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ナッジ株式会社で建てた、@derao0323 さんの関西エリアの家。土地43坪・延床15.5坪・単身世帯のミニマル平屋でありながら、断熱等級7(UA値0.21)/C値0.5以下/エアコン1台で全館冷暖房という、住宅性能のトップ層に位置する一軒です。室内ドアが1つもない、というラディカルな間取り判断もあわせて、「一人暮らしを極めた超高性能平屋」というコンセプトが一貫しています。
この記事では、家アカの写真からは伝わりにくい「数字で見るとどれくらい高性能なのか」「エアコン1台で本当に全館冷暖房できるのか」を、いえスタ編集部の視点で読み解きます。コンパクト平屋・高性能住宅・単身向けの家を検討している方の判断材料になればうれしいです。
施主のこだわりポイント
一人暮らしを極めた超高性能平屋です。
— @derao0323 さんのInstagramより
・断熱等級7(UA値0.21)、C値0.5以下の超高断熱、高気密仕様。
・壁掛けエアコン1台で全館冷暖房を実現。
・室内ドアが1つもない一人暮らしに最適化した間取り。
編集部メモ:この家を一言で言うと
「一人暮らしの最適解として、性能と間取りの両方を振り切った高性能ミニマル平屋」。住宅性能のトップ層(断熱等級7・C値0.5以下)と、室内ドアゼロ・15.5坪というラディカルな間取り判断を、ナッジの設計と単身というライフステージで成立させた家。性能数値だけ見れば北海道仕様レベルですが、これを延床15.5坪のコンパクト平屋に載せた合理性が、この家の最大の個性だと感じました。
編集部が注目した3つのポイント
1. 断熱等級7・UA値0.21・C値0.5以下、という「住宅性能の最上位レンジ」
断熱等級は2022年に最上位の「等級7」が新設されたばかりの基準。地域区分6(関西エリア全域)の場合、等級7のUA値基準は0.26以下です。@derao0323 さんの家はUA値0.21なので、基準を大きく下回るレベル。これは温暖地の住宅としては超優秀で、北海道(地域区分1〜2)の等級7基準(UA値0.20以下)にも近い数値です。
気密性能を表すC値は0.5以下。一般的なZEH住宅でC値1.0前後、高気密住宅と呼べるのがC値0.5以下、という業界感覚なので、「数字で確認できる超高気密」のラインを満たしています。
この組み合わせを温暖地の住宅で取りに行くのは、断熱材の厚み・サッシのグレード(樹脂サッシ+トリプルガラス)・換気計画・気密施工の精度——全部を高い水準で揃える必要があり、コストと施工力の両方が問われる選択です。
2. 「エアコン1台で全館冷暖房」を成立させる構造的ロジック
エアコン1台で家全体を冷暖房する手法は、「1台空調」「全館空調」と呼ばれることが多く、ここ数年で高性能住宅界隈で注目が高まっている設計手法です。成立条件は3つ。
(1) 超高断熱(UA値0.30以下が目安):熱が外に逃げにくい・入りにくい
(2) 超高気密(C値0.5以下が目安):隙間風で温度ムラが出ない
(3) 室内の空気が回る間取り:壁・ドアで空気を遮らない
@derao0323 さんの家はUA値0.21/C値0.5以下に加えて、「室内ドアが1つもない」間取りを採用しています。これは(3)の条件を物理的に満たすための設計判断で、エアコン1台で全館冷暖房を成立させる構造的な裏付けになっています。15.5坪というコンパクトサイズも、この設計と相性が良い前提条件です。
3. 「室内ドアなし」を成立させた、単身世帯ならではの間取り判断
室内ドアをすべて省くという設計は、家族世帯では非現実的(プライバシー・音問題)ですが、単身世帯ならむしろ合理的。ドアがない分、空調が回り、視覚的にも空間が広く感じられ、施工コストも下がる、というメリットの塊になります。
1LDK/2LDKの可変的な間取り表記からも、「将来的にカーテンや家具で空間を仕切れる」フレキシブル設計になっていることが推察できます。一人暮らしを長期前提にするなら極めて合理的な判断ですが、結婚・同居・介護同居といった将来の家族形態の変化にどう対応するかは、最初に検討しておくと安心。「この家は単身ライフ専用」と割り切って建てるのが正解だと思います。
この家から学べる、超高性能コンパクト平屋を建てるときの3つの判断軸
判断軸1:UA値とC値は「数字でしか比較できない」と理解する
住宅性能は「暖かい」「涼しい」といった主観表現では比較できません。UA値(W/㎡K)/C値(cm²/㎡)/HEAT20のG2/G3 といった数値で各社を並べるのが正解。等級7(UA値0.26以下)は2025年時点でも全国の新築住宅のごく一部しか達成していない水準なので、ここを取りに行くなら高性能住宅専門のハウスメーカー・工務店が候補になります。
判断軸2:エアコン1台で全館冷暖房を狙うなら、間取りで空気を遮らない
