注文住宅で暮らし始めてから「ここにコンセントがあれば…」と気づく人はとても多く、家アカ144軒の取材でも後悔ポイントの上位常連がコンセントでした。後悔はほぼ2種類、「数が足りない」と「位置がズレている(家具の裏に隠れる・遠い)」に集約されます。この記事では、施主のリアルな声をもとに、後悔しやすい場所ベスト5・高さの目安・図面段階でできるチェックまでを、初心者にも分かる形でまとめます。
家アカ144軒で多かった「コンセント後悔」のリアルな声
取材した施主から実際にあがった後悔を、そのままの温度感で紹介します。抽象論ではなく「暮らして初めて分かる不便」に、あなたの家づくりのヒントが詰まっています。
- 「テレビの横に付けたつもりが、テレビボードの裏に完全に隠れた。ルーターの抜き差しのたびに家具を動かしている」
- 「キッチンの背面カウンター、炊飯器・電気ケトル・トースターで2口はすぐ埋まる。もう1か所ほしかった」
- 「ダイニングテーブルでホットプレートを使うのに、いちばん近いコンセントが3m先。毎回延長コードを床に這わせている」
- 「スマホを枕元で充電したいのに、ベッドの反対側にしかなくてコードが顔の上を横切る」
- 「掃除機をかけると廊下や階段の途中で抜き差しが必要。1階だけで3回コンセントを差し替える」
共通するのは、「家電を置く場所」ではなく「使う瞬間の動き」で考えられていなかったこと。図面では点でしかないコンセントも、暮らしでは”手が届くか・コードが邪魔にならないか”で満足度が決まります。
後悔しやすい場所ベスト5と、具体的な対策
1. キッチン背面・パントリー
もっとも数不足になりやすい場所。炊飯器・電気ケトル・トースター・電子レンジ・コーヒーメーカーと、常設家電だけで口数を食い尽くします。背面カウンターは2口を3〜4か所が目安。パントリー内にも1か所あると、充電式家電の定位置置き場やストック冷蔵庫に対応できます。「将来ホットクックや食洗機を足すかも」という人は予備を1口多めに。

2. リビング(テレビ裏・ソファ横・床)
テレビ裏はテレビ・レコーダー・ルーター・ゲーム機・サウンドバーで4〜6口が現実的。壁掛けテレビなら配線を隠すため高さ100〜110cmに。ソファでスマホを充電するなら、標準の25cmだとソファに隠れて使いにくいので40〜60cmが快適です。広いLDKは、ホットプレートや空気清浄機、クリスマスツリー用に「床に近い位置+部屋の対角」にもう1か所あると延長コードから解放されます。
3. 洗面・脱衣所
ドライヤー・ヘアアイロン・電動歯ブラシ・シェーバー・体重計と、小型家電が集中する割にコンセントが少なくなりがち。洗面台まわりに2口を2か所以上、うち1か所は洗濯機用として腰高(約100cm)に。足元にもう1か所あると、充電式家電や将来の乾燥機能付き家電に効きます。

4. 寝室(枕元)
ベッドの両サイドに1か所ずつが鉄則。スマホ充電・間接照明・加湿器・スマートスピーカーで意外と埋まります。ベッド配置を先に決め、枕元の高さ(30〜40cm)に合わせると、コードが顔の上を通る事故を防げます。
5. 廊下・玄関・階段下
見落とされがちですが、コード付き掃除機なら各階の廊下に1〜2か所あると差し替えの手間が激減します。玄関は電動自転車バッテリーの充電やイルミネーションに、階段下収納はスティック掃除機の充電基地に便利。高さは掃除機を優先するなら30〜40cmが使いやすい位置です。
実は「多すぎて後悔」もある
「足りないより多い方が安心」と全部屋に大量設置した結果、一度も挿さないコンセントが各部屋に、という声も。コンセントは1口あたり数千円の追加になり、数十か所増やせば費用もそれなりです。壁一面の見た目もスッキリしません。ポイントは”数打ち”ではなく、家電と動きを起点に必要な場所へ的確に置くこと。設備そのものの取捨選択は、つけて後悔した設備・よかった設備の記事も合わせて読むと判断しやすくなります。
コンセントの高さ早見表(用途別の目安)
標準は床から25cmですが、用途に合わせると使い勝手が段違いです。
| 用途・場所 | 目安の高さ |
|---|---|
| 一般的な床置き家電(標準) | 約25cm |
| 掃除機用(差し替えやすさ優先) | 30〜40cm |
| ソファ横でのスマホ充電 | 40〜60cm |
| キッチン背面カウンター上 | 約100cm |
| 洗濯機・脱衣所の腰高 | 約100cm |
| 壁掛けテレビの配線隠し | 100〜110cm |
| エアコン用 | 180〜200cm |

後悔しないための、図面段階でできる3つのチェック
コンセントは電気配線の打ち合わせで決まりますが、この段階で以下をやっておくと後悔がぐっと減ります。
- 家具・家電を図面に書き込む。テレビ・ベッド・ソファ・冷蔵庫の位置を決め、その周りに”何を挿すか”を並べる。隠れる位置・遠い位置がひと目で分かります。
- 「いつ・どこで・何を使うか」を一日の動きで書き出す。朝の身支度、料理、掃除、就寝前のスマホ。使う瞬間から逆算すると、必要な口数と高さが具体化します。
- 将来の家電を1〜2個想定する。EV充電、食洗機の後付け、電動シャッター、ロボット掃除機の基地など。予備を1〜2か所仕込むだけで数年後の後悔を防げます。
コンセントは間取りそのものと切り離せません。動線と収納の考え方は間取りで後悔しやすいポイントの記事、家事のしやすさは家事ラク動線の実例10選も参考になります。家アカ全体の後悔傾向は後悔TOP10のリサーチ記事にまとめています。
次にやること
コンセントの後悔は、図面段階で「家電と暮らしの動き」を一度書き出すだけで大きく減らせます。まずは今の家で延長コードを使っている場所をメモしてみてください。それが、新しい家で本当に必要なコンセントのヒントになります。
そして、コンセント計画は「どの会社に頼むか」で提案の丁寧さがかなり変わります。気になる会社があれば、まずは資料を取り寄せて配線提案の考え方を比べてみてください(無料・しつこい営業はありません)。→ いえスタで資料請求してみる


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