【2階建て・4LDK・44坪】土間リビング×薪ストーブ×造作家具で叶える”経年で味が出る”ナチュラル×ヴィンテージの家(3人家族)|家アカ事例

ナチュラル×ヴィンテージ2階建てを建てる、東海エリアの家。4LDK3人家族で、「土間リビング」「薪ストーブ」「玄関手洗い」「本棚がある2階ホール」「造作家具」「吹き抜け」「広いリビング」「セパレートキッチン」「造作洗面台」「パントリー」をすべて詰め込んだ事例です。火のある暮らしを楽しむ薪ストーブ、外と内をゆるやかにつなぐ土間リビング、そして家のあちこちに散りばめられた造作家具——既製品では出せない「経年で味が出る家」を、ナチュラルとヴィンテージのトーンで仕立てた住宅です。

この記事では、家アカの写真だけでは伝わりにくい「なぜこの家がうまくいっているのか」を、いえスタ編集部の視点で読み解きます。土間リビングや薪ストーブのある家、ナチュラル×ヴィンテージの注文住宅を検討している方の判断材料になればうれしいです。

目次

この家の基本情報

家タイプ 2階建て
間取り 4LDK
延床面積 44坪
土地面積 23.5坪
テイスト ナチュラル / ヴィンテージ・レトロ
地域 東海エリア(中部地方)
家族構成 3人家族
建築会社 非公開
主な設備 セパレートキッチン(独立型) / 食洗機(ビルトイン) / 造作洗面台 / パントリー
暮らしのこだわり 土間リビング / 薪ストーブ / 玄関手洗い / 本棚がある2階ホール / 造作家具 / 吹き抜け / 広いリビング

施主のこだわりポイント(投稿より引用)

土間リビング、薪ストーブのある家、玄関手洗い、本棚がある2階ホール、造作家具達。
— @corin__home さんのInstagramより

編集部メモ:この家を一言で言うと

「火と土間と造作で、経年で味が出る暮らしを設計したナチュラル×ヴィンテージの家」。この家のいちばんの個性は、流行のテイストを追うのではなく、「時間が経つほど良くなる家」を意図して選び取っていることです。薪ストーブは使い込むほど道具としての愛着が増し、土間は使い方を住みながら育てられる余白そのもの、造作家具は家と一体で経年変化していく。新築時がピークの家ではなく、10年後・20年後にいちばん良くなる家——その設計思想が、ナチュラルとヴィンテージという2つのテイストの根底でつながっています。

編集部が注目した3つのポイント(この家固有)

1. 「土間リビング×薪ストーブ」が、暮らしの中心に”火と土間”を据える

土間リビングと薪ストーブは、それぞれ単体でも個性的な要素ですが、組み合わせると相乗効果が生まれます。薪ストーブは輻射熱で家全体を暖める設備で、設置には不燃材の床——つまり土間やタイルが必要。土間リビングをベースにすれば、薪ストーブの設置条件を自然に満たしつつ、薪の出し入れや灰の掃除も土間の上で完結します。「薪ストーブを置きたいから土間にする」のではなく、「土間リビングという暮らし方の中に薪ストーブが自然に収まる」設計です。

土間リビングのもう一つの価値は、「外と内の中間領域」を家の中心に持てること。靴のまま入れる、自転車やアウトドア用品を置ける、観葉植物を地面置きできる、来客とラフに過ごせる——使い方を住みながら育てられる「余白」が、暮らしの幅を広げます。薪ストーブの火を囲む土間リビングは、家族が自然と集まる「現代版の囲炉裏端」のような場所。火と土間という、住宅設備としては手間のかかる選択を中心に据えたところに、この家の暮らしへの価値観が表れています。

2. 玄関手洗い+2階ホールの本棚が作る「動線上の居場所」

この家には、「玄関手洗い」と「本棚がある2階ホール」という、一見地味だけれど暮らしを変える2つの仕掛けがあります。玄関手洗いは、帰宅してすぐ手を洗える動線で、外からの汚れ・花粉・ウイルスを居室に持ち込みにくくする実用的な設計。3人家族・子育て世帯では、毎日の「ただいま」の質を上げる投資です。

本棚がある2階ホールは、廊下やホールという「ただの通路」を「居場所」に変える設計。2階ホールは間取り上どうしても生まれるスペースですが、そこに本棚を造作すれば、家族が立ち止まって本を選んだり、階段に座って読んだりする「小さな居場所」になります。土間リビングという1階の大きな居場所に対して、2階ホールの本棚は小さな居場所。家のあちこちに居場所を散りばめる発想は、面積を増やさずに暮らしの密度を上げる、賢い設計です。

3. 造作家具で統一する、ナチュラル×ヴィンテージのトーン設計

ナチュラルとヴィンテージは、どちらも「木の質感」「経年変化」「手仕事感」を大切にするテイストで、相性の良い組み合わせです。ただし、既製品の家具を寄せ集めると、木の色・質感・年代感がバラつき、「ただ雑多な部屋」になりがち。今回の事例が「造作家具達」と複数形で語られているのは、家具を家と一体で造り込むことで、テイストのトーンを揃えているからです。