断熱・気密だけ良くても、ドアと壁で空間を細かく仕切ると空気が回りません。エアコン1台空調を成立させるには、「LDK+寝室+水回り」の空気が物理的に行き来できる動線が必須。室内ドアを減らす、欄間・通風口を入れる、引き戸で開放しやすくする、などの工夫がセットで必要です。
判断軸3:高性能のコスト増は「光熱費の長期回収」で見る
断熱等級7・C値0.5以下を取りに行くと、坪単価ベースで一般的な新築住宅より15〜30%程度の上振れが目安(仕様による)。一方、光熱費は超高断熱住宅で年間電気代が3〜5万円という事例も珍しくないので、30年スパンで見ると初期コストを回収できる計算になります。10年・20年・30年でのトータルコストで比較するのが現実的です。
関西エリアでナッジ株式会社を検討する人へ|編集部メモ
ナッジ株式会社は関西エリアを拠点に、超高性能住宅(断熱等級7・C値0.5以下)を専門に手がけるハウスメーカー。「ENECO HOUSE(エネコハウス)」シリーズなどを展開しています。性能数値で他社と勝負するタイプの会社で、デザイン重視のハウスメーカーとは選び方の軸が違います。
関西エリアで競合になりやすいのは、一条工務店・住友林業・ヤマダホームズなどの大手と、ハウステックや地場の高性能工務店。ナッジは「性能特化と数値での透明性」、一条工務店は「全国対応の標準仕様」、住友林業は「木質感とデザイン自由度」に、それぞれ強みがあります。「家のテーマ(性能優先か、デザイン優先か、コストバランス重視か)」で相性が変わるイメージです。
比較するときは、必ず同じ条件(延床・LDK・断熱等級・気密測定の有無)で見積もりを取り、坪単価だけで判断しないこと。気密測定(C値の実測値)を出してくれるかは、高性能住宅メーカーを見極めるうえで大事なチェックポイントです。
よくある質問
Q. 15.5坪の平屋は、一人暮らしには狭すぎませんか?
A. 「狭すぎる」とは限りません。延床15.5坪は約51㎡で、ワンルームマンションよりは広く、1LDKマンション標準サイズとほぼ同じ。一人暮らしで家事・趣味・仕事を全部完結させるなら、十分に機能するサイズです。むしろ、メンテ・掃除のしやすさ、光熱費の小ささを考えると、単身世帯にとって最適解になり得ます。
Q. 断熱等級7のコスト増はどれくらい?
A. 仕様と地域で変わりますが、等級5〜6基準の家と比べて坪単価で15〜30%程度の上振れが目安。サッシ(樹脂+トリプルガラス)、断熱材の厚み、気密施工の精度、換気システムのグレードで価格が決まります。初期費用を上げる分、光熱費を年間数万円単位で削減できるのが、性能投資のメリットです。
Q. エアコン1台で全館冷暖房は、本当に夏も冬も快適?
A. 高断熱・高気密・空気の通り道、の3条件を満たした家なら、夏も冬も問題なく快適に保てる事例が多数報告されています。ただし、エアコンの容量(畳数表示の目安)と設置位置は、設計段階で空調シミュレーションをしてもらうのが確実。住宅会社に「エアコン1台空調の実績があるか」を最初に確認するのがおすすめです。
Q. 室内ドアなしの間取りは、来客時に困りませんか?
A. 単身世帯ではほぼ問題になりませんが、頻繁に来客がある方や宿泊客を泊めるケースが多いなら、寝室だけはカーテンや可動間仕切りで仕切れるようにしておくと安心です。@derao0323 さんの家のように1LDK/2LDKと幅を持たせた表記の家は、家具の置き方で部屋の区切りを変えられる柔軟さがあります。
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編集後記
15.5坪・単身・断熱等級7・室内ドアゼロ、というスペックを並べてみると、いかにこの家が「一人暮らしのために最適化された家」かが伝わってきます。@derao0323 さんのお宅は、住宅性能の数値ベースで議論できる強さと、ライフスタイルへの割り切りの強さの両方が成立していて、「家を建てる目的を1つに絞ったときの解像度の高さ」を感じる一軒です。一人暮らしの平屋を検討している方には、まずこの家のスペック構成を参考にしてほしいと思います。
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この家を建てた会社
ナッジ
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- 1LDK / 2LDK
- 15.5坪
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一人暮らしを極めた超高性能平屋です。
・断熱等級7(UA値0.21)、C値0.5以下の超高断熱、高気密仕様。
・壁掛けエアコン1台で全館冷暖房を実現。
・室内ドアが1つもない一人暮らしに最適化した間取り。


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