ヤマダホームズでシックモダンの2階建てを建てた、@moco_ymdnoie さんの家。35坪・3LDK・4人家族という、近年もっとも選ばれやすい延床ボリュームに、ブラックを軸にしたシックモダン × R垂れ壁の柔らかさ × 回遊動線という3つの要素を組み合わせているのが特徴です。さらに、太陽光発電・スマートホーム対応・ホームシアターまで仕込まれていて、「シックモダンの見た目」と「実生活の利便性」を両立しているのが、この家のいちばんの個性。
この記事では、家アカの写真だけでは伝わりにくい「なぜこの家がうまくいっているのか」を、いえスタ編集部の視点で読み解きます。ヤマダホームズで2階建てを検討している方、ブラックを軸にしたシックモダンを考えている方の判断材料になればうれしいです。
この家の基本情報
| 家タイプ | 2階建て |
|---|---|
| 間取り | 3LDK |
| 延床面積 | 35坪 |
| テイスト | シックモダン / モダン |
| 家族構成 | 4人家族 |
| 建築会社 | ヤマダホームズ |
| 主な設備 | 太陽光発電 / タッチレス水栓 / タンクレストイレ / 浴室乾燥機 / 食洗機(ビルトイン) / ホームシアター |
| 収納の工夫 | ファミリークローゼット / 収納・間取り工夫 |
| 暮らしのこだわり | 回遊動線 / 家事ラク動線 / 広いリビング / ウッドデッキ・テラス / スマートホーム対応 / ブラックキッチン / R垂れ壁 |
施主のこだわりポイント(投稿より引用)
回遊動線で家事楽を叶えたシックモダンのおうちです。
ブラックのキッチンを中心にかっこいい色でまとめつつ、R垂れ壁やホワイトのテーブルで柔らかさも演出しました。
— @moco_ymdnoie さんのInstagramより
編集部メモ:この家を一言で言うと
「シックモダンの黒で締めて、R垂れ壁の曲線で和らげた、4人家族のための35坪スマートホーム」。シックモダンは硬く・冷たく見えがちなテイストですが、この家はR垂れ壁という曲線を一点投入することで、ブラックキッチンの強さを上手に中和しています。ヤマダホームズは「Felidia」「ティアラ」など複数の自由設計プランを持つメーカーで、こうした素材・形状の自由度を活かした家づくりに向いている印象です。
編集部が注目した3つのポイント(この家固有)
1. ブラックキッチン × R垂れ壁の「硬軟ミックス」が、シックモダンを“やりすぎ”にしない
ブラックキッチンは、近年シックモダンの定番素材になりつつあります。マットブラックの面材、黒のコンロ、黒い水栓、を揃えると、空間全体が引き締まる一方で、素材を間違えると「冷たく重い」印象になるのが難点。これを解決する常套手段が、(a) 木の天板・床材で温度を足す、(b) 曲線の意匠で硬さを和らげる、の2つです。
@moco_ymdnoie さんの家は後者の手法を選択。R垂れ壁(アール垂れ壁)は、リビング・ダイニング・キッチンの天井境界に半円状の曲線を作る手法で、平面の天井ラインに「ふっと柔らかさ」を入れる効果があります。シックモダンの直線的な内装に対するアクセントとして、コストもさほどかからず、効果が大きいのが魅力。R垂れ壁は施工誤差が出やすい部位なので、ハウスメーカーの大工さんの手仕事スキルがそのまま仕上がりに出ます。ヤマダホームズはS×L住宅(旧エス・バイ・エル)系列のノウハウを継いでおり、造作系の意匠には比較的強い印象です。
2. 35坪・3LDKに「回遊動線+家事ラク動線+ファミリークローゼット」を盛り込んだ間取りの優先順位
延床35坪は、4人家族の2階建てとしてもっとも一般的なサイズ感。この坪数で「回遊動線」「家事ラク動線」「ファミリークローゼット」を3つとも仕込もうとすると、間取りの優先順位を相当はっきりつける必要があります。
定石は、(1) 1階の水回り(キッチン・洗面・浴室・脱衣)を一直線または“L字”に並べる、(2) その背面にファミリークローゼットを置き、洗濯→畳む→しまうを1動作で完結させる、(3) 玄関〜キッチンに第二動線を作って買い物帰りの導線を確保する、というパターン。35坪でこれを成立させるには、2階の個室を最小限まで削ってでも1階の水回りに面積を割く判断が必要です。3LDK構成なら主寝室+子ども部屋2部屋(4人家族)で、2階を寝室専用フロアと割り切れるかが分岐点。@moco_ymdnoie さんの家はそこを割り切れているので、1階の動線にしっかり面積が回せている、と推察します。
3. 太陽光発電 × スマートホーム × ホームシアターという「設備3点セット」の意味
シックモダンのデザイン記事は、内装の話で終わりがちですが、この家のキモは設備の組み合わせにあります。太陽光発電・スマートホーム対応・ホームシアターの3つを揃えると、家の使われ方がかなり変わってきます。
太陽光発電(屋根に4〜6kW程度を想定)は、ヤマダホームズの「PARA-SOLA」など系列の蓄電・パワコン提案と組み合わせると、自家消費率が上がります。スマートホーム対応は、照明・エアコン・電動シャッター・玄関ロック・カメラなどをハブ(HEMSやスマートスピーカー)から一元操作する仕組み。ホームシアターは遮光・遮音・コンセント計画の3点が肝で、後付けは難しいので新築時に決めておくのが正解です。
3つを単独で入れるより、太陽光で発電 → スマートホームで自動制御 → ホームシアターを快適に使う、という”電力消費の流れ”を1セットで設計している点が、この家の見えにくい強み。シックモダンの見た目だけ真似してもこの組み合わせには到達しないので、設備設計の段階から逆算して間取りを組んでいる印象を受けました。