造作家具のメリットは、(1)空間にぴったり収まりデッドスペースが出ない、(2)家の木部と素材・色を統一できる、(3)家と一緒に経年変化していく、の3点。とくにナチュラル×ヴィンテージのように「時間が経つほど良くなる」テイストでは、家と家具が同じ素材で同じように味を増していくことに大きな価値があります。コストは既製品より上がりますが、「家全体でひとつの世界観を作る」という点で、造作家具は投資効果の高い選択です。

この家から学べる、ナチュラル×ヴィンテージの家を建てるときの3つの判断軸

判断軸1:土間リビングを採用する是非と設計のコツ

土間リビングは「外と内の中間領域」を持てる魅力的な選択ですが、検討すべき点もあります。(1)床面が冷えやすいため断熱・床暖房の検討が必要、(2)段差をどう設けるか(フラットか、土間と居室で段差をつけるか)、(3)掃除のしやすさ(土間の床仕上げ)。薪ストーブを置くなら不燃材の土間は必須条件になるので、「火のある暮らし」をしたいなら土間リビングは合理的な選択です。

判断軸2:薪ストーブを家に組み込む際の検討事項

薪ストーブは、(1)煙突の設置(屋根貫通か壁出しか)、(2)不燃材の炉台・炉壁、(3)薪の保管スペース、(4)近隣への配慮(煙・においの方向)、(5)メンテナンス(煙突掃除)の検討が必要です。導入コストは本体+煙突+施工で100〜200万円程度が目安。「暖房効率」より「火のある暮らしの豊かさ」を取る選択なので、価値観に合うかどうかで判断するのがよいでしょう。エアコンや床暖房との併用前提で考えるのが現実的です。

判断軸3:造作家具をどこまで取り入れるか

造作家具は「家と一体の世界観」を作れる一方、コストと自由度のトレードオフがあります。すべてを造作にすると費用がかさみ、将来の模様替えもしにくい。おすすめは、(1)動かせない収納(玄関収納・洗面台・本棚)は造作、(2)動かす可能性のある家具(ソファ・ダイニングテーブル)は既製品やアンティーク、というハイブリッド。ナチュラル×ヴィンテージなら、造作の木部に古道具やアンティーク家具を合わせると、トーンを保ちつつ抜け感も出せます。

2階建ての坪数別 間取り比較|30坪・35坪・40坪・44坪の違い

同じ「2階建て4LDK」でも、坪数が変わるとLDKや個室の取り方、土間や吹き抜けの余裕が大きく変わります。検討中の方が悩みやすい4サイズを比較しました。

30坪 2階建て(4LDK)

3〜4人家族の標準的なボリューム。LDK16〜18畳+各居室を取りつつ、収納をコンパクトにまとめる設計が中心。土間リビングや吹き抜けを入れると居室がタイトになるため、優先順位の整理が重要です。

35坪 2階建て(4LDK)

3〜4人家族のゆとりサイズ。LDKを18〜20畳に取りつつ、土間や吹き抜け、パントリーなどの付加要素を1〜2個組み込めるボリュームです。

40坪 2階建て(4LDK〜5LDK)

4〜5人家族の中心ボリューム。土間リビング・吹き抜け・広いLDK・各居室+収納を、余裕を持って組み込めるサイズ。趣味要素を複数入れたい家庭に向きます。

44坪 2階建て(4LDK〜5LDK/本記事の事例)

家族3〜5人のゆとりボリューム。広いLDKに土間リビング・薪ストーブ・吹き抜け・造作家具を組み込みつつ、各居室と2階ホールの本棚スペースまで確保できるサイズ。本記事の事例は、この余裕を「居場所を散りばめる」方向に使い切った好例です。

2階建て 4LDK と 3LDK|家族構成別のおすすめと選び方

2階建てを検討する際、3LDKか4LDKかで迷うケースは多いものです。家族構成と将来の暮らしから逆算して選びましょう。

4LDK 2階建てが向いている人

3〜4人家族で、各居室+書斎や客間を確保したい世帯。今回のように3人家族で4LDKを取る場合、「将来の子ども部屋」「書斎」「客間」など用途を明確にして部屋を割り振ると、デッドスペースが出ません。土間リビングや吹き抜けに面積を寄せるなら、4LDKでゆとりを持っておくのが安心です。

3LDK 2階建てが向いている人

2〜3人家族、または子どもが独立予定の世帯。LDK+主寝室+子ども部屋(または書斎)で、坪数を抑えて建築コスト・光熱費・メンテ費用を最適化したい人に向きます。土間リビングを優先するなら、居室数を絞った3LDKで面積バランスを取る選択も有効です。

土間リビング・薪ストーブのある家|ハウスメーカー・工務店を比較するポイント

土間リビングや薪ストーブのある家は、「自由設計の柔軟性」「薪ストーブ・煙突の施工実績」「自然素材の扱い」の3軸でハウスメーカー・工務店を比較するのが定石です。タイプ別に整理しました。

