【平屋・29坪】回遊動線×ロフトのある家|1LDK/2LDKの家アカ実例

【平屋・29坪】回遊動線×ロフトのある家|1LDK/2LDKの家アカ実例 実例写真

住友林業でシンプル/ミニマル × 和モダン平屋を建てた、@ame_sumirin さんの神奈川の家。29坪・1LDK/2LDK・2人家族で、土地217坪という極めて贅沢な敷地に、勾配屋根 × WIC回遊動線 × リビング階段で上がるロフトという、平屋の弱点を逆手に取った設計が盛り込まれています。「小さく見えないよう屋根を高くし、唯一無二の外観」という外観意匠と、「子どもがロフトで遊びながら、私は家事を進められる」という動線設計の両方が完成度の高い1軒です。

この記事では、家アカの写真だけでは伝わりにくい「なぜこの家がうまくいっているのか」を、いえスタ編集部の視点で読み解きます。住友林業で平屋を検討している方、コンパクト平屋でロフトを取り入れたい方の参考になればうれしいです。

目次

この家の基本情報

家タイプ平屋(勾配屋根)
間取り1LDK / 2LDK + ロフト
延床面積29坪
土地面積217坪
テイストシンプル/ミニマル × 和モダン
地域神奈川県
家族構成2人家族
建築会社住友林業
主な設備セパレートキッチン(独立型) / 食洗機(ビルトイン)
収納の工夫ウォークインクローゼット / シューズクローク
暮らしのこだわり勾配屋根 / 回遊動線(WIC介し) / リビング階段ロフト / 家事ラク動線 / 広いリビング / ワークスペース / スマートホーム対応 / 宅配ボックス

施主のこだわりポイント(投稿より引用)

勾配屋根の平屋です。小さく見えないよう屋根を高くし、唯一無二の外観となるよう工夫しました。

WICを介して家中を回遊できる動線にしたことがすごく便利です。また、リビングから上がれる階段をつけたロフトは子供の遊び部屋となっており、空間の繋がりが感じられます。

子どもは上で遊びながら(秘密基地のようにおもちゃをたくさん持ち込んでいます)、私は家事を進められる。そこに会話があり、家族の気配を感じることができます◎

— @ame_sumirin さんのInstagramより

編集部メモ:この家を一言で言うと

勾配屋根とロフトで”立体的”に使い、WIC回遊動線で”水平的”に繋いだ29坪の住友林業平屋」。@ame_sumirin さんの設計判断は、“コンパクト平屋を、空間の体積と動線の流れで広く感じさせる”という極めて高度な発想。土地217坪という贅沢な敷地に、あえて29坪の家を建てる選択も、暮らしの質を最優先する判断として理にかなっています。

編集部が注目した3つのポイント(この家固有)

1. 「勾配屋根を高く取る」コンパクト平屋の外観演出

平屋は構造的に外観が”低くずんぐり”見えがち。これを勾配屋根を高く取ることで補うのが、家アカで知られた手法です。具体的には、(a) 屋根勾配を6〜10寸(約30〜45度)と急にする、(b) 軒の出を抑える、(c) 外壁の縦ラインを強調する素材選び、の3点で外観の縦の伸びを作ります。@ame_sumirin さんの「小さく見えないよう屋根を高く」という選択は、まさにこの手法。

住友林業の平屋シリーズ(ザ・フォレストBF平屋など)は、大屋根や勾配屋根の対応力が高く、和モダンの設計思想と相性が良い。屋根を高くするメリットは、(a) 外観の存在感が出る、(b) 室内に勾配天井を作れる、(c) ロフトを設けやすい、の3つ。@ame_sumirin さんの家はこの3つすべてを活かしている設計と推察します。“29坪を大きく見せる”という外観の課題を、勾配屋根で解決した好例です。

2. 「WICを介した回遊動線」の機能美

回遊動線にはいくつかのパターンがありますが、WIC(ウォークインクローゼット)を回遊路の一部として使うのは特に機能的な発想です。一般的なWICは”行き止まり”の収納部屋ですが、出入口を2箇所作ると、収納と通路の両方を兼ねる空間になります。

WIC回遊動線のメリットは、(a) 朝の身支度の動線最適化(寝室→WIC→洗面)、(b) 洗濯動線が短くなる(洗濯機→WIC直行)、(c) “見せない収納”の中を通り抜けることで、家全体に物が出ない、の3点。29坪というコンパクトな延床でWIC回遊動線を実現するには、設計の優先順位がはっきりしている必要があります。@ame_sumirin さんが「すごく便利」と書いているのは、この動線が暮らしの質に与える影響の大きさの反映です。

3. 「リビング階段で上がるロフト」が作る空間の繋がり

ロフト(屋根裏空間)は、平屋+勾配屋根の組み合わせで生まれる“おまけの空間”。建築基準法上、(a) 天井高1.4m以下、(b) 床面積が直下階の1/2以下、を満たせば床面積に算入されない(容積率に影響しない)特殊な空間。固定資産税の対象にもならないので、追加コストの割にお得感が大きい設計要素です。