この家から学べる、シックモダン2階建てを建てるときの3つの判断軸
判断軸1:ブラックを「面」で使うか、「点」で使うか
シックモダンの黒は、面(壁・キッチン・床)で使うと空間が締まる一方、重くなりやすい。点(家具・建具・水栓・照明器具)で使うと、白基調の中に黒が浮かぶアクセントモダンになります。@moco_ymdnoie さんの家は「キッチンに黒を集中させて、他は白+木」というバランス型。最初に「黒を入れる場所」を決めてから、他の素材を選ぶ順番が失敗しにくい印象です。
判断軸2:R垂れ壁・アール下がり天井の「コスト対効果」
R垂れ壁は、追加費用としては数万〜十数万円程度(範囲・大工の手間による)で済むケースが多く、シックモダンの硬さを和らげる手段としてはコストパフォーマンスが高い意匠です。ただし、Rの半径・幅・高さ・素材で雰囲気が大きく変わるので、必ず施工事例の写真を3〜5件見せてもらってから決めるのが安全。図面上の「R600」「R900」といった数値だけでは、出来上がりの印象は読みにくいです。
判断軸3:太陽光・蓄電池・スマートホームを「いつ入れるか」
後付けが可能なものとそうでないものを区別するのが重要です。新築時に必ず決めるべきは、(a) 太陽光のパネル配置と屋根形状、(b) ホームシアターの遮光・遮音・配線、(c) 各部屋のコンセント数とLAN配線。後付けでもいいものは、(a) スマートスピーカー・HEMS設備(規格次第)、(b) 蓄電池(パワコンの後付け増設可能なケースあり)。設備全部を新築時に揃える必要はないですが、「将来追加できる前提の配線・配管」だけは新築時に仕込んでおくのが正解です。
ヤマダホームズで2階建てを検討する人へ|編集部メモ
ヤマダホームズはヤマダ電機グループの注文住宅ブランドで、「Felidia(フェリディア)」「ティアラ」「スマートハウス・スマートヘムス」などのプランを持っています。家電・住設の標準仕様の充実が特徴で、太陽光・蓄電池・スマートホーム機器との親和性が高い点は強み。一方で、シックモダンや造作意匠の自由度では、地場の自由設計工務店や住友林業・三井ホーム系と比較されることが多い印象です。
比較するときは、必ず同じ条件(延床・LDK・断熱等級・標準設備)で見積もりを取り、坪単価だけで判断しないこと。同じ坪単価でも、太陽光や食洗機・浴室乾燥機などが標準で入っているかで、トータル金額が数十〜数百万円単位で変わります。
よくある質問
Q. 35坪・3LDKの2階建ては、4人家族には狭くないですか?
A. 一概に狭いとは言えないと思います。35坪・3LDKは、子ども2人が小学生〜高校生の時期にちょうどフィットするサイズ感。子ども部屋を6帖×2、主寝室を8帖前後に取り、1階のLDKを18〜20帖確保するのが標準的な配分です。在宅ワークルームを確保したい場合は、リビングの一角にワークスペースを設けるか、子ども部屋の一つを学習・在宅ワーク兼用にするのが現実的。お子さんの年齢と将来の独立タイミングまで含めて、3LDKで足りるかは検討ポイントです。
Q. ブラックキッチンは汚れや指紋が目立ちませんか?
A. マット仕上げの面材を選べば、指紋・水滴跡はかなり目立ちにくくなります。鏡面仕上げ(光沢面)は手垢が目立つので、シックモダンならマット系一択。素材としては、メラミン化粧板の中でも「指紋レスタイプ」を採用しているメーカー(タカラスタンダード、TOTO、LIXILなど)を選ぶと、日常のメンテナンスがラクです。
Q. R垂れ壁は耐震性能に影響しますか?
A. R垂れ壁は構造壁ではない(耐力に関与しない造作の意匠壁)なので、耐震性能には基本的に影響しません。ただし、リフォーム時に「壁を抜きたい」という場合、R垂れ壁の納まりが原因で工事費が上がることがある点は留意。新築時に意匠として入れる分には、特に懸念はないと考えてよいと思います。
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編集後記
@moco_ymdnoie さんの家は、写真だけ見ると「ブラックキッチンが映えるシックモダン住宅」ですが、R垂れ壁の柔らかさ・回遊動線の機能性・スマートホームの利便性という3つの軸が、しっかり1本筋で通っているのが分かります。シックモダンを「色だけで真似する」と冷たくなりがちですが、この家のように”硬軟ミックス”の発想で組み立てると、4人家族でも長く使える住空間になる、という良いお手本だと感じました。シックモダン2階建てを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
他のハウスメーカーとも比較したい方へ
ヤマダホームズも気になるけど、シックモダンの2階建てを建てるなら他社とも比較してから決めたい、という方は、複数社のカタログを一括で取り寄せられる無料サービスの活用がおすすめです。希望条件(35坪前後・シックモダン・予算)を入力するだけで、条件に合うハウスメーカーが提案されます。
- 2階建て
- 3LDK
- 35坪
- 55坪
- モダン
- タッチレス水栓 | 食洗機(ビルトイン) | 浴室乾燥機 | タンクレストイレ
- ファミリークローゼット
- 太陽光発電
- 家事ラク動線 | 回遊動線の家 | 広いリビングの家 | スマートホーム対応 | ウッドデッキ・テラス | ホームシアター
- 茨城県
- ヤマダホームズ
- 4人家族
-
回遊動線で家事楽を叶えたシックモダンのおうちです。
ブラックのキッチンを中心にかっこいい色でまとめつつ、R垂れ壁やホワイトのテーブルで柔らかさも演出しました。


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