地場工務店|自由設計と薪ストーブ対応の柔軟性

土間リビングや薪ストーブのような「規格化しにくい要素」は、自由設計に強い地場工務店と相性が良い傾向。薪ストーブ専門店と提携している工務店なら、煙突計画から炉台設計までまとめて相談できます。ナチュラル×ヴィンテージの素材選びにも柔軟に対応しやすい。

住友林業|木質感と大空間の設計力

「木の家」を強みとし、BF構法で吹き抜けや大開口を取りやすいメーカー。木質感を活かしたナチュラル系の意匠と相性が良く、土間と居室をつなぐ大空間設計にも対応しやすい。価格帯は中〜上位。

一条工務店|超高気密・高断熱と全館床暖房

UA値・C値の高水準が強み。土間リビングは床が冷えやすいため、性能の高さは土間との相性が良い面も。ただし規格の制約があり、薪ストーブのような自由設計要素は対応範囲を要確認。

比較する際のチェックリスト

  • 土間リビング・薪ストーブの設計・施工実績数
  • 煙突計画(屋根貫通/壁出し)と炉台・炉壁の対応
  • 造作家具の対応範囲と追加コスト
  • 土間部分の断熱・床暖房の標準/オプション
  • 自然素材(無垢材・塗り壁など)の標準仕様の範囲

1社で決め切らず、最低3社で同条件相見積もりを取ってから判断するのが後悔しないコツです。

東海エリアで土間リビングのある家を検討する人へ|編集部メモ

東海エリアは、地場の工務店から全国展開のハウスメーカーまで選択肢が豊富なエリアです。土間リビングや薪ストーブのある家は、規格化された商品ラインより自由設計に強い会社のほうが希望を実現しやすい傾向があります。一方、性能(断熱・気密)を重視するなら、土間部分の冷え対策を標準でどこまでカバーできるかが、メーカー選びの分かれ目になります。

比較するときは、必ず同じ条件(延床・LDK・断熱等級・土間や薪ストーブの有無)で見積もりを取り、坪単価だけで判断しないこと。薪ストーブ・煙突・造作家具はオプション扱いになることが多く、標準見積もりには含まれないケースがほとんど。これらを含めた総額で比較するのが、後悔しないコツです。

よくある質問

Q. 土間リビングは冬、寒くないですか?

A. 対策をすれば快適に過ごせます。土間は床が冷えやすいので、(1)基礎断熱や土間下の断熱をしっかり行う、(2)床暖房を土間に組み込む、(3)薪ストーブの輻射熱で土間ごと暖める、という方法があります。今回の事例のように薪ストーブとセットなら、ストーブの輻射熱が土間を蓄熱体として暖めるため、相性は良好。むしろ夏は土間がひんやりして涼しいというメリットもあります。

Q. 薪ストーブの導入・維持には、どのくらいコストがかかりますか?

A. 導入コストは本体+煙突+施工で100〜200万円程度が目安。維持費としては、薪代(購入する場合は年間数万円〜、自分で調達すれば抑えられる)、煙突掃除(年1回、自分で行うか業者依頼かで変わる)が発生します。「暖房費の節約」という観点より、「火のある暮らしの豊かさ」への投資と捉えるのが現実的です。

Q. 造作家具は既製品より、どのくらい高くなりますか?

A. 同等のものを既製品で揃える場合と比べ、造作は1.2〜1.5倍程度になることが多いです。ただし、(1)空間にぴったり収まりデッドスペースがゼロになる、(2)家と素材・色が統一される、(3)家と一緒に経年変化する、というメリットがあります。すべてを造作にせず、「動かさない収納は造作、動かす家具は既製品やアンティーク」とハイブリッドにすると、コストと満足度のバランスが取りやすくなります。

同じ条件の家アカをもっと見る

  • ▶ 2階建ての家アカ一覧を見る
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  • ▶ 東海エリアで建てた家の事例を見る

編集後記

@corin__home さんの家は、写真だけ見ると「おしゃれなナチュラルヴィンテージの家」ですが、こだわりポイントを1つずつ読み解くと、土間リビング・薪ストーブ・造作家具という「時間が経つほど良くなる要素」を意図して選び取った設計思想が一本筋で通っているのが分かります。家アカは「写真の雰囲気」だけで判断されがちですが、こうやって背景を分解すると、自分が建てるときに何を優先するかが見えてきます。土間リビングや薪ストーブのある家、ナチュラル×ヴィンテージの暮らしに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

ハウスメーカー・工務店を比較したい方へ

土間リビングや薪ストーブのある家を建てるなら、自由設計に強い会社を複数比較してから決めるのが安全です。希望条件に合う間取りプランを複数社から無料でもらえるサービスの活用がおすすめです。条件(2階建て・ナチュラル・予算)を入力するだけで、ハウスメーカー・工務店から具体的な間取り案が届きます。

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