@ame_sumirin さんの家のキーは「リビング階段で上がる」こと。一般的なロフトは梯子(はしご)でアクセスしますが、リビングから階段で上がる設計にすると、(a) 子どもが安全に上り下りできる、(b) リビングとロフトの空間的繋がりが生まれる、(c) 「子どもは上で遊び、親は下で家事」という同時並行が成立、という3つの効果が生まれます。“秘密基地のようにおもちゃをたくさん持ち込む”という子どもの心理を理解した設計判断は、家族の生活を本気で考えた本気の家アカと言えます。

この家から学べる、コンパクト平屋を建てるときの3つの判断軸

判断軸1:勾配屋根の角度は”6寸以上”が外観効果の目安

勾配屋根の効果を出すには、6寸以上(約30度以上)の急勾配が必要。3〜4寸程度の緩勾配だと、平屋の”低い”印象は変わりません。一方、急勾配はロフトを取りやすくなる、外観の存在感が増す、というメリットがあります。地域の風雪荷重・建築基準で上限は異なるので、設計士に最大何寸まで取れるか確認するのが大事です。

判断軸2:WIC回遊動線は”出入口2箇所”が成立条件

WIC回遊動線を仕込むなら、WICに出入口を2箇所以上設けるのが必須。1箇所だと通常の行き止まりWICのまま。理想は、(a) 寝室側洗面所/廊下側の2箇所、(b) 洗濯動線と寝室動線が交差するハブとして機能する位置、の2点。WICのサイズは最低でも3〜4畳必要で、29坪の延床なら配置に工夫が必要ですが、家事ストレスを大幅に減らす効果は大きいです。

判断軸3:ロフトは”床面積に算入されない条件”を最大限活用する

ロフトを建築基準法の床面積算入対象外にするには、(a) 天井高1.4m以下、(b) 直下階の床面積1/2以下、(c) 固定階段ではなく可動階段(条例によっては固定可)などの条件があります。@ame_sumirin さんの「リビング階段で上がる」場合、地域の建築条例次第で固定階段が認められるかが違います。神奈川県の場合、自治体ごとに対応が異なるので、設計時に確認が必要。条件を満たせば、固定資産税対象外で居住空間を増やせる、極めてお得な設計要素です。

神奈川県で住友林業の平屋を検討する人へ|編集部メモ

住友林業は「ザ・フォレストBF平屋」「グランドライフ」などの平屋シリーズを展開。大屋根・勾配屋根の対応力と、木質感と和モダンへの強みが特徴。坪単価は大手HMの中でも上位(90〜130万円程度)で、本物素材を多用する設計と相性が良い予算レンジ。

神奈川県は土地価格が高いエリアですが、@ame_sumirin さんのような郊外で土地に余裕がある立地なら、平屋の選択は現実的。比較するときは、必ず同じ条件(延床29坪・1LDK/2LDK・勾配屋根・ロフト・WIC回遊動線)で見積もりを取り、勾配屋根とロフトの対応費用を確認するのがおすすめ。神奈川は地場の自由設計工務店も多いエリア(湘南エリアの工務店、横浜エンジニアリング等)が競合になります。

よくある質問

Q. 勾配屋根の追加コストはどのくらい?

A. 一般的な切妻屋根(4寸勾配)から急勾配(6〜10寸)に変更する場合、30〜80万円程度のアップが目安。ロフトを設ける場合はさらに30〜100万円程度の追加。理由は、(a) 屋根面積の増加、(b) 構造補強、(c) 屋根材の単価が上がる場合がある、(d) ロフトの内装仕上げ、の4点。“見た目”と”使える空間”の両方が増えるので、コストパフォーマンスは高い投資です。

Q. WIC回遊動線に最低何畳必要ですか?

A. 3〜4畳が目安。出入口を2箇所設ける構造上、通路スペース(90cm以上)を確保しつつ、両側に収納棚・ハンガーパイプを設置するためです。29坪の平屋でこのサイズを確保するなら、寝室や水回りから1〜2畳ずつ削って捻出する形が現実的。設計士に「WIC回遊動線を実現したい」と最初に伝えると、最適な配置を提案してもらえます。

Q. ロフトは大人も使えますか?

A. 天井高1.4m以下なので、立って歩くことは難しいですが、座って作業・読書・趣味スペースとして十分活用可能。子どもにとっては”立って動ける”高さなので、特に遊び場として機能します。大人は”くつろぎの隠れ家”として、子どもは”秘密基地”として使う、という二世代の使い分けが家アカ系で人気の使い方です。

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編集後記

@ame_sumirin さんの家は、勾配屋根 × ロフト × WIC回遊動線という、コンパクト平屋を最大限活用するための3つの設計要素を、住友林業の構造力で実現した好例。土地217坪という贅沢な余裕の中で、あえて29坪の家を建てる判断は、”暮らしの質”を最優先するスタイル。住友林業で平屋を検討している方、ロフトの活用法を本気で考えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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  • 2人家族
  • 勾配屋根の平屋です。小さく見えないよう屋根を高くし、唯一無二の外観となるよう工夫しました。
    WICを介して家中を回遊できる動線にしたことがすごく便利です。また、リビングから上がれる階段をつけたロフトは子供の遊び部屋となっており、空間の繋がりが感じられます。
    子どもは上で遊びながら(秘密基地のようにおもちゃをたくさん持ち込んでいます)、私は家事を進められる。そこに会話があり、家族の気配を感じることができます◎

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