【2階建て・5LDK以上・50坪】3帖のシューズクロークと下がり天井のキッチン(3人家族・ナチュラル)|地元工務店の家アカ事例

@mokume.no.ie
地元工務店 ・ 3人家族
入居後最終更新 9月11日
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家の基本情報
家タイプ2階建て
間取り5LDK以上
延床50坪
テイストナチュラル
建築会社地元工務店
家族3人家族
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間取り
上棟
完成
外観
造作
暮らし

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編集部の解説記事

延床50坪・5LDK以上、2階建て3帖のシューズクロークキッチン全体にかけた下がり天井夫婦2人が並んで使える洗面所。@mokume.no.ie さんが地元の工務店で建てた家は、「置きたいもの」と「同時に使う人数」から寸法を決めていった住まいです。

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間取りを考えるとき、部屋の広さは決めやすくても、収納や洗面まわりの寸法はあとまわしになりがちです。何をしまうのか、何人で同時に使うのか。それを先に数えてから寸法を決めた家は、住みはじめてからのストレスが少なくなります。

この家は入居後の家アカです。投稿でご本人が挙げているこだわりは3つだけですが、どれも「実際の持ち物」と「実際の使い方」から逆算されているのが特徴です。以下、送信いただいた情報をもとに、いえスタ編集部の視点で読み解いていきます。

目次

施主のこだわりポイント

・大量の靴と、子供のミニ自転車、ベビーカー、水遊び用品などを置きたかったため、シューズクロークは3帖と広く作りました。
・キッチン全体が下がり天井なのは、好みでこだわったところです。
・洗面所も、夫婦2人で並んで用意ができるように作りました。
— @mokume.no.ie さんの投稿より、編集部が引用

編集部メモ:この家を一言で言うと

「しまうものと、同時に使う人数から寸法を決めた家」。3つのこだわりは、いずれも面積の理由がはっきり言葉になっています

シューズクロークが3帖なのは「大量の靴とミニ自転車、ベビーカー、水遊び用品を置きたかった」から。洗面所が広いのは「夫婦2人で並んで用意ができるように」。どちらも、広さが先にあるのではなく入れるものと使い方が先にあります

そのなかで下がり天井だけは「好みでこだわったところ」と書かれています。機能から決めた部分と、好みで決めた部分が分かれている。この区別がはっきりしているのは、打ち合わせで優先順位をつけやすかったのではないかと思います。延床50坪という広さも、こうした個別の要望を受け止められる面積です。

編集部が注目した3つのポイント

1. シューズクローク3帖は、「靴の量」ではなく「外で使うもの全部」で決めている

シューズクロークの広さを検討するとき、多くの場合は靴の数を基準にします。この家が3帖にした理由は、投稿によると「大量の靴と、子供のミニ自転車、ベビーカー、水遊び用品など」です。靴だけでなく、家の中に入れたくないもの全部を数えています。

1帖は約1.62平米です。3帖はおよそ4.9平米、畳3枚ぶん。靴だけなら1〜1.5帖でも足りますが、ベビーカーは畳んでも幅50cm前後・奥行き40cm前後を占め、ミニ自転車は立てかけても1平米近く必要です。水遊び用品は濡れたまま置ける場所が要ります。この4つを同時に置くなら、3帖は誇張ではなく実寸です。

小さなお子さんがいる時期は、外で使うものがいちばん増えます。そしてその多くは数年で不要になります。ベビーカーもミニ自転車も水遊び用品も、いずれ出ていく。だからこそ、あとで棚を組み替えられる可動棚にしておくと、空いたスペースを別の用途に回しやすくなります。

2. キッチン全体の下がり天井。一部ではなく「全体」であること

下がり天井は、天井の一部を低くして空間の性格を分ける手法です。多くはダイニングの上やアイランドキッチンの真上など部分的に使われます。この家はキッチン全体にかけています。

全体にかけると、キッチンがLDKの中で独立した「部屋」のように感じられます。アイランドキッチンは本来オープンで開放的なぶん、リビングとの境目が曖昧になりがちです。天井を下げることで、壁をつくらずに領域だけを分けることができます。

ご本人は「好みでこだわったところ」と書かれています。理由づけをせず、好きだから選んだと明言している。家づくりでは、こういう判断が最後まで満足度を支えることがよくあります。照明計画の面でも、下がり天井にはダウンライトを配置しやすく、手元を明るくしながら全体は落ち着かせる調整がしやすくなります。

3. 洗面所は「広さ」ではなく「2人並べるか」で決めている

「洗面所も、夫婦2人で並んで用意ができるように作りました」。ここでも基準が人数です。

洗面台で1人が使う幅は、一般に60〜75cm程度が目安とされます。2人が並んで同時に使うなら、洗面台の間口は最低でも120cm、余裕を見るなら150cm前後が必要です。一般的な既製品の洗面化粧台は75〜90cmが主流なので、この家はワイドタイプか造作を選んでいると考えられます。

