト系オプション(特定スタイルに依存する造作)、(3)将来交換可能なもの(カーテン・照明・エアコンは後から追加可能)。逆に削るべきでないのは、構造・断熱・サッシ・配管経路など”後から変えにくいもの”です。
Q. 22.5畳LDKは家具配置に困りませんか?
A. 大きいLDKは”スカスカ問題”が起こりがちです。対策はゾーニング——リビング8畳+ダイニング6畳+キッチン6畳+ワークスペース2.5畳のようにエリアを4つに分け、それぞれに役割を持たせる。家具配置を最初から計画しておけば、広い空間が”持て余し”ではなく”用途別の余裕”になります。

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編集後記

コンパクトハウスでLDKを大きく取りたい人へ

大手HMだけでなく、地場工務店の見積もりを並べると、コスパとデザインの相場感が掴めます。複数社の間取りプランを無料でもらえるサービスは、設計提案を比較する有効な入口です。

資料請求の選び方ガイドを読む
  • 2階建て
  • 3LDK
  • シンプル / ミニマル
  • タッチレス水栓 | 浴室乾燥機
  • ウォークインクローゼット | 階段下収納 | リビング収納
  • 太陽光発電
  • 家事ラク動線 | 広いリビングの家 | 子ども部屋がある家 | 宅配ボックス
  • 奈良県
  • 4人家族
  • 31坪のコンパクトハウスながら22.5畳のLDKを確保できたこと。勾配天井で広見せ。コスパ良くシンプルを意識した。

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