朝の身支度が重なる家庭では、この差がそのまま生活のストレスに直結します。1人が使っているあいだ、もう1人が待つかどうか。毎日繰り返されることなので、面積を足す価値のある部分です。この家では家事ラク動線と回遊動線も採用されており、水まわりの通り抜けやすさと合わせて設計されていると考えられます。

ナチュラルテイストを50坪で成立させる3つの視点

広い家ほど、素材の数を絞る

ナチュラルテイストは、白やベージュを基調に、木の質感を活かしたスタイルです。50坪のように面積が大きいと、使う素材が1種類増えるごとに、目に入る面積も比例して増えます。床材・建具・造作の木の色を1〜2系統に絞ると、広さがそのまま落ち着きにつながります。

下がり天井は、素材を変える場所にもなる

天井を下げた部分に木目を張る、あるいは色を変えるという手があります。面を分けたところは、素材を変えても散らかって見えにくいためです。キッチン全体を下がり天井にしているこの家は、その面をアクセントとして使える条件が揃っています。

タイルデッキは、屋内の色とつなげて考える

この家にはタイルデッキがあります。リビングから続く外部空間は、屋内の床と色のトーンを合わせると、視覚的に部屋が広がって見えます。逆にコントラストを強くすると、外と中がはっきり分かれます。どちらを狙うかで、大きな窓から見える景色の印象が変わります。

延床50坪・5LDK以上という規模で考えられること

延床50坪は、注文住宅としてはかなりゆとりのある広さです。3人家族で5LDK以上という構成は、部屋数を人数ではなく用途で決めていることを意味します。

3人家族で5部屋以上あるということ

寝室と子ども部屋だけなら2部屋で足ります。そこから3部屋以上増えているということは、来客用・趣味・書斎・納戸など、人ではなく機能に部屋を割り当てていると考えられます。将来お子さんが増える可能性や、親御さんの滞在を見込んでいる場合もあります。

部屋数が多い家で気をつけたいのは、使われない部屋が物置になることです。この家はパントリー、シューズクローク3帖、ファミリークローゼットと収納が分散して用意されているので、部屋を収納代わりにする必要がありません。

50坪だからできた、3帖のシューズクローク

30坪台の家で玄関収納に3帖を割くのは、かなり思い切った判断になります。50坪という面積があるからこそ、玄関まわりに畳3枚ぶんを確保しても、居室が犠牲にならない。この家のこだわりは、面積があって初めて素直に実現できたものだと言えます。

同じことを狭い面積で実現したい場合は、玄関土間とシューズクロークを兼ねる、あるいは階段下を組み合わせるといった方法があります。

広い家は、光熱費と掃除の面積も広い

50坪は冷暖房する体積も、掃除する床面積も大きくなります。この家が太陽光発電と蓄電池を採用しているのは、その前提に対する備えだと考えられます。広い家を検討する場合、建築費だけでなく入居後に毎月かかる費用を合わせて見ておくと、判断がぶれません。

3人家族の家として見たときの考えどころ

3人家族は、面積に対して人数が少ないぶん一人あたりの自由度が高い構成です。そのかわり、将来の変化の幅も大きくなります。

お子さんが小さい時期にしか要らないもの

ベビーカー、ミニ自転車、水遊び用品。この家がシューズクロークに入れたものは、いずれも数年で役目を終えます。だからこそ、この時期に専用の置き場所があるかどうかで、日々の生活のしやすさが大きく変わります。

一方で、その後も同じ量の荷物が発生するとは限りません。可動棚やフックで組み替えられるようにしておくと、自転車が大きくなったときや、アウトドア用品に置き換わったときにも対応できます。

夫婦が同時に動く時間帯を数える

この家の洗面所は「2人で並んで」を前提にしています。共働きかどうかに関わらず、朝の30分は家の中でいちばん混み合う時間帯です。洗面、トイレ、キッチン。ここで待ち時間が発生する場所を、間取りの段階で数えておくと後悔が減ります。

回遊動線が効いてくる場面

この家は回遊動線と家事ラク動線を採用しています。人数が少ない家では回遊の効果は限定的に思えますが、洗濯物を持って移動する、来客中に別ルートで通る、といった場面で差が出ます。とくに水まわりが2方向から入れると、朝の混雑が分散します。

地元工務店で建てるという選択

この家を手がけたのは地元の工務店です。全国展開のハウスメーカーではなく地域の会社に依頼する場合、確認しておきたい点がいくつかあります。

造作にどこまで対応できるか

この家はキッチン全体の下がり天井と、2人並べる洗面所という、既製品の組み合わせだけでは実現しにくい要素を含んでいます。地域の工務店は設計の自由度が高い一方、造作の対応範囲と、それにかかる費用の出方は会社ごとに大きく違います。過去の施工例に似た造作があるかを見せてもらうのがいちばん確実です。

断熱・耐震は、数値で確認する

「高断熱」「高耐震」という言葉の基準は会社ごとに違います。断熱なら UA値、気密なら C値、耐震なら耐震等級というように、比較できる数値で聞いておくと判断がぶれません。この家は太陽光発電と蓄電池を採用しているので、創エネと省エネを組み合わせる考え方で計画されていると考えられます。

アフターと保証の体制

地域の会社は距離が近く、何かあったときに来てもらいやすいのが利点です。一方で、保証の年数と点検の頻度、担当者が変わったときの引き継ぎは、契約前に確認しておきたいところです。太陽光や蓄電池のように機器が絡む設備は、住宅本体の保証とは別枠になることが多いので、そこも合わせて聞いておくと安心です。

打ち合わせで確認しておきたいこと

  • シューズクロークに入れるものを実寸で数えたか(ベビーカー・自転車は畳んだ状態の寸法で)
  • 洗面台の間口が、2人並んだときに肘がぶつからない幅
  • 下がり天井の高さと、そこに入れる照明の位置
  • 回遊動線の通路幅(すれ違うなら80cm以上が目安)
  • 太陽光・蓄電池の容量と、実際の発電量の見込み
  • タイルデッキの排水と、夏場の表面温度
  • 可動棚にできる収納と、造り付けで固定される収納の切り分け

近畿エリアで家を建てるときに押さえておきたいこと

近畿エリアは、都市部と郊外で土地の価格と広さの条件が大きく変わります。50坪の延床を確保できる土地が取れるかどうかが、まず最初の分かれ道になります。都市部では建ぺい率・容積率の制限に加えて、道路斜線や高さ制限がかかることもあります。

気候面では、夏の蒸し暑さへの対策が重要です。日射の遮蔽と通風、そして冷房効率を考えると、南面の窓に軒や庇をかけられるかが効いてきます。太陽光発電を載せる場合は、屋根の向きと勾配も設計初期に決まってしまう要素です。

また近畿は地震のリスクが意識される地域でもあります。耐震等級と、地盤調査の結果にもとづく改良工事の有無は、早い段階で見積もりに含めておくと予算がぶれません。

よくある質問

シューズクロークは何帖あればいいですか?

入れるものによります。靴だけなら1〜1.5帖でも足りますが、ベビーカー・自転車・アウトドア用品まで入れるなら2〜3帖が目安です。この家が3帖にしたのは、大量の靴に加えてミニ自転車・ベビーカー・水遊び用品を置くためでした。まず入れるものを書き出して実寸で数えるのが確実です。

下がり天井にすると圧迫感が出ませんか?

下げる幅と範囲によります。一般に10〜20cm程度下げるケースが多く、周囲の天井との差があることで、かえって周りが高く感じられることもあります。キッチンのように立って作業する場所は、座って過ごすリビングより天井の低さが気になりにくい場所でもあります。

洗面台は何cmあれば2人並べますか?

1人あたり60〜75cmが目安なので、間口120cm以上、余裕を見るなら150cm前後です。既製品の主流は75〜90cmなので、ワイドタイプか造作を検討することになります。鏡と照明も2人ぶんの位置で考えると使いやすくなります。

50坪の家は光熱費が高くなりますか?

冷暖房する体積が増えるため、同じ断熱性能なら面積に応じて上がります。ただし断熱・気密の性能と、太陽光発電の有無で結果は大きく変わります。この家は太陽光と蓄電池を採用しており、その前提での計画だと考えられます。

3人家族で5LDK以上は多すぎませんか?

使い道が決まっていれば問題ありません。来客用、趣味、書斎など機能で部屋を割り当てる考え方です。注意したいのは、用途のない部屋が物置になることです。この家は収納を分散して用意しているので、居室が収納代わりになりにくい構成です。

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編集後記

3つのこだわりを読み返して印象に残るのは、すべてに「なぜその広さなのか」が書かれていることです。靴とミニ自転車とベビーカーと水遊び用品だから3帖。夫婦2人が並ぶから広い洗面所。数字の前に、置くものと使う人がいます。

間取りの打ち合わせでは「もう少し広く」「できれば大きく」という言い方になりがちです。そこを「何を入れるか」「何人で使うか」に置き換えると、必要な寸法が自然に出てきます。この家のこだわりは、その置き換えが最初からできていた例だと言えます。

そして下がり天井だけは「好みでこだわったところ」。機能で決めた部分と、好きだから決めた部分。この2つが両方あることが、住んでからの満足につながるのだろうと思います。


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  • ・大量の靴と、子供のミニ自転車、ベビーカー、水遊び用品などを置きたかったため、シューズクロークは3帖と広く作りました。
    ・キッチン全体が下がり天井なのは、好みでこだわったところです。
    ・洗面所も、夫婦2人で並んで用意ができるように作りました